東京會舘とわたし(上)旧館

著者 :
  • 毎日新聞出版
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レビュー : 247
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620108216

感想・レビュー・書評

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  • 1922年(大正11年)に丸の内に誕生した『東京會館』。西洋文化が広がりつつあったこの時代に「世界に誇れる社交場」を目指して開場した。鹿鳴館は「限られた上流階級の社交場であった」が、東京會舘は「誰もが利用できる、大勢の人々が集う社交の場」として、その時代の人々に愛されていく。
    しかし、その開場からわずか1年足らずの翌年、1923年9月1日に起こった関東大震災が残した爪痕により閉館する。それから3年後の1927年(昭和2年)2月に震災の補修工事が終了し再び開業するが、太平洋戦争中には、大政翼賛会に接収され「大東亜会館」に改称。そして終戦後はGHQに接収され「アメリカン・クラブ・オブ・トーキョー」として営業することになる。そして、時代支配の影響を受けながらも、1952年(昭和27年)7月にようやく『東京會館』の本来の名前に戻った。

    本作はそんな『東京會館』の激動の歴史とその歴史と共に歩んだ人々の『東京會館』への想いを作家・小椋真護が執筆するという設定となっている。

    第一章 クライスラーの演奏会
    大正12年(1923年)5月4日:
    ヴァイオリニスト フリッツ・クライスラーの音楽会に金沢から駆けつけた主人公・寺井承平が、音楽会終了後に訪ねた『東京會館』の想い出。

    今の世の中でこそ、大学進学は当たり前のようになっているが、この時代に大学進学のための上京というのは、裕福な家庭で育ち親に敷かれた人生があるか、志があるかのいずれかであろうと推測する。主人公・寺井の進学は前者で、大学での講義よりも音楽と文学に関心を持った。今までとは異なり、進んだ世界を見て、興味関心が違うところに向いてしまう設定であった。大成したいと願う若者らしい気持ちが描写されており、それが若者としての甘さとして映るの。
    クライスラーの音楽会終了後に一緒に来ていた東京の出版社に勤める編集者・近藤に取り残され、その余韻に浸りながら一人で東京會館を散策していたところ、東京會館への移動中のクライスラーと地下道で出会った偶然、
    この日の一連の出来事が、この青年の気持ちを前向きにし、彼の進むべき方向を照らしたのだと感じた。


    第二章 最後のお客様
    昭和15年(1940年)11月30日:
    大政翼賛会による『大東亜会館』に変わる最後の日、『東京會館』と共に走ってきたホテルマン・佐山健の想い。

    戦争の時代の波に争うこともできず、自分の意思とは異なる方向に進んで行かなくてはならない寂しさが、ひしひしと伝わってくる。
    ホテルマンとして、最終日に喜こばれざる客を迎えなければならない佐山の心中は、『東京會館』の最終日に居合わせた同僚たちの『東京會館』に対する思いにより救われたのではないだろうか。

    佐山な毎朝、早起きして紅茶を飲む習慣にホテルマンとして、時代を先行しているように受け取れた。


    第三章 灯火管制の下で
    昭和19年(1944年)5月20日:
    主人公・関谷静子が、『大東亜会館』で新婦・水川健治と結婚式、披露宴をあげる。
    婚礼の支度担当は、長年『東京會館』の結婚式を支えてきた理容館の遠藤波津子であった。世の中が混乱している中でとり行われた結婚式と披露宴の『東京會館』と想い出。

    戦争中の結婚式。戦争が始まってしばらくは、日本が優位な戦況であったことを受け、東京會館が、徴用解除となる。
    その間に東京會館で結婚式と披露宴が行われた。
    顔もよく知らない人の家に嫁ぐ不安、敵機が飛び交う中で行われる披露宴は、ホテルマン・佐山の心遣い、花嫁の側から離れない遠藤の存在により東京會館で働く人たちの心遣いが、『東京會館』として静子の心に刻まれる。『東京會館』のサービスが、マニュアル化されたサービスではないのであると感じる話であった。

    些細なことであるがこの章で寺井のその後の記載があり少し感動があった。寺井はその後、『サンデー毎日』の偉い作家っていた。もとは少年活劇のような小説を書いていたが、徐々にら大人向けの大衆小説を書くようになり、やがて新聞や週刊誌にも連載を持つようになったようでる。寺井の志が成就したことを知り、嬉しいと思った。

    第四章 グッドモーニング、フィズ
    昭和24年(1949年)4月17日:
    終戦後、GHQに接収され「アメリカン・クラブ・オブ・トーキョー」のバーで働ようになった桝野宏尚が後に伝説のバーテンダーとして称される先輩・今井清と共に仕事をした時の想い出。

