悪魔には悪魔を

  • 毎日新聞出版 (2021年4月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (536ページ) / ISBN・EAN: 9784620108520

作品紹介・あらすじ

元傭兵の将は、潜入捜査中に失踪したマトリの双子の兄・良を捜す為、良になりすましベトナム犯罪組織に接近する。
兄弟を襲う真の黒幕、驚愕のミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 麻取の加納良が、潜入捜査中に姿を消した。
    元アメリカ軍人の双子の弟である将が、20年ぶりに帰郷。
    そして兄の良になりすまし、凶悪な密売組織に潜入する。
    いわゆる王道のハードボイルドであるが、肝は双子であるということで、果たしてどこまでなりすましが通用するのか…。
    やはり息つく間もない展開で、一気読み。
    だがいつもより胸のうちからほとばしる熱量が少なかった。

  • 感想
    スピード感がある展開。誰を信じていいのかわからない中での捜査、、のはずが結構大事な話も他の人の前でしちゃってる。情報を抱え込まないところが情報を呼ぶのか。とにかく面白く読めた。

    あらすじ
    加納将は墓参りに故郷に二十年ぶりに訪れた。そこをマトリの菅下に引き止められる。マトリに勤めていた双子の兄の良が潜入捜査の途中で姿を消し、潜入捜査を引き継ぐように依頼があった。

    将は良のことを突き止めるべく、潜入捜査を始める。ベトナムマフィア、ヤクザ、警視庁、所轄に、関東のマトリと誰を信じて良いのか、複雑に人間関係が絡む中、将は情報を集めていく。果たして良の行方は!?

  • 作者の匂いがしっかりする作品だった。双子の兄の代わりに潜入捜査を続ける将が不器用ながら役割を果たす様に男らしさを感じた。終盤やや雑になった感もあるが悪くはなかった。人懐っこいヒデトには死んでほしくなかった。支部長はどこに行った?

    • 松子さん
      ますます『悪魔には』を読むのが楽しみになりました。これからもberaさんの感想楽しみにしています
      ますます『悪魔には』を読むのが楽しみになりました。これからもberaさんの感想楽しみにしています
      2021/10/23
    • bera5227さん
      ありがとうございます♪
      松子さんも初めてだったんですね!
      あまりハードル上げないでくださいね笑
      ありがとうございます♪
      松子さんも初めてだったんですね!
      あまりハードル上げないでくださいね笑
      2021/10/23
    • 松子さん
      笑‼︎
      あがっちゃいましたね^_^
      いつものberaさんでお願いします!
      笑‼︎
      あがっちゃいましたね^_^
      いつものberaさんでお願いします!
      2021/10/23
  • 久しぶりのハードボイルド。
    面白かったー!
    麻薬組織に潜入捜査中、失踪してしまった
    双子の兄、良のフリをして麻薬取締りの潜入捜査に
    協力する弟の将。

    将は兄のフリをして
    ほぼ何も分からない状況から
    捜査を開始するので

    読み進めながら
    捜査協力を依頼したボスを疑い、
    恋人を疑い、仲間を疑い、双子の兄を疑い、
    大仏を疑い、赤青を疑い、ヤクザを疑い、
    登場人物が出てくる度に、
    犯人かもと疑っている自分に気付いて
    笑ってしまった。

    もっと感想を書きたいのに
    ほぼネタバレに繋がってしまう…。
    感想を分かち合えないのが残念。

    この作品はキャラクターが個性的で
    内容的にも映像が自然と浮かんでくるので
    漫画があれば読んでみたいなぁと思った。
    将さんの無敵に強くて、
    でも優しくて不器用で兄弟思いなところが、
    なんとも愛しかっこいい!

    捜査が難航し、将が皆に対して
    不信感を持った時にメイソンが言った一言。
    『アンダーカバーの宿命だな。誰にも真実を明かせないうちに、誰も信用できなくなる』
    はぁ、かっこいい…。
    大沢ワールド、楽しかったです!

    • bera5227さん
      こんばんは♪
      確かに第1作から数えると20年は経ってますからね。
      佐江と双璧の奴がいますよ!
      眠らない街、新宿に相応しい笑
      こんばんは♪
      確かに第1作から数えると20年は経ってますからね。
      佐江と双璧の奴がいますよ!
      眠らない街、新宿に相応しい笑
      2021/11/11
    • 松子さん
      なんと、佐江さんと!?
      先程YouTubeで映画化されたものを
      チラッと見ましたが、はまる予感しかしません!
      なんと、佐江さんと!?
      先程YouTubeで映画化されたものを
      チラッと見ましたが、はまる予感しかしません!
      2021/11/11
    • bera5227さん
      佐江と鮫は共演はしてないけど冬の狩人で匂わされてたと思います。
      映画化は知りませんでした⁉︎いつか観なくては。
      テレビでは舘ひろし主演のやつ...
      佐江と鮫は共演はしてないけど冬の狩人で匂わされてたと思います。
      映画化は知りませんでした⁉︎いつか観なくては。
      テレビでは舘ひろし主演のやつ観ましたけどハマってましたね。
      2021/11/11
  • 529ページ。誰が裏切り者なのか、最後までワクワクして読みました。行方不明のマトリの双子の兄の情報を得るため、傭兵の弟が兄になりすまして潜入捜査をするというちょっと有り得ない設定だったけどスピード感もあり、結末も気になりで楽しめました。



