マチネの終わりに

著者 :
  • 毎日新聞出版
3.96
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本棚登録 : 5752
レビュー : 714
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620108193

作品紹介・あらすじ

結婚した相手は、人生最愛の人ですか?ただ愛する人と一緒にいたかった。なぜ別れなければならなかったのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    ※「マチネ」:午後の演奏会

    いやぁ、とても面白かったです!!
    40歳前後という酸いも甘いも噛み分けた大人同士でありながら、お互いがまるでティーンエイジャーのように相手へのピュアな想いを持ち、心を奪われつつもふとしたトラブルによってスレ違ってしまう。そんな、甘〜い恋の物語。
    ・・・という風に書けば、「なーんだ、ただの通り一遍の恋愛小説か」と誤解されそうですが、そこはやっぱり平野啓一郎氏、オーソドックスな展開だけじゃあ終わりません(笑)

    なるほど確かに、本書を一言で表すと「大人の純愛」なんでしょう。
    ただ、単純な「遠距離恋愛」というテーマだけでなく、芸術・戦争・亡命や難民・国際結婚・男女差別、PTSD・親子関係、そして不倫や自殺などなど・・・
    多方面のテーマが「これでもか!」とばかりに詰め込まれており、尚且つ随所に筆者のインテリジェンスが垣間見えていて、なんだか読んでいるだけでお腹いっぱいになりました。
    また、作中のいたるところに文学的な描写が多く散りばめられていたり、登場人物の発する台詞1つ1つがあまりにも奥ゆかしく高尚すぎて、「オオアジ」な僕からするとなんだか「なんだかちょっぴり現実感がなくね?」と思ってしまう始末。笑
    (少なくとも僕の周りには、プライベートにおいて、こんなにも頭が良くてエッジのきいた会話が出来る人間なんていません。。。)
    そのような純文学的なアプローチは、確かに平野啓一郎氏の特徴ではあるんですけど、個人的にはもう少し簡略化されてた方が読み易くて良かったかなぁ・・・

    あと、良くも悪くも本作品は、「小説ではなく映像でこそ映える作品」なのではないかな?と思いました。
    (すでに映画化されているんですね、是非観たいです。)
    前記の事と少し重複しますが、音楽やアクションシーンを含め、作中には色々と複雑な描写が数多く、残念ながら文字だけでは伝わりきらないかと。
    その点、映画だと余すことなく伝える事が出来そうですし、前記した「キザな台詞」たちも一層映えそうですよね。

    とまぁ、ちょっとツッコミどころの多いレビューになりましたが、小説自体の完成度は非常に高く、とても面白い1冊でした!
    イチ恋愛小説として見ても、織りなす台詞のロマンティックさ、2人のスレ違いの悲しさ、悪役(三谷)の暗躍などなど、読んでいて本当にヤキモキしつつも楽しめました。

    ただ、、、
    某サイトでは「平野啓一郎 No.1の作品」と書かれていましたが、個人的には「ある男」の方が好きかも。笑


    【あらすじ】
    結婚した相手は、人生最愛の人ですか?

    天才ギタリストの蒔野(38)と、通信社記者の洋子(40)。
    深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。

    出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。
    スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。

    やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。
    芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。


    【引用】
    1.人は、変えられるのは未来だけと思い込んでる。だけど実際は、未来は常に過去を変えてるんです。
    変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。
    過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?

    2.「地球のどこかで、洋子さんが死んだって聞いたら、俺も死ぬよ」
    「そういうこと、冗談でも言うべきじゃないわよ。善い悪い以前に、底の浅い人間に見えるから」
    「洋子さんが自殺したら、俺もするよ。これは俺の一方的な約束だから。死にたいと思いつめた時には、俺を殺そうとしてるんだって思い出してほしい」

    3.洋子の生き活きとした姿を見て、彼は我がことのように嬉しく、誇らしかったが、それだけに、今更自分の出る幕ではないとも感じていた。
    彼は未だに洋子が早苗と再会したことを知らず、せめてあの別れの夜の誤解だけは解きたいと思っていた。
    彼が知って欲しかったのはあの時自分がどれほど洋子を愛し、必要としていたかだった。
    しかし、それを今彼女が知ったとして、どうなるというのだろう?
    現在は既にもう、それぞれに充実してしまい、その生活に伴う感情も芽生えてしまっていた。

    過去は変えられる。
    そう、そして過去を変えながら現在を変えないままでいるということは可能なのだろうか?

