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Amazon.co.jp ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784620108179
感想・レビュー・書評
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再読です。この物語のタイトル回収はやっぱり最高だなと思いました。登場人物の思いが爆発しているようで、心が揺さぶられます。
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中村さんの本は…狂ってるなー。狂ってる人しか出てこない。でもみんなどこかは狂ってる、と思いつつもこの本に出てくる人たちは狂いすぎてる。ミステリーかと思ったら狂ってる本。この人の本のなかでは読みやすい部類で、没入感もあるが、やはり最後はこうくるか。主人公の過去と交わる部分もあったらよかったとも思いつつ、ほんと養育で人はどうとでもなるのかなと思ったり。とりあえず狂ってる。でも狂ってる事が彼らにとって生きがい、もしくはそれなしには生きていけない要素なのかもしれない。
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図書館に予約したのがやっと来た。
著者のあとがきでこれが16冊目の本だと書いてあった。好きで読んだつもりだったが数えてみると、まだ4冊目なので驚いた。
「スリ」「なにもかも憂鬱な夜に」「去年の冬、きみと別れ」そしてこの「あなたが消えた夜に」。
ただ」「教団X」は読みきらなかった。
主人公の心理についていけなかったし、ストーリーの粘着性につかれた。
それまで読んできたのは、異質な暗部を探るようなテーマ、それを現実に結びつける文章力があり、反面ユニークなユーモアにも興味があった。
前置きはこれくらいで、この作品について。
書き出しの部分は、中村さんらしい表現で、現実と乖離した過去の幻想と夢を今でも引きずっているらしい男、これは面白そうだと楽しみだった。
一転、通り魔の連続殺人が起き、それを捜査する警察官の話になる。目撃者の証言は「コートの男」。これが犯人だろうか。
連続殺人なので被害者も多くそれぞれ何かしら陰のある過去があり、性的な繋がりがある。
似たような名前の女が出てきて整理しながら読まないと少し混乱する。そこで読者のためにうまく登場人物と事件のメモがある。
新聞小説なので、このあたりで整理するのは読者に親切だ。
連続殺人の様であり、模倣犯らしい事件もあり、事件同士繋がりがあるようなないような、話の進展は整理できない段階に入り、捜査中の二人は、地元警察官のため地どりに回されて地道に歩き回り、それぞれの被害者の過去に迫っていく。
この二人の会話が、事件の重さと対照的に軽くユーモラスで気が利いている。
中村さんに珍しい警察物だが、このミステリも納得が出来る。
犯人の動機や、そんな方法を選んだ人間の暗い現実が独特の世界を感じさせる。
こういう心の部分に興味がある読者には面白い作品になっている。
だが、連載小説のためか、密度にむらがあり傑作だとは思えなかった。
登場人物のそれぞれの背景は書きこまれているが、生活の分野としてはそんなに多岐にわたるものではない。だとしたらもう少し整理できないだろうか。
警察機構にも少し触れてるが、溢れている警察小説に比べて、それが重要な部分でないにしても味が薄い。
最終的な印象では少し詰め込みすぎて、逆に読後感の重厚さにかける感じがした。
特殊な環境で隔離されたような生活観が、煎じ詰めれば人間の持つ心理の一部として共感を持ち、重い作品はそれなりに重く、軽妙なリズムもこなす作家なので、この作品はそのどちらともいえない未整理な部分を感じた。
ただ、小理屈をはかなければ、エンタメ小説としては読んでよかった、味わい深い部分ではお得感もありさすがだと思わせてくれた。
「あの人のこと、私尊敬してるんです」
「何で独身なんだろう、モテそうなのに」
「モテるからですよ」
小橋さんはそう言い不適に笑う。
「フロイトが言ってることだけど」
「”錯誤”は人間の単純な過ちではない可能性があるって。その無意識による行為かもしれないって」
ア痛! 面白いフロイトさんをまた読んでみようかな。 -
中村文則の世界観がにじみ出る作品で、そのことがわからないと意味のわからない作品として終わってしまうかもだが、その世界観を知っていれば楽しく深く読み進めることができる1冊。
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3.6第3部からは、一気読み。ネタばれになるから書きませんが、ようは事件はそこにいた者にしか真実はわからない。と言う話。謎が解けるような伏線が弱いかな。
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純文学畑のミステリはさすがに読み応えがある。
単なる謎解きではなく、人の感情の機微にミステリを隠している。 -
やっと読んだ、、疲れた
後半は惰性で読んだ、疲れた
前半のおっ、刑事物か って期待を後半大きく崩されてあー中村文則っぽくなっていくついていけん、、
みたいな、、、疲れた とりあえず読んだ -
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良くも悪くも展開は予想できませんでした。
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創作的狂気に何のリアリティも感じない。
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ある町で突如発生した連続通り魔殺人事件。所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋は“コートの男”を追う。しかし事件は、さらなる悲劇の序章に過ぎなかった。“コートの男”とは何者か。誰が、何のために人を殺すのか。翻弄される男女の運命。神にも愛にも見捨てられた人間を、人は救うことができるのか。人間存在を揺るがす驚愕のミステリー!
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中村さんらしい作品だった。
真田、米原は怖い人やった。 -
ある町で突如発生した連続通り魔殺人事件。所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋は“コートの男”を追う。しかし事件は、さらなる悲劇の序章に過ぎなかった。“コートの男”とは何者か。誰が、何のために人を殺すのか。翻弄される男女の運命。神にも愛にも見捨てられた人間を、人は救うことができるのか。
なんて評したらいいのか正直分からない。
バランスが悪いのかもしれない。
かといって面白くなかった訳でもない。
重苦しくなっていく話の展開の中で、
刑事の中島と小橋のやり取りが和みの要素の一つ。 -
一方の集団は損得野郎。プラグマティックに、冷徹に、システムへ媚びへつらう利己野郎。とすればもう一方はイノセント、正義、損得を顧みず利他的であるはず。
この作品は定石であるはずのこの構図を完全に否定する。驚いた。
登場人物はことごとくどこかしら壊れている。まるで壊れていることが人間としての最低条件かのようだ。
正義を貫くためには精神が壊れていくのはわかる。しかしそうではなく、精神があらかじめ損なわれて傷ついていないと正義は成しえないという前提にまで持っていく。
あくまでも虚構としてのカリカチュアであるが、果たして現実とどれだけ乖離しているかを考えると空恐ろしくなる。
愛や正義や自由や平等をうたっていくには壊れるしかない、もしくはすでに壊れているのかもしれない。
女刑事に救いと曖昧さを残すべきだったのではないか。魅力的な不思議ちゃんとして、どうみても、どこかおかしいのだが、過去は明らかにせずにすべきではなかったか。
そうすればこの女刑事は「神」を纏うことができたかもしれない。救いを担えたかもしれない。パフェ好きの神なんて今時じゃないか。 -
武蔵野大学図書館OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000153703
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人物の相関関係がわかりにくいと聞いていたのでメモを取りながら読み進めました。だからわりとわかりやすくストーリーについていったと思います。3章以降は押し流されるように事件の一面を引きずられました。もともと警察小説やミステリを書かれる方ではありませんから体裁はそうであっても中身はやはり著者らしく人間というものの歪んだ部分や本心に迫っていたと思います。精神的なことに関わってくると本当に重く読んでいてかなりつらかったので、警察側のコンビがいい味を出していて救われました。過去のある彼らのその後も気になるところです。
著者プロフィール
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