- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620107141
感想・レビュー・書評
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唯川さんの作品で一番好き♪
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すごいよかった!(なんか単純な表現だけど・・・)
唯川さんといえばタイプの違う女性が2人出てきて
なんだかんだとちょっと軽いタッチの物語が多かったりするんだけど・・・。
ちょっと重い感じかなぁ〜。
男女4人の幼なじみが浅間山に登る所から話は始まります。
そして大きな事件が・・・。
この事件の原因は自分ではないかという罪を抱えながら成長していきます。
それぞれの登場人物の人生を平等に描いています。
皆私から見たら波乱万丈!
でもそれぞれの複雑な思いが伝わってきました。
「あの時ああしていれば、こうしていれば・・・」と後悔する事が多いけど、それも含めて今がある。
色々考えてしまいました。 -
娯楽小説と割り切れば。ある意味ご都合主義
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浅間山登山中、悲しい事故にあう仲間4人。それぞれの心に秘めた思いがそのまま30年以上の月日に積み重なって、偶然と運命に翻弄されてゆく。<BR>
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ジェットコースター的連続ドラマのような展開に、子供のようにわくわくしてしまった。なんとなく先の読める安心感。18歳の4人が50歳になるまで、人生は本当に「偶然」の産物だと思ってしまう。決して思ったようにはならなくても、なんとかなる・・。それなりに納得して生きてゆくこと。運命を受け入れること。現状に感謝すること。たくさんのことを学んだ気がする。 -
主人公たちの年齢が自分と同じということもあり、かなり引き込まれて読みました。<br>思い荷物を背負いながら、それでも真面目に一生懸命自分の人生を生きていく3人。<br>でも、最後の方が恋愛系になってしまったのが、個人的には残念でした。
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30年にわたる女2人、男1人の物語。各主人公ごとの視点からの記述があり、飽きずに一気に読めました♪
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まあ、一気に読めてはしまいましたが、うーん、人生ってままならないのね。それぞれの思惑で、少しずつずらされていく歯車。結局そうあった人生となかった人生。まあ、なかったものに思いを馳せてもしょうがないってことですね。
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おもしろかった。若い主人公が多かった唯川さんの物語大人版
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稀世に思いを寄せる英次と創介。
幼い頃からずっと創介だけを見てきた未来子。
創介から「東京へ来い」と口づけされ、初めて自分の気持ちに気づく稀世。
4人は18歳だった。
高校最後の思い出に4人で浅間山に登るはずだった。
それぞれが将来どういう選択を心に決めていたにせよ、
少なくとも胸を占める一番大きなものは『希望』だったはずだ。
英次がその山で死ぬまでは。
その死の責任をそれぞれが担うまでは。
こんなにも交錯する人生ってあるのだろうか。
そして、人は18歳のときの恋心をずっと持ち続けることができるのだろうか。
叶わないと理解したからこそ、色褪せずに消えない想いが生まれるのか。
あのときああしなければよかったと思うことは、わたしだって何度もある。
そうしたら今頃、もっと違う人生だったはずだと。
この世の中は、そういう行き場のない『もしも』に溢れていると思う。
選んだほうと選ばなかったほう、人生の分岐点だと思っていた二股の道は、やがてひとつに交わるということをこの本はわたしに教えてくれているのだろうか。
ラストの清々しさがいいと思った。