  • 初めての大沢在昌さんの小説です。

    沢山の小説を書いてる作家さんなのに
    手にしたのは初めで、最近読む小説も含めて
    いかに自分の読書傾向が偏っているかを
    痛感する日々です。

    全529頁とボリュームはあるのですが、
    話の展開が早く、またテンポが良いので
    1日で読み終えれてしまいました。

    警察の中で組織ごとの対立や、
    警察と犯罪組織の暗い繋がり、
    闇の部分が書かれた小説。

    一人の潜入捜査官の失踪を軸に、
    その兄弟が偽者として組織に送り込まれ
    裏のつながりを暴いていくスピード感に
    溢れたストーリーでした。

    それなりに多い登場人物の誰もが
    個性的なキャラクターでアクが強いので、
    すんなり頭に入りまるでドラマか映画を
    観てる様な臨場感で読み進めれました。

    楽しくて読み応えあり。

  • 久しぶりの大沢在昌作品でした。
    ハラハラしながら、誰を信じればいいの?
    大丈夫なの?と思いながら読みました。

  • 読み応えとスリルと謎解きのバランスが良くて楽しく読めた。黒幕との対決が短過ぎるのと、肝心のスパイがストーリーに無関係人物なのが拍子抜け。続編がありそうな雰囲気で期待が持てる。

  • なかなかの作品でした。
    最初の設定にはかなり無理があったが、ストーリー展開が次から次へとスピーディーで、あっという間に読破してしまった。
    マトリの潜入と組対、ヤクザとベトナム役人、麻薬組織など、多彩な登場人物も魅力。

  • 久々に「大沢在昌面白い!」って思える一冊。
    とてもスピーディーに話が進んでいきます。
    一気読み。

  • 単純にハラハラドキドキで頁を進められた。いつ正体がバレるのかとか、こいつは仲間か敵か、等、最近そういった感じの小説を読んでいなかったので、ある意味新鮮だった。007的な。映画化もしくはドラマ化できそうな作品だと思った。主人公がアメリカの軍隊帰りという設定で驚くほどの強さも面白い。マトリについての作品はあまり読んだことがなかったのでそれも面白かった。

  • よくある双子モノ。
    内容的には⭐️⭐️⭐️
    わかりやすく読みやすい点で⭐️
    the大沢在昌なハードボイルド満載
    潜入調査なのに自分の身元と調査内容をバンバン周りに話すんだなと
    読んでいて可笑しくなったけど、(読者へのまとめ確認要素はあるけれど)
    絵に描いたようなあるある主人公。
    映像化されれば主演俳優に「あゝ〜納得っ!」てなると思うwww

  • 「やっつけ仕事」

    酷いな。麻薬取締官の兄が行方不明になって、アメリカ国籍を取得して軍人になって20年振りに帰国した双子の弟がその代わりになって真相を探るなんて大沢在昌ならではの発想。しかし、もちろん潜入捜査なんて上手くいくはずもなく、行く先々で正体バレたり自分からバラしたりともう滅茶苦茶。最後は結局力技。500ページ超読んだ後のしょぼいラストに落胆。。。

  • 40久々の単独長編だけど、背景がすんなりわかったり、良く練っているつもりでもややこしくなっているだけみたいな気がする。もう単発はいいから、連続ものの続編頼みます。

  • *二度と後戻りできない 絶体絶命潜入捜査!麻薬取締官の加納良が姿を消した。20年ぶりに故郷に戻った双子の弟・将は捜査協力を求められ、兄になりすまし、ひとり凶悪な密売組織に挑む。男を待ち受ける〈悪〉の正体――驚愕、震撼、衝撃の結末!息つく間もないエンターテインメント巨編*

    スピード感はあるし設定も悪くはないのですが、ちょっと粗いなあ・・・と言うのが第一印象。
    潜入捜査官なのに、あれこれちょっと喋り過ぎじゃない??と突込みつつ、誰をどこまで疑うのかがごちゃごちゃと入り組み過ぎて、読後はどっと疲れてしまいました。
    そして、アメリカの軍隊出身なら、もう少しその手の見せ場が欲しかったな・・・

  • 双子の兄の突然失踪で、代わりに弟が凶悪な密売組織の潜入捜査を依頼される。いかにも怪しげな人物が次々に現れ、スパイ探しが面白い。緊迫感漂う場面で読者を和ませる大仏刑事。頼りになる大仏だ。

  • 麻薬取締官の加納良が姿を消した。20年ぶりに帰郷した双子の弟・将は捜査協力を求められ、凶悪な密売組織に潜入する。将を待ちうける<悪>の正体とは…。エンターテインメント巨編。

    出だしはよかったのに中盤からやたらと登場人物が増えてきて、「またいつもの大沢作品か」と思いそうになった。でも多分にご都合主義的なところはあるものの、物語の設定の妙と展開の速さで読み進めさせる力は十分だった。
    (B)

  • 微妙なところあるけど、日本のバードボイルドでは超一流。是非、映像化してほしい

  • 長編だけれどテンポ良く話が進むので案外読みやすい。
    スパイものらしいハラハラ感も楽しめる。
    追っている組織の正体が分かり始めたあたりからは怒濤の展開だった。
    アメリカ帰りの主人公が、戦闘能力が高くややぶっきらぼうでありながら実は仲間想いで優しいというありがちな設定なのも作品に合っていて良かった。


  • 双子の兄が行方不明になった。

    麻薬捜査官であり、潜入捜査をしていたという。

    双子の弟が変わりに、兄になりきり、兄の行方を追う


    途中、自らの招待バラしすぎだと思うんだが、、、

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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