    4.蒔野はそして、一呼吸置いてから、最後に視線を一階席の奥へと向けて、こう言った。
    「それでは、今日のこのマチネの終わりに、みなさんのためにもう一曲、特別な曲を演奏します。」
    ギターに手をかけて、数秒間、じっとしていた。
    それから彼は、イェルコ・ソリッチの有名な映画のテーマ曲である「幸福の硬貨」を弾き始めた。

    (中略)

    二人が初めて出会い、交わしたあの夜の笑顔から、5年半の歳月が流れていた。


    【メモ】
    マチネ
    →午後の演奏会



    p33
    「人は、変えられるのは未来だけと思い込んでる。だけど実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

    「今のこの瞬間も例外じゃないのね。未来から振り返れば、それくらい繊細で、感じやすいもの。生きていく上で、どうなのかしらね、でも、その考えは?少し怖い気もする、楽しい夜だから。いつまでもこのままであればいいのに。」

    蒔野は、それには何も言わずに、ただ表情で同意してみせた。話が通じ合うということの純粋な喜びが、胸の奥底に広がっていった。
    彼の人生では、それは必ずしも多くはない経験だった。


    p85
    週末の最終日には、校内のホールで学生らを含めたマチネ(午後の演奏会)が催される予定で、それに洋子も招待していた。
    そのマチネの終わりに、彼は彼女のために「幸福の硬貨」のテーマ曲を演奏するつもりでいた。


    p129
    「地球のどこかで、洋子さんが死んだって聞いたら、俺も死ぬよ」
    洋子は一瞬、聞き間違えだろうかという顔をした後に、蒔野がこれまで一度も見たことがないような冷たい目で彼の真意を探ろうとした。
    「そういうこと、冗談でも言うべきじゃないわよ。善い悪い以前に、底の浅い人間に見えるから」
    「洋子さんが自殺したら、俺もするよ。これは俺の一方的な約束だから。死にたいと思いつめた時には、俺を殺そうとしてるんだって思い出してほしい」


    p132
    「洋子さんの存在こそが、俺の人生を貫通してしまったんだよ。いや、貫通しないで、深く埋め込まれたままで・・・」
    (中略)
    「わたし、結婚するのよ、もうじき。」
    「だから、止めに来たんだよ。」
    (中略)
    「洋子さんを愛してしまってるというのも、俺の人生の現実なんだよ。洋子さんを愛さなかった俺というのは、もうどこにも存在しない、非現実なんだ。」


    p247
    「いい、これ、送ってもらっても?」と三谷に渡した。
    三谷は、見るつもりもなく目にしたその文面に、胸が張り裂けそうになった。
    彼女は、蒔野から見えないようにして、メールを送信するふりをしながらそれをそのまま削除した。


    p281
    蒔野は、自分からは今後一切連絡を取らぬことにして、あとはただ、彼女からの連絡を待つことにした。

    二週間経ったある日の午後、蒔野の元には、洋子から一通のメールが届いた。
    バグダッドからの帰国後に受け取ったあの「長い長いメール」とは対照的なごく短い文章で、リチャードという名のかつてのフィアンセとよりを戻し、結婚したとだけ書かれていた。


    p385
    「今日のコンサート、洋子さんには来ないでほしいんです。お願いします。チケット代は、お返ししますから」


    p389
    「あなただったのね?」
    早苗は、動揺を隠すように唇を噛みしめた。
    「あなたが、あのメールを書いたのね?」


    p450
    洋子の生き活きとした姿を見て、彼は我がことのように嬉しく、誇らしかったが、それだけに、今更自分の出る幕ではないとも感じていた。
    彼は未だに洋子が早苗と再会したことを知らず、せめてあの別れの夜の誤解だけは解きたいと思っていた。
    彼が知って欲しかったのはあの時自分がどれほど洋子を愛し、必要としていたかだった。

    しかし、それを今彼女が知ったとして、どうなるというのだろう?
    現在は既にもう、それぞれに充実してしまい、その生活に伴う感情も芽生えてしまっていた。

    過去は変えられる。
    そう、そして過去を変えながら現在を変えないままでいるということは可能なのだろうか?