    実在していた今井清の働き方は、接客業としてのプロのおもてなしと、トップバーテンダーになるための熱意が伝わってくる。
    バーが酔っ払った外国人に荒らされないようにと、バーの床で寝泊りする今井の行動に日本人的な真面目さと自分の職場を守ろうとする強い意志を感じる。そのことからもきっと、将来に一流の、トップのバーテンダーに成長していくことがわかる。そして、そんな行動は共に働く後輩に刺激を与え、彼らの育成につながる。

    今井と桝野が作ったモーニング・フィズは、今井の仕事への取り組み方から生まれるべく生まれたフィズである。
    そんな今井の実力を間近で見ていた桝野の今井に対する感情は決して、妬みや嫉妬ではなかった。そんな桝野だからこそ、将来白いバーコートを着ることができるようになったのだと思う。


    第五章 しあわせな味の記憶
    昭和39年(1964年)12月20日:
    東京會館で初代製菓部長を務めた勝目清鷹に「持ち帰りができる、お土産用の箱菓子の製造」の製造依頼がきたとの想い出。

    イターネットで何でもお取り寄せができる今の時代からすると、缶に入ったプティフールがなかった昔の時代が信じられない。
    『東京會館』で働くシェフ、ベーカーたちにとっては、自分たちが作る物に対する質、おもてなしの質に譲れないプライドにだから『東京會館』なんだと思わずにはいられなかった。
    当時の事務部長・田中康二のウエディングケーキの話「外食に縁がない奥さんやお子さんに東京會館の味を伝えたい」という、幸せのおすそ分けからパピヨンが生まれる。

    幼い頃、父が接待で帰りが遅かった時、よく母と「今日のお土産は何かなぁ」と、楽しみにしていたことを思い出した。
    利益のためにプティフールが誕生したのではないと考えると、その誕生がとてもありがたく思える。

    『東京會館』の歴史は、ホテルで働く人と訪れる人たちの歴史に紐付いていることを知ることができる。戦争、震災という過酷も歴史もその全体の歴史の一部であることが、かえって『東京會館』の歴史を濃くしているのだと解る。

  • フォローしているレビュアーさん方のレビューで興味を持った作品。
    地方の人間である私には東京會舘と言われてもピンと来ないのだが、大正十一年に創業という歴史ある建物とのこと。その僅か十ヶ月後に関東大震災で休業を余儀無くされ、昭和に入ってからは大政翼賛会の本部として接収、戦後にはGHQに接収され、最近では東日本大震災もあって…と様々なことを乗り越え、様々な歴史や人々を見つめてきた建物だ。
    この上巻では五人の視点で描いた五編の物語が収録されている。

    第一章は作家を目指しているものの上手く行かず故郷に戻り鬱々としている青年の話。
    憧れのバイオリニストのコンサートを鑑賞するために再上京するが、劣等感と気後れと焦りが増すばかり。最後の想い出にと東京會舘に入ったところで思わぬ出来事が。(大正十二年)

    第二章は長年ホテルマンとして働いてきた男性が大政翼賛会に接収される前の最後の日に東京會舘を見て回る。
    そこで彼と東京會舘の日々を振り返る。(昭和十五年)

    第三章は東京會舘で結婚式を挙げる女性の話。
    縁談話が来て式が行われるまで、一度もまともに顔を合わせたこともない男性と結婚することに涙がこぼれるほど不安になる彼女を励ましたのは美容師だった。(昭和十九年)

    第四章はGHQに設定された中、バーで働く青年。
    アメリカ人の上司とアメリカ人の客、勝手の違う中で情熱と誠意を持つ先輩バーテンダーに鍛えられながら成長していく。(昭和二十四年)

    第五章は引退を迎えた元菓子部長の男性。
    そこでしか食べられない菓子を作り続けてきた彼にとって手土産用の箱詰め菓子を作って欲しいという事業部長からの頼みはとても受け入れられないものだったが…。(昭和三十九年)


    読む前の予想と反して関東大震災、戦時中の話は登場人物たちの回想やセリフの中でサラッと触れられている程度。設計の段階から建築工事の物語、様々な困難を乗り越えていく話かと思っていた。
    辻村さんが描きたいのはそうした歴史ではなく、東京會舘が見つめてきた沢山の人々の想いや人生の一ページなのだろう。
    どの話も最終的には前向きなものだし、前の話の登場人物が出てきたり触れられている中でより活躍しているのが分かるのも辻村さんの狙いだろう。
    バーテンダーと菓子部長の話はお仕事モノのような側面もあって楽しめた。
    ただ下戸のバーテンダーってどうやって味見するのだろう。試飲を重ねないと味の追究も出来ないが、誰かに飲んでもらうのかなと自分も下戸なので素朴な疑問を感じた。

