劉邦 中

  • 毎日新聞出版 (2015年6月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784620108124

感想・レビュー・書評

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  • なかなか進まない豊邑攻め。
    これが、項梁が出てきてからは一変する。

    この物語の項羽は劉邦に対して、今のところ敬意をもって接している。下巻になってこの関係はどうなることやら、、、

  • 漢の高祖の物語の中巻。

    張良や項羽との出会いがあり、徐々に存在感が増していく劉邦が描かれています。
    まだ章邯が倒されず、司馬さんの「項羽と劉邦」(上中下)の上巻の最後の方に当たるのですが、下巻は一気に漢設立まで行っちゃうんでしょうか。
    司馬作品が群像劇なのに対して、本作はあくまで劉邦伝的に構成されているので、「項羽と劉邦」では魅力的だった登場人物たちが端折られる可能性大ですね。
    ま、宮城谷さんの楚漢戦争時代の群像は「楚漢名臣列伝」や「長城のかげ」を読めということでしょうね。
    ただ劉邦に関して言えば、劉邦の無頼時代から筆を起こしていただければ、もっと劉邦の成長が実感できたように思うだけに残念です。
    しかし、既存の解釈とは大きく異なり、劉邦から項羽には慈しみの感情が、項羽から劉邦へは信頼感があるのは、今後の悲劇に向けては面白い関係だと思います。
    早く下巻が読みたいです。

  • 劉邦の勢力が大きくなり、関羽との関係が心配。
    決戦か?

  • 劉邦が挙兵するきっかけとなった「陳勝・呉広の乱」は、劉邦が40代のころだったらしい。
    それから中国を統一するまで、わずか7年。

    遊び好きのたいしたことない男が、40代で事を起こし、50半ばで天下を取る。

    どうしてそんなことが可能だったのか。
    じつに不思議な話である。

  • 中巻に入り、秦軍との初陣を勝利で飾った劉邦の軍は、着実に大きくなっていく。大きくなっていくとは、その陣容を確実に充実させていくということと、経験を力にしていくというようなことだ。

    出会いを大事にし、昨日の敵を味方とし、たとえ敵将であろうと敬うべきは敬う。劉邦の周りに人物が集まり、集まる人物はみなその才能を発揮する。そうして確実に劉邦軍の陣容は強さを増していく。

    親友と信じた旧友の裏切りを経験する。信じていたが故の怒りの心はすさまじい。その怒りを力に変えていく。また、負け戦も経験するが、大敗という経験が次のリベンジへの糧となる。

    何といっても中巻では、幾つかの出会いに強烈なインパクトがある。その一人は、張子房こと張良だ。すでに劉邦の周りには蕭何や曹参といった優れた参謀がいるが、張良の智謀、遠謀は群を抜いている。

    戦のシーンで、張良の進言が、まるで予言が的中するかのように確実に成功に結び付く小気味よさは、最大の魅力だ。

    そして秦の巨大すぎる宿敵、章邯の存在。今の劉邦には桁違いの敵将というイメージだ。さらには、楚の名門項燕の子・項梁との出会い。そして、項梁軍の先鋭として戦う、将来の宿敵・項羽とも出会いもこの中巻だ。

    劉邦の軍を加え項梁軍は、秦軍に連戦連勝し、このまま章邯軍を制圧するのか?と思いきや、突然項梁の死報が届く。また、項梁なき後の楚軍を統率していた宋義が項羽に暗殺される。

    混乱のど真ん中に立つ劉邦。行く手にはどんなドラマが展開されていくのか! これから劉邦とともに、下巻に突入!

