翼をください

著者 :
  • 毎日新聞社
4.22
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本棚登録 : 502
レビュー : 101
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107455

感想・レビュー・書評

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  • 読みはじめは、この話おもしろくなるのかな?とちょっと不安を感じたりもしたのですが、高揚感のあるロマンチックなお話でした。

    ゼロ戦が素晴らしくすぐれた飛行機だと「永遠の0」で百田氏も書いておられましたが、その直前の日本でこんな逸話があったんですね。
    世界で初めて世界一周飛行をなし得た純国産飛行機「ニッポン」とその乗組員たちの物語、この部分は実話ベースです。
    最近、国産飛行機のニュースあったけど、こんな史実ぜんぜん知らなかった。

    物語は、世界一周に挑戦するも太平洋上で失踪した女性パイロット(こちらもモデルが実在)のドラマチックな生き方と、1939年の「ニッポン」の世界一周飛行が絡んで展開していきます。

    エイミーが、そして「ニッポン」が海を越え陸を越えるたびに、気持ちも飛翔していくようで、どんどんページが進みました。
    世界はひとつ。
    アインシュタインの手紙と、ジュンペイのラストのあいさつ、泣けました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ロマンチックなお話でした。」
      とあるマンガで知ったアメリア・イアハート。そのお陰で初原田マハ。骨太な構成に一気にお気に入り!素晴しいです。
      「ロマンチックなお話でした。」
      とあるマンガで知ったアメリア・イアハート。そのお陰で初原田マハ。骨太な構成に一気にお気に入り!素晴しいです。
      2013/08/03
  • しみじみといい本だった。

    戦前に純国産の飛行機で世界一周を果たした7人の日本人乗組員。その中のひとり、新聞社のカメラマンの山田順平。
    それよりも前に世界一周をめざし、あと少しのところで消息を絶ったアメリカ人女性パイロット、エイミー・イーグルウィング。
    飛行機が好きで、飛ぶことが好きで、空からまた先々の国を自分の目で見て人々に伝えたいと願った2人の人生を描く。

    本来、交錯することのなかったはずの人生が不思議な運命に操られるように出会い、また離れていく。
    前半はエイミーの、後半は順平の姿を中心に描かれる。

    今まで読んだマハさんの作品と違って、結構長いし、冒険小説でもあり、歴史上の出来事を下敷きにした重厚さも感じる。
    けれどやっぱり登場人物がいい。
    どの人も志を持ち、誠意をもって自分に与えられた仕事を成し遂げようとする。その中で人間の持つ弱さや困難を克服し、周りの人に対する信頼と誠実さがきらめく。

    機長の中尾さんに憧れる。通信士のトビアスも。
    どちらもぶれない。本当に大切な人やものを最後まで信じ抜く才能。他人に対する温かい目。
    もちろん自分自身に対する自信も持ち合わせている。
    エイミーも本当にタフ。

    すべてがハッピーエンドとはいかないけれど、未来に対して希望の持てる描き方で、読み終わった後にさわやかな気持ちになる。

    こんな人最近どこかで見たなぁと思っていたら、気づいた。
    キムタクのドラマ「Priceless」に出てくる草刈正雄演ずる投資会社の社長。
    この人も人を見る目があって仕事ができて、洒脱な感じのする人。
    ステキだった。

    • nico314さん
      円軌道の外さん

      コメントありがとうございます。
      マハさん歴は短いのですが、今最も注目している作家さんです。
      個人的には、「翼をくだ...
      円軌道の外さん

      コメントありがとうございます。
      マハさん歴は短いのですが、今最も注目している作家さんです。
      個人的には、「翼をください」が一番好きかも。でも、悩みますねぇ・・・。

      お読みになったら、ぜひ感想をお聞かせくださいね。
      2012/12/31
    • cecilさん
      私もこの作品大好きです!歴史上の偉人が意外なシーンで交錯する所とか読んでてワクワクしました。
      原田マハさんは恋愛小説家だと思っていたので、歴...
      私もこの作品大好きです!歴史上の偉人が意外なシーンで交錯する所とか読んでてワクワクしました。
      原田マハさんは恋愛小説家だと思っていたので、歴史ドラマという新境地に驚きました。私はまだレビュー書いていないので今度時間見つけて書きたいです。

