波羅蜜

  • 毎日新聞社 (2010年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784620107523

感想・レビュー・書評

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  • 葬儀ディレクター倉木と謎の自殺集団ダビデの心臓の話。
    前半は葬儀ディレクターという耳慣れない職業に、後半はダビデの心臓の真の目的に興味をひかれて、思ったより、すんなり読めた。
    日本の葬式の値段は高いと言われているし、薄々知っていたとはいえ、ここまでやるとは・・・
    倉木の、遺体を物として事務的に処理していく冷静な部分と、不安定で破滅的な部分の対比が妙にリアルで、人の死に様を常に見続けると、こういった心境になってしまうのかもと思った。

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著者プロフィール

藤沢 周(ふじさわ しゅう)
1959年、新潟県生まれ。法政大学文学部卒業。書評紙「図書新聞」の編集者などを経て、93年「ゾーンを左に曲がれ」(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。98年『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞を受賞。著書に『サイゴン・ピックアップ』『オレンジ・アンド・タール』『雨月』『さだめ』『箱崎ジャンクション』『幻夢』『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武曲Ⅱ』『界』『武蔵無常』『サラバンド・サラバンダ』『世阿弥 最後の花』『憶 藤沢周連作短編集』など多数。

「2024年 『鎌倉幽世八景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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