    個人的には大政翼賛会が東京會舘でどんな密室政治を繰り広げ歴史を動かして行ったのかとか興味があるのだが、この作品には相応しくない内容か。
    下巻に続く。

  • 〉東京、丸の内。
     皇居の隣、ちょうど二重橋の正門の真向かいに"東京會舘"という建物がある。
    〉東京會舘の創業は、大正十一年。
    〉百年近い歴史をこの場所で見てきた建物なのだ。


    この建物を舞台に小説を書くという作家が、社長にインタビューをするというプロローグで始まる連作短篇集。
    上巻は、
    大正12年の作家志望がヴァイオリニストの演奏会を聴く話『クライスラーの演奏会』。

    昭和15年、會舘が政府に接収される日に従業員がそれまでを振り返る話。建物は、大東亜會舘と名が変わる。『最後のお客様』

    昭和19年、戦時下。結婚に不安しかない花嫁が結婚式に臨む話『灯火管制の下で』。

    昭和24年、GHQがアメリカンクラブオブトーキョーと名付けた時代、バーで働く一人のバーテンダーの話『グッドモーニング・フィズ』。

    昭和39年、東京オリンピックの年。引退した製菓部長が會舘の象徴ともなったお土産菓子を開発した思い出話を語る『しあわせな味の記憶』

    の5篇。
    どの話にも客をもてなすための一流の場所である、という哲学が感じられます。
    時代々々の人々の考え方の違いや、違わないところも自然と描写されていて、筆力が素敵。

    後から振り返る形式の物語は、語られるのが激動の時代であっても全ては過ぎたこと…的な落ち着きがあって、なるほど大人の読み物だなと思うところです。

    おすすめいただきまして、ありがとうございました。
    下巻も楽しみです。

  • ★4.5

    ここは夢が生まれる場所…。
    東京會舘の歴史に纏わる大正12年から昭和39年までを描いた5つの連作短編集。

    ・クライスラーの演奏会     大正12年
    ・最後のお客様         昭和15年                
    ・灯火管制の下で         昭和19年
    ・グッドモーニング、フィズ    昭和24年
    ・幸せな味の記憶        昭和39年

    皇居の隣、ちょうど二重橋の正門の真向かいに大正十一年。
    国内で初めて民間の力でなる社交場。東京會舘は創業した。
    完成してわずか10ヶ月後、関東大震災で被災。
    太平洋戦争前、大政翼賛会の本部として徴収される。
    大政翼賛会とは、近衛文麿が初代総裁を務め、東条英樹がその後を継いだ公事結社。
    戦争が終わると、今度は米軍の高級将校の宿舎兼クラブとしてGHQの接収。
    百年の歴史を持つ会館が、歴史に翻弄された過去と共に、
    その時代に会館で働いていた人の仕事に対する誇りや熱い思い。
    訪れた人の思い出…。
    會舘に対しとっても深い愛情を感じ、どの章を読んでも胸が熱くなり、心が震えました。

    各章ごとに主人公がいるのですが、その主人公が別の章で年齢を重ねて
    再登場するのは、とっても嬉しかった♪
    時を経た彼らに再会出来た喜びとともに、時間の流れや積み重ねをより深く感じる事が出来ました。

    長い歴史を持つ東京會舘。
    ここで働いていた人の一人一人に、そして訪れた人の数だけ物語があると思います。
    創業当時の写真をネットで拝見しました。
    とってもモダンで可憐で素敵な建物でした(*´∇`*)
    下巻は昭和51年から平成27年…下巻もとっても楽しみです*˙︶˙*)ノ"♡

  • 2020年7月2日、読み始め。

    242頁まで読んで、図書館に返却。

    第1章 クライスラーの演奏会では、57頁の次の記述が感慨深い。

    ---大物たちが個室で楽しんでいたいる演奏を、手を伸ばせば届く位置で、自分たちも楽しめる。本や新聞の中だけした見聞きできなかった本物と、肩が触れ合うような距離ですれ違うことさえできる。音楽は誰の前にも平等だ。---

    音楽の生演奏は、かつては、一部の特権階級しか、視たり聴いたりはできなかった。それが、今では、お金を出せば、多くの人が楽しむことができる。
    生演奏にこだわらなければ、今ではインターネットで何時でも視聴できる。
    素晴らしい時代になったな、とあらためて思う。

  • 何も知らなかった。
    大正11年創業で、丸の内に建っているということは
    こんな激しい歴史の流れの中にあったということを…。

    名前だってコロコロと変わり
    その度に不安がうずまく環境の変化があったというのに
    この働く人たち、利用する人たちの溢れる會舘愛は
    どこから沸いてくるのだろう。

