悲嘆の門(下)

著者 :
  • 毎日新聞社 (2015年1月15日発売)
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本棚登録 : 1647
レビュー : 242
  • Amazon.co.jp (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620108094

感想・レビュー・書評

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  • 結構、後半はキツい話でした。人の悪意が満載。

  • 読み始めた時と印象がガラリと変わる一冊。
    現代を舞台にした緻密なミステリィかと思いきや、途中から堂々とファンタジーが分け入ってくる。お茶筒ビルの屋上で、ガラが現れたシーンは、「!?」って感じ。
    逆トリップというか、現代社会にファンタジーの要素がどかんと降ってくる設定があまり得意でないので、正直最初は「あーあ」と思った。でも、さすが宮部みゆきとでも言おうか。ファンタジーの部分もしっかり書き込んであって、「魔法だから」「ファンタジーだから」という曖昧な動機付けで不思議を片付けさせないのは嬉しかった。

    「英雄の書」も既読作品だ。
    しかしながら、何分読んだのが何年も前で、詳しい内容は覚えていない。無名僧やアッシュ、ユリコなど人名や単語は何となく覚えているもののさっぱりだったのは申し訳ない。でも、呼んでいるうちに無名僧のビジュアルを思い出したり、収穫は無いわけではなかった。

    ガラの力を目に宿し、段々と暴走していく孝太郎。
    最後は、誠実そうに見えたガラに連れられて無名の地へ到達。そして裏切られ、ガラの息子と引き換えに無名僧にさせられそうになってしまう。力に振り回された愚かな青年の末路か…と思ったのだが、助かんのかよ!どうやらアッシュたちが何か手を貸したようだが、都合良く時間も巻き戻されて日常回帰していく。…少々都合が良すぎないか。別にハッピーエンドでなくても良かった。


  • 正直、上巻で感じたドキドキ感がすべてすっきり回収されたわけではないが、うん!面白かった。 感想としては”読みやすい村上春樹的ファンタジー”って感じかな? このストーリーが頭に浮かんでる自体、空恐ろしい! 又、人と人との会話の節々がとても心地いいい。 孝太郎と都築が最後”もう会わない方がいい”なんて、泣かせる! 完全に宮部みゆきのファンになった!!

  • 現代ファンタジーとかのジャンルになるのかな?ファンタジーも宮部作品も好きだけど、強引な異世界ルールってのが苦手で・・設定、キャラはさすがの内容なんだけど、違和感が残る。ガラ抜きに連続殺人事件の謎として出来なかったのかなぁ・・
    悲嘆の門からの状況は、文章だけでほとんど想像出来ない。説明も言葉の遊びみたいな感じで説得力なし。それでも巻き戻しのラストはやり過ぎと思いながらも後味の悪さが救われた。

  • 私にはファンタジー過ぎた

  • ホラーのようなミステリーのようなファンタジーのような1つのジャンルに当てはまらない小説。ぶ厚かったが、面白くすぐ読めた。宮部みゆきって、こんな小説書く人だっけ?『火車』、『模倣犯』のような作品とはかなり毛色が異なっている印象。

  • 予感は当たってしまった。
    これは宮部みゆきの終焉なのか、それとも一時のご乱心なのか。
    はっきり駄作だ。ミステリーの回収はおざなりでファンタジー解決、つまり何でもありで終わらせ、善悪のメッセージも、司法を超えること自体は悪くはないが、では規範はどこにあるかが不明だ。
    何より格闘シーンの稚拙さは夢枕獏が大学生とすればせいぜい小学生。心は一切おどらない。
    「大」宮部みゆきなのだ。「わたし失敗作はありません」の堂々たるアイコンなのだ。
    村上龍や筒井康隆の老年期障害作品はまだかわいいから許される。と思う。
    宮部みゆきはその超人的ゆえに許されないのだ。

  • 特に事前に知らずに読み始めたのだけど、「英雄の書」の続編、、、というか同じ世界の数年後の話で主人公は別、という体の作品。

    宮部さん自身が言葉というものを大切にしているんだろうなぁ。

  • 三島孝太郎は<始源の大鐘楼>三之柱の守護戦士ガラの助けを借りながら自分の狩猟を進めていく。そしてガラは標的の渇望を狩る。この世界にいる怪物を狩る。一度発した言葉は消えない。その人に沈殿していく。そしてその蓄積から人は動かされる。そして物語が語られる。英雄の書の続編。無名の地で孝太郎は何を見たのか。

  • なんとも言えない読後感。
    少し現実離れした話なのかな?と思いながら読み始めたら、あれ?現代ミステリー?
    ところが読み進めると、ファンタジーって言うのかな?現実離れした要素に取り込まれた。

    読み始めた時はさ、ガーゴイル、人では無いものが怖くて。闇にのみ込まれてしまうんじゃないかみたいな恐怖を感じたけど・・・
    でも結局、一番恐ろしいのは人間でしかなかった。
    美しいのも醜くやるせないのも人間。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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