    p461
    聴衆は、やや唐突な“このあとの予定”に微笑みながら拍手を送った。洋子は、彼の表情を見つめていた。
    蒔野はそして、一呼吸置いてから、最後に視線を一階席の奥へと向けて、こう言った。
    「それでは、今日のこのマチネの終わりに、みなさんのためにもう一曲、特別な曲を演奏します。」
    ギターに手をかけて、数秒間、じっとしていた。
    それから彼は、イェルコ・ソリッチの有名な映画のテーマ曲である「幸福の硬貨」を弾き始めた。
    その冒頭のアルペジオを聴いた瞬間、洋子の感情は、抑える術もなく涙とともに溢れ出した。


    p464
    蒔野は、彼女を見つめて微笑んだ。
    洋子も応じかけたが、今にも崩れそうになる表情を堪えるだけで精一杯だった。
    蒔野は既に、彼女の方に歩き出していた。その姿が、彼女の瞳の中で大きくなってゆく。
    赤らんだ目で、洋子もようやく微笑んだ。
    二人が初めて出会い、交わしたあの夜の笑顔から、5年半の歳月が流れていた。

  • 同じ曲でも演奏する人と時と場所によって変わってくるように、人生の様々な出来事もそのタイミングによってその先の流れをどう変化させるか分からない。
    主人公の二人のように、互いの心のひだまで分かりあえるような恋人との出会いは本当に稀有なラッキーなことで、それが成就できるとしたら本当に、細い急流を一粒の宝石を二人の手で握りしめて落とさないように下っていくように難しく、ロマンチックなことである。
    けれどもまた、ゆったりとした流れの中で常に自分を支え続けてくれている人の存在も掛け替えのないものである。
    「未来は常に過去を変えている。変えられるとも言うし、変わってしまうとも言える。」と何十年間音楽を演奏してきた蒔野の言葉にあるように、出会い、別れ、感動、苦悩を繰り返し人生という曲を書き、演奏してきた大人の素敵な恋愛小説だと思いました。

  • あちこちで絶賛されている本書だったので、初読みの作家さんだったけれど手に取ってみた。

    むむ。
    どうなんでしょうか。この安っぽいストーリー。
    これが新聞連載が終わった時にはマチネロスに陥った読者多数とも言われた小説なのか?
    アマゾンの評価もぶっちぎりの高評価だけれども・・・。

    物語は簡単に言ってしまうとクラシックギタリストの蒔野とジャーナリストの洋子の恋愛もの。
    強く惹かれあう二人は運命のいたずらかすれ違い別々の人生を歩むようになる。

    何度も繰り返される「未来は過去を変えてくれる」の台詞だったり、国際政治問題への提言の数々、豊富なクラシックの知識を土台に芸術家特有の苦悩を描く筆力、などなどなど、完成度の高い作品であることには間違いがない。

    でも、いかんせん陳腐だよ。
    使い古したネタが昭和かよってつっこみたくなってしまうメロドラマ感・・・。

    もしやこの小説はストーリーはさておき、登場人物一人ひとりの綿密な心理描写だったり、ストーリーに肉付けされた芸術性やら政治問題を堪能するものだったのか。
    それだったらもうちょっと楽しめたのかもしれないなぁ。

    ごめんなさい、どうしても世間の評価と乖離があるようで・・・。

    • だいさん
      脱力感タップリ伝わりました!
      脱力感タップリ伝わりました!
      2016/08/04
    • まっきーさん
      vilureefさん

      なんかすごくよくわかるような気がします。
      vilureefさん

      なんかすごくよくわかるような気がします。
      2016/08/11
    • vilureefさん
      LUNAさん

      たくさんのハート(いつの間にか花からハートになったんですね!)ありがとうございます。

      この作品、謎の高評価ですよね...
      LUNAさん

      たくさんのハート(いつの間にか花からハートになったんですね!)ありがとうございます。

      この作品、謎の高評価ですよね!
      ブクログでも結構な星の数・・・(;'∀')
      せりふ回しなんかも古臭くてダメでした。

      ところで、本屋大賞決まりましたね!
      LUNAさん全作読めたのかな?
      納得の結果だったでしょうか??
      私は今回は2作品しか読んでいないので、何とも言えないのですが大賞は納得かな~。
      あまり相性のいい作家さんではないのですが・・・。

      本屋大賞、いつもはノミネートの段階で半数くらいは読んだことのある作品が並ぶのですが、ここ1年は読書スランプですねー、全然読めてません。
      だめだなぁ((+_+))
      2018/04/11
  • 読み終わった今、やや茫然としています。あぁ、なんて深い愛の話なんだろう、ラストシーンで猛烈に感情が込み上げてくるものがありました。

    物語はパリ、ニューヨーク、東京と世界の舞台で次々に話が進んでいきます。天才ギタリストの薪野と、世界的な映画監督を父にもつジャーナリストの洋子。二人はまるで運命の糸で結ばれていたかのように強烈に引き合っていきます。しかし、ちょっとしたすれ違いや、運命のいたずら、恋敵の邪魔により、あぁ悲しいかな運命の二人は引き裂かれていきます。