    東京會舘旧館時代の物語。

    いちいち驚きました。
    旧館の5編は、時代背景が全く異なるのですが
    働いている方々に流れているものは
    全く変わらないんです。

    『社交の民衆化』
    私たちに開かれた場所。

    どの話も大好きですが、
    第五章の「しあわせな味の記憶」で
    持ち帰りができるお土産お菓子の商品化で
    事業部長が語る商品化したい理由にしびれました。

    東京會舘とほとんど接点がない私が
    これぞ東京會舘!と膝を打った一冊です。

    パピヨンとガトーは新・新館が完成したら
    絶対に買いに行こうと思います。
    あ、ガトーアナナも☆

    會舘の舘の字は創業当時からのものだとばかり
    思ってました。この字にも会いに行きたいです。

    それと…話がそれますがタイムマシンがあったら
    関東大震災後の東京會館の
    改築工事をしている清水組に
    差し入れを持って、お茶を入れに行きたいです。
    惚れます。清水組の心意気も。

  • 東京會舘とわたし 上巻 旧館。
    2016.07発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。

    皆様のレビューを見て、辻村深月さんの本を読むのを楽しみにしているのだが、今回の本も字が小さくて読めず。単行本。なお、文庫本も字が小さく読む事が出来ない。
    残念、返却する。

    2019.11.10
    妻に話したら、近くを通ったら気になって東京會舘へ入ったと言う。
    どうしても読みたくなった。
    上巻だけ借りてきて時間をかけて少しづつ読んで行く。

  • 東京會舘は、大好きな場所だった。正確には、日比谷シャンテの中に入っていた、東京會舘のティールームに、かつて私は足繁く通っていたからだ。顔を覚えてもらい、ちょっとしたお話をしたり、随分親切にしていただいた。その思い出から手にとった本。帝国ホテルも好きな場所だけど、この2つが縁ある場所なのだなんて、この本を読むまで知らなかった。同じように通底する思い出の記憶は、どちらも優しい。どんな気持ちでスタッフの方々や、多くのお客さんが関わって、あの美しい場所を育てたのか。そりゃあ、どちらの場所も好きなはずだ。人との関わり方の根っこが同じなのだもの。

    パイナップルのお菓子もマロンシャンテリーも好きだった。つややかなオペラも、いつ見ても美味しそうで。小説は、私の記憶を良いふうに上書きするように、とっても素晴らしかった。辻村さんのお作は、どれも話題になるし、素材もとっつきがいい。なのにいつも読み切れないで、図書館に返してしまう。それなのにこれは、すごい勢いで読み終えた。病気がこじれていて、読書どころか延滞だったのだけど…読みだしたら止まらなくて。早くお返しして、次の方に読んで頂こう。

    東京會舘自体には、一度帝劇の記者会見に招待されて伺った折、当時のパートナーと大喧嘩をして、気まずく立ち去ってから、行きたいなと思っても、通り過ぎるだけ。相手はもうそんなこと、思い出しもしないだろう。ずっとつらくて行っていない。ガトー・アナナの味を覚えていて、行きたくなったしあの場所とももう一度、ご縁が結べたらと思ったけど、苦いその記憶は、よっぽど私、嫌だったのだろう。思い返すだけで涙が出た。文中に登場するスタッフの人達のように、優しく迎えてもらえる理由もない。

    でも、その代わり、この本があったから。いいのだ。やっぱりあの場所も、味わい深いお菓子も、暑かったでしょう。とシャンテでお給仕してもらったアイスティーも、取り戻せた気がする。いつか、もう一度東京會舘に行くことがあったら。今度は泣かずに帰ってくることが出来るかも、しれないではないか。

  • 海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー…“會舘の人々”が織り成すドラマが、読者の心に灯をともす。大正十一年、丸の内に誕生した国際社交場・東京會舘。“建物の記憶”が今、甦る。激動の時代を生きた人々を描く。直木賞作家の傑作長編小説!

    東京會舘を訪れた客、迎え入れる従業員、様々な立場で東京會舘に関わった人たちの、それぞれの物語。
    各話の主人公は違えども、登場人物が時を超えてリンクしているので、一冊の中で懐かしさを感じる不思議な本。
    東京會舘という場所に行ってみたくなる。

  •  最初の方はつまらなくて、読むのをやめようかと思ったほどだったが、第四章のバーテンダーの話はおもしろかった。
     全体を通して、ただ東京會舘の歴史を綴っている感じで、さほどドラマがあるわけでもなく、ひたすら東京會舘への思い入れを押し付けられている気分になる。

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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