      2013/02/07
    • nico314さん
      cecilさん

      コメントありがとうございます。
      マハさんの作品は主人公もさることながら、周りの人たちも温かい視点で描かれ、どの人の後...
      cecilさん

      コメントありがとうございます。
      マハさんの作品は主人公もさることながら、周りの人たちも温かい視点で描かれ、どの人の後ろにも今まで歩いてきた長い道のりが見えるようで、愛情を感じます。

      cecilさんのレビューもぜひ読ませていただきたいです。楽しみにしています♪
      2013/02/07
  • 世界大戦直前の話なのに、なんともすがすがしく、凛とした物語でした。
    エイミー・イーグルウィングの「空から見れば国境などない。世界はひとつなんだから」この言葉が、胸を打ちます。
    八人目の、航空機「ニッポン」の乗組員「ボーイ」ことエイミー・イーグルウィングに心をよせる山田順平カメラマンのまなざしのあたたかさ。他の乗務員たちのお互いを大切にしあう関係も、こんな同士がいたからこそ危険極まりのない航空機の操縦をして、世界一周を成し遂げるという偉業を果たせたのだと思います。
    順平とエイミーのロマンスは成就しませんでしたが、順平が定年後、エイミーの故郷に移住してしまったのは生涯忘れられぬ人だったのだと、とても素敵でした。

    あとがきで、著者の原田マハさんが、「小説『翼をください』のプロジェクトが始動して、アメリア・イアハートの生まれ故郷カンザスの片田舎アチソンに行って、アメリアの生家にたどり着いたとき、この物語が、確かに鼓動を打ち始めたのを感じた」とおっしゃっているのを読んだとき、もうひとりのアメリアと航空機「ニッポン」との物語が存在して本当によかったと、胸が熱くなり、作者に拍手をおくりたい気持ちになりました。

    • まことさん
      はい。どうもありがとうございました!
      感動大作でした。今、『キネマの神様』も拝読中です。図書館に予約をしておきたいので、よければ、お暇なと...
      はい。どうもありがとうございました!
      感動大作でした。今、『キネマの神様』も拝読中です。図書館に予約をしておきたいので、よければ、お暇なときに、次のオススメがあったら教えてほしいです(^^♪
      2019/05/29
    • kanegon69 さん
      次は「本日はお日柄もよく」でどうでしょうか!
      次は「本日はお日柄もよく」でどうでしょうか!
      2019/05/29
    • まことさん
      ありがとうございます!!
      タイトルはすごく有名だけれど、読んでいなかった作品です。読んでみます(^^♪
      ありがとうございます!!
      タイトルはすごく有名だけれど、読んでいなかった作品です。読んでみます(^^♪
      2019/05/29
  • 書評でアメリア・イアハートがモデルと書かれているのを読んで、何も考えずに買ったのですが、当りでした!
    (実は、とあるマンガの主人公の名前が、アメリア・イアハートから採ったと聞いて、ずっと気になる存在だったのです)

    一つのコトを遣り遂げるために邁進する。その美しさがよく表された作品です。

    それから、どーでもイイ話ですが、原田マハの名前が、いつも浜田マハになってしまうnyancomaruでした。。。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      > j-gardenさん
      「思わず「おおーっ!!」って」
      でしょ!って言いたかったのですが、、、浜田じゃなく、原田さんなので(変な思い込みば...
      > j-gardenさん
      「思わず「おおーっ!!」って」
      でしょ!って言いたかったのですが、、、浜田じゃなく、原田さんなので(変な思い込みばかりして笑われてます)
      2012/04/11
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      > j-gardenさん
      「こういうちょっとしたことから」そそっかしいのでしょっちゅう、、、周りにご迷惑掛けてます。
      「最高!倒れます(笑)...
      > j-gardenさん
      「こういうちょっとしたことから」そそっかしいのでしょっちゅう、、、周りにご迷惑掛けてます。
      「最高!倒れます(笑)」
      wikipedia見ました。モダンチョキチョキズ!何か聞いたコトあるぞ。知人の誰かがファンだったように思う。確かめなくては!
      2012/04/12
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「笑わせてもらいましたヽ(^o^)丿 」
      いつも、こんな感じで思い込みで行動しちゃってます。お恥ずかしい限りで。。。
      「笑わせてもらいましたヽ(^o^)丿 」
      いつも、こんな感じで思い込みで行動しちゃってます。お恥ずかしい限りで。。。
      2012/07/27
  • こんな大作を読みのがしていたとは…すっかりはまりました。でもどちらかというと、前半部分。アメリア・イアハートという伝説の人も、日本の飛行機が世界初世界一周を成していたことも、全然知らなかった。まだまだ世の中は知らないことばかりだ。
    2014/6/20読了