    この本がラブストーリーだけではなく、素晴らしいのは、ジャーナリストの洋子の視点を通じて、イラクにおける惨状、リーマンショックにおけるウォール・ストリートの尋常でないサブプライムローン、ユーゴスラビア解体へ向かう際の民族主義、3.11の東日本大震災における特に原発に関する正しい報道のあり方や、音楽イベント自粛への疑問の投げかけ、実に様々な著者の社会に対するメッセージが含まれています。

    また、クラシックギターという、私にはあまり馴染みのないジャンルの音楽なのに、まるで生で聴いているような臨場感のある美しい表現により、脳内で美しいバッハのギターが奏でられます。本当に美しい音楽を聴いているかのようなウットリする文章力です。

    これらのサブストーリーの厚み、臨場感溢れる美しい表現力により、物語が単なるラブストーリーで終わらせない、一枚も二枚も上をいく読み応えのある小説に仕上がっています。

    肝心のラブストーリーですが、とても切ないと言えばそれまでですが、起きてしまった事実を事実として捉え、その上で前に進もうとする二人がとても素敵です。具体的な形ではとれなくても、二人はやはり運命のように惹かれあっている、二人が相手を想う真の優しい気持ち、愛する気持ちに涙してしまいます。

    ラストシーンのニューヨークでのコンサート、マチネの終わりにセントラルパークで会うシーンに、わたくし、完全にもっていかれました。はい。

    P.S マシャと石田ゆり子さん二人とも大好きなので、映画も今から凄く期待しています。マシャのギター、かっけ〜だろうなぁ、、、

    • kanegon69 さん
      まりさん、今年の秋みたいです。私は最初石田ゆり子さんのインスタで知りました。彼女はとっくにクランクアップした今でもフランス語を勉強してるよう...
      まりさん、今年の秋みたいです。私は最初石田ゆり子さんのインスタで知りました。彼女はとっくにクランクアップした今でもフランス語を勉強してるようです。

      監督は嬉しいことにガリレオシリーズの西谷監督。無茶苦茶楽しみですね。もはやマシャ以外は考えられないキャストです。せっかくなので、まりさんのために、マシャの読後感想を引用させて頂きますね。

      福山雅治コメント
      「それでも、人は人を愛さずには生きていけない」。長く余韻が残る読後感でした。恋愛する、恋愛しないに関わらず、どんな生き方も許容する現代において、「愛」とはどのような意味を持つのか?人が人を必要とするその時に名付けられる「愛」という感情。目には見えない無形の感情を、今作は可視化出来るのではないかと感じています。信頼する西谷監督の元で、深く原作に引き寄せられ、まさに洋子そのものが身体に宿っておられるであろう石田さんと、蒔野聡史として向き合えるよう頑張ります。

      私はマシャとほぼ同年代の男性ですが、男が男に惚れる数少ない稀代のアーティストで、今回のキャスティングは無茶苦茶喜んでおります。

      もとの小説がこんなに素敵だと、映画も楽しみになりますね^_^
      2019/02/11
  • こんな切ない恋愛もあるのかと思った。こんなに一途に誰かを思い続けることができる恋愛を羨ましくも思った。
    きっと、あの時2人が予定通りに会えて、結婚していたらきっと普通の夫婦で終わっていただろうと思ってしまう。結婚しなかったから、恋愛が続いていると思ってしまうと、三谷のあの行動を読んだその時の(過去の)気持ちも読み終えた時に変わっていたと思えた。まさに「過去は変えられる」

  • 何て静かで清らかな時間だっただろう・・・。
    気が付けば読書に没頭していた。
    仕舞いには、自然と涙が溢れ出していた。

    note で連載を読むことができた為、
    ずっと携帯で小説を読んでいた。

    第九章の始めまで電子媒体で読んだが、
    やっぱり本が出てから全てを読みたいと思い、
    note での閲覧をストップし、上梓を待ちわびていた。

    第九章まではもう一度同じ話を読むことになったのだが、
    二回目に読むと登場人物を既に知っている為
    また違った読み方ができる。
    より深く、登場人物を辿ることができた。

    純文学は苦手でほとんど読んでこなかったが、
    平野先生の作品はそんな私の心も鷲掴みにされる。
    何て美しい文章、美しい登場人物
    美しい情景なのだろう。

    世界中の人に読んで頂きたい一冊。

  • 一言で言うなら 抗わない大人の愛。
    感情が自分の為にあり無意識の欲求を孕むのなら、理性が相手の為に働き愛を育むということなのかな…
    「未来は常に過去を変えていける」がキーワード。読書なのにギターの音色が聞こえてくる心地良さ…。
    再読を心待ちする時間さえ愛しい。