  • 感想は下巻に

  • 面白いのだが、場所がよくわからん

  • 上巻よりダイナミックな面白さがある。ただ、神懸かり的な判断力を発揮してきた劉邦も、大きな軍と多数の臣下を従えるようになって迷いや悩みが出てくる。というより、漢王や皇帝として有名になる前の物語は当時としても記録が少なく、いろいろ盛って語られてきたんだろうな。

  • 天才・張良との出会い、命の恩人・寧君との再会。劉邦の人望は高まり続ける。楚の将軍項梁の配下に入り、項羽との共存。項梁の大将軍ぶりに比べ、甥の項羽が劉邦と親密な感情を持つ位置づけで出てくるが、人物としては少し卑小な描き方の印象。二人の間にいる楚の呂臣の劉邦と項羽への接し方が面白い。読みながら、劉邦と三国志の劉備の人物像が似ているように思われ、著者の考えが浮かび上がってくる。秦に滅ぼされた6国(楚・斉・魏・韓・趙・燕)の王の係累が王を名乗り割拠、当に戦国時代が復活した様相。この中で、劉邦と項羽が両雄として屹立するまでの展開は?下巻が楽しみである。

  • 面白かった。戦闘シーンがあっさりしてるので物足りないと感じる人もいるかもしれない。

  • うーん、劉邦ヒーローすぎ。
    宮城谷さんの描く主人公は完全無欠ヒーロー像が多いけど、劉邦はどうだろう。小説としては面白いかもしれないけど、なんだかなぁ。
    ま、取り敢えず最後の下巻を続けて読みます。

  • 三巻同時かと思ったら月毎だった~沛県に凱旋した劉邦は郡府の周苛が窮地に陥っていると踏み,薛県の陳武が挙兵するので,薛を攻めてほしいとの依頼に樊噲が乗り込み,郡守にやむなく従った周苛・周昌を救い出した。薛兵の間に入って,陳武を救い,胡陵の監平を捉えたが解き放ち,亢父と万与は落としたが,雍歯が魏に近寄って籠もった豊邑を落とすには兵数が不足してい。兵
    を借りるために出向いたのは留県で,景駒を楚王に建てた秦嘉に願い出るが,往きに出会ったのが,韓の再興を期す張良で,留県で協力を申し出たのは,かつて劉邦を救った寧君であった。寧君も五彩の気を見たのだった。劉邦と寧君が豊邑に向かう途中,陳勝は殺害されていた。碭県からは,陳濞・陳賀が現れ,秦兵を追い払ってくれる様にとの懇願に応じ,攻撃目標を碭に変更した。遭遇戦となった司馬イに敗れるが,取って返して,碭県を解放したのは,張良の献策だった。豊邑を攻め続ける,南から7万の兵を擁する新勢力が現れたという。項梁と,その甥・項籍(羽)だ。秦嘉は敗死し,寧君は救われ,劉邦の軍勢は1万に達した。薛に入った項梁の様子を蕭何に探らせ,連携の道を模索する。項梁から将兵を借りた劉邦は豊邑を落とし,任敖にこれを託して,二つ目の根拠地となった碭に帰還した。楚王の孫・懐王を奉戴したしらせに,張良は馳せ参じた武人達の中に,韓王の遺児・横陽君を発見し,劉邦から泣く泣く離れていった。この時点で,秦の他に,張耳・陳余が作った趙,韓広の燕,周市が宰相の魏,田詹の斉の5国が存在した。秦の将・章邯が東阿を討つ作戦で,章邯は敗走し,劉邦と項羽は西行した。亢父・東緡・爰戚・甄城・都関・城陽を攻め落とし,濮陽で手こずると定陶から先は劉邦が単独で臨斉・巻・滎陽と攻め落とし,定陶に留まっていた項羽が追ってきて油断をした定陶は項梁が攻め落とした。しかし,外黄・陳留を項羽が中心で落としたいた裏で,韜晦していた章邯が定陶を落として項梁が殺害された。彭城を根拠とした楚王・懐は,宋義を上将に任命し,関中を制した者を王とすると宣言するが,応えたのは劉邦と遅れて項羽。許されたのは劉邦だけだった。宋義の本隊の露払いとなった劉邦は,安陽か
    ら杠里,さらに宋義が向かう斉の途中にある昌邑を攻めるが,宋義の狙いが斉との連携にあって趙の救出にないと気付いた項羽は,宋義を殺し,楚王から上将に任命され,西を目指す~いやいや動き回ること,動き回ること! 中巻から地図が付いたが,これがないと判らない。二次元の地図だから大

    変さは解らないけど,動き回るねぇ。さあ,関中を目指すぞ!