  • 面白かった。
    戦前の日本人が飛行機で世界一周飛行をするという
    実際にあった出来事をモデルとした話。
    これまた実在していたアメリアイアハートという女性パイロットも登場します。
    少ししらべてみたら、イアハートの捜索は今でも続いているのだとか。

    私は飛行機が物凄く苦手で、国内線に乗るだけでもヒャーヒャー言ってしまう。
    物語を読んでいる分には気持ち良さそうだなぁと思うのだけれど、やはり長時間飛行機に乗ると想像しただけでも恐ろしい。

    皆、“空を飛ぶ”という事に憧れや希望を抱いており、飛行機嫌いの私でも空を飛ぶって素敵かも!
    と思わずにはいられませんでした。

  • 原田マハ氏が考えた話、というよりは史実を元にいろいろな文献、体験談から集められた、実話に近いフィクション。
    後半はどんどん読み進めれた。
    ゴミ出しを忘れるほど夢中に。

  • もうちょっと星は無いのか。本当に素敵な本でした。まさか100ページちょいの所から450ページちょいの最後まで一気読みしてしまうとは。
    飛行機が好きで、夢のある話が好きなら、きっと楽しめるはず。

    1939年に毎日新聞社が三菱重工業製の「ニッポン」で成し遂げた世界一周飛行、その話を別の史実を絡めて描いた小説。その構成などちょっと扇情的であざとくも感じたのですが、ちょー泣いたしお見事だと思いました。
    (巻末の写真の解説でもわかるのですが、史実では航空部長が乗ってたんですね。)
    カッコ良い大人がたくさんいて、人のヒロイックな描き方が上手くて、いちいち泣けてしまいます。ちょっと危険だなと思うくらい。
    正直、冒頭の100ページまではなんだか方向性がよくわかってなかったのですが、そこから先はもう読み進めるしかないような、文章の読みやすさもあって止められない感じでした。。
    航空モノの小説でスカッと爽やかな読後感を求めるのであれば、これは少なくとも外せない作品になりそうです。毎日新聞も、MRJもがんばれ!

    なお、もう1つの史実の主人公は、今ネットで日本語検索するとエラいコトになるのでおすすめできません。その芸名は失礼すぎやしないか…。

  • あぁ おもしろかった
    と しっかり人に伝えることのできる
    一冊です

    人物 時代背景
    そして いつものように
    自分の五感を通した取材が
    きめ細かく随所にちりばめている
    これぞ 原田マハさん

    原田さんの織りなす物語の中に
    すっかり入っていける読者は
    至福の時間を持てますね

    いつものように
    ちょっと脇役の登場人物が
    魅力的です

     

  • は~~面白かった~。冒頭から苦手なジャンルだしちょっと読みにくそうだなと思ってたのに いつの間にかニッポン号の乗組員たちと心は共に(^-^)日本製の飛行機で世界一周という大きな目標に向かって夢中で読み進めていた。米国女性パイロット・エイミーのくだりや、後半のニッポン号の試練の場面など随所でハラハラドキドキ!これがデビューして間もない頃のマハさんの作品とは思えない程の壮大さがあり読み応えがあった。 エイミーのモデルで実在の人物アメリア・イアハートが世界一周の志半ばにして消息を絶った事実は今でも謎らしく
    様々な憶測が飛び交っているとのこと。思わずウィキペディアやらその他のサイトを見まくってきた(笑) それにしてもエイミーとアインシュタインとの交流の場面は良かった。彼の言葉も印象的だし。“世界は一つじゃない。だからこそ大事なのは共存すること”

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著者プロフィール

原田マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞。2019年『美しき愚かものたちのタブロー』で第161回直木賞候補に。

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