    • 嵐さん
      「未来は常に過去を変えていける」がキーワードですね。ギターの音色が聞こえてくるこころよさですか。私も読んでみます。
      「未来は常に過去を変えていける」がキーワードですね。ギターの音色が聞こえてくるこころよさですか。私も読んでみます。
      2016/06/08
    • kakerikoさん
      嵐さん、早々に有難うございます。
      読んで後悔しないと自信を持っておすすめできる一冊かと思います(^-^)
      機会があればぜひぜひ♡
      嵐さん、早々に有難うございます。
      読んで後悔しないと自信を持っておすすめできる一冊かと思います(^-^)
      機会があればぜひぜひ♡
      2016/06/08
  • たった3日しか会っていないギタリストとジャーナリストの大人の愛。
    お互いの心の中が緻密に描写されています。
    素晴らしい作品でした。
    この本はずっと手元に置いておきたい一冊です。
    映画化もされるようなので、是非観たいと思います。

  • 出会ってはいけない2人が出会ってしまった。
    あとは必然的に恋に落ちる。
    しかし相手には結婚を約束したパートナーがおり、恋の障害と呼ぶには大きすぎる壁が立ちはだかる。

    天才ギタリストの蒔野聡史と、海外の通信社に勤務する小峰洋子。
    そして蒔野のマネージャーで蒔野に想いを寄せる三谷早苗。

    主にこの3人の複雑な恋模様が、マチネの主軸になっています。

    嫉妬、不満、疑い、善意、悪意、同情とかそういう人間臭い全部をひっくるめた「大人の恋愛」を描いたこの小説は、読みにくいけど好きな人は好きな重さがあるのかと思います。

    好きな気持ちが悪い方向へ向かうと、結果的に自分に懺悔することになってしまうという、恐ろしい教訓も得られます。
    こんなに難しい恋ならば、いっそしない方がいいと分かるのに、止められない気持ちあるんでしょうね。
    最後2人がどうなったのか気になります。

  • 高尚を纏った低俗、という印象です。
    東野圭吾的な説明文みたいな文章に、文学的香りを無理矢理纏わせたような感じで、読んでて恥ずかしくなるような自己陶酔を感じ、最初の方から嫌な予感はしましたが、世間の高評価を信じて「文章はダメだけど内容が良いはず」と言い聞かせながら読み進めましたが、なんと内容はさらに…メロドラマ的ステレオタイプ。
    それでも星を1でなく2にしたのは、メロドラマだと馬鹿にしながらもついつい先が気になる…と読み進めたくなったし、所々でついつい感じ入ってしまう台詞や場面があったからなのですが、それは私が低俗で底の浅い人間であることの証明のような気もして複雑な気持ちです。
    この際映画版も観るか…という気にまでなっているし…。汗
    でも東野圭吾と同じで、映画にした方が良いタイプの作家なのかなとも思います。ステレオタイプだけどやっぱり皆が好きな展開が巧みというか。そこに社会問題や芸術を織り交ぜて、どきどきするしウットリ出来るし、ちょっと賢くなった気分にも浸れる的な。お得感、コスパ高い系。
    文学の才能ではなく、お勉強の才能(知識や説明能力)で書いてる作家かもと思いました。東野圭吾とか映画「天気の子」とか好きな人が好みそうな…ということは、大衆が好む、稼げる作品。
    そんな世間を嘆いても仕方がない。
    潔く途中で放棄できる読者を目指します。

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著者プロフィール

平野 啓一郎(ひらの けいいちろう)
1975年、愛知県蒲郡市生まれ。生後すぐ父を亡くし、母の実家のた福岡県北九州市八幡西区で育つ。福岡県立東筑高等学校、京都大学法学部卒業。在学中の1998年、『日蝕』を『新潮』に投稿し、新人としては異例の一挙掲載のうえ「三島由紀夫の再来」と呼ばれる華々しいデビューを飾った。翌1999年、『日蝕』で第120回芥川賞を当時最年少の23歳で受賞。
2009年『決壊』で平成20年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、2009年『ドーン』で第19回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2017年『マチネの終わりに』で第2回渡辺淳一文学賞、2019年『ある男』で第70回読売文学賞(小説部門)をそれぞれ受賞。2014年には芸術文化勲章シュヴァリエを受章した。『マチネの終わりに』は福山雅治と石田ゆり子主演で映画化が決まり、2019年秋に全国で公開予定となっている。

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