  • 劉邦のライバルとなる項羽が登場。人望の厚さの違いが、今後の天下平定に影響を与える要素になるのであろう。下巻が楽しみ。

  • 2015年9月2日読了『劉邦(中)』宮城谷昌光著 評価B
    上巻に続いて、中巻を読む。ただ、お話としては、意外と地味で、劉邦が苦労しながらも、次第に勢力を増す面白い時期のはずなのだが、中身は中弛み。また、宮城谷氏の悪い癖で、最後の下巻で怒涛の帳尻合わせなのかしら?

    沛県の令となった劉邦は、いつの間にかそれなりのリーダーシップと直観力、 そして、人を見る目を持って次々と起こる激しい環境、戦況の変化に対応する。次第にその義と人を大切にする姿勢が、様々な臣下を集める。とは言っても、まだ弱小勢力の劉邦は、楚の再興を目指す項梁と組み、秦と戦う。しかし、思いがけないことに、項梁は定陶で秦の章邯に急襲され敗死してしまう。後々のライバルとなる項羽は既に項梁の配下で頭角を現していたものの、まだ今ひとつ人望に欠けていた。

  • 劉邦の物語だから当然項羽を良くは、書いてない。人物の相関図を書きながら読んでいるが、表裏びっしりになってきた。樊噲すごい。

  • 混乱の時代の中で、人間的魅力のある劉邦が、才能のある人々の受け皿となって
    新たなものを築いていく過程。

  • 劉邦の周りに人が集まりだしたの巻。
    陳勝呉広の乱から楚に参じたが、やはり外様と言うことで一歩引いた状態で付き合う形であったが、そこで気になった項羽との接触が今後の展開につながる。 やはり項羽は楚の名門、一方の劉邦は田舎の身分もないやくざ崩れ。
    これからが二人の伸びと対立が始まる。まだ上中は最後の決戦の序章だね。次が本番。

  •  時代が展開される中巻では、ようやく項梁、項羽が姿を現し、それと同時に章邯という秦末の名将が歴史の舞台へと上がる。
     この辺の抗争は「香乱記」を思い出させるところだが、あちらで中心となった視点とは別個に、こちらでは劉邦と項羽にスポットが当たっている。その描き方は、やはりさすが宮城谷先生、なかなかに興味深い。
     歴史上には様々な魅力的な if が存在するが、関中を制圧しに向かう劉邦と共に項羽が居たならどうなっていたのか、とこの巻ではとても魅力的な if が問われている。果たしてどうなっていたかは、本当に興味深いところだ。
     話がそれるが、少し真面目に考えてみれば、この章邯にせよ、あるいは後漢の皇甫嵩、隋の張須陀などのように、乱が起これば当然のように体制側からそれを鎮圧しようとする大きな力が現れる。不思議なくらい強力な、王朝そのものの底力のようなものが確かに存在するのだ。
     項羽と劉邦が馬を並べて関中を制圧していく姿はよく想像されるところであるし、それが楚王の下で、となれば歴史の展開は大きく変わるに違いない。だが、秦が果たして章邯の出現を最後に命数が尽きたかは、いささか怪しいかな、と思わなくもない。

     話が逸れすぎたが、今回は星五つと評価したい。するすると読める面白さであった。

  • 〈宮城谷昌光作家生活25周年記念作品〉

    最強の宿敵(ライバル)・項羽台頭!
    劉邦は民の絶大な信頼を得ながら進撃を続けていく。
    人が人の才を見抜き、その集積が歴史を動かす――傑作長編第二幕!

    民に推され沛県の令となった劉邦は、近隣の県を平定しながら勢力を拡大していく。
    行軍中に名軍師・張良との出会いがあった。
    楚と結んだ劉邦は項羽と共に秦の城を攻め続けるが、戦地に衝撃の一報がもたらされ......。

    物語は怒濤の展開へ!

    一介の地方役人に過ぎなかった劉邦が、天下人となるまでの戦いを鮮やかに描き出す。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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