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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784620210339
作品紹介・あらすじ
「父が最後に買ってくれたのはセブン-イレブンのおでんだった」
「ダ・ヴィンチ」編集部が選んだ「今月の絶対はずさない!プラチナ本」 (2018年3月)に選出。
心に響く名作、待望の文庫化!
感想・レビュー・書評
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身近な人が亡くなるということの重みを改めて感じる。
たとえ時間が経って残酷なほど忘却が促進されるにせよ。
紅白歌合戦の最中に、落ち着きのないお父さんを、もう何とかしてと思っていても、居なくなったらむしょうに寂しい。歌合戦に集中できるのに。
「父の死によって、わたしの心の中にも穴が空いたようだった。・・・のぞいても底は見えず、深さもわからない。しばらくは、その穴の前に立っただけで悲しい。」
私の両親は既に他界したが、この本を読むことによって記憶がよみがえってきた。
お風呂に薪をくべている母の姿。目を悪くして、母に新聞を読んでもらってる父の姿。孫がうまれて笑みを浮かべる父、母の顔。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「おでんを買いに」…じんときました。
退院したばかりで体力が戻らないお父さんを誘い近くのコンビニへ。ふらついたら支えられるよう細心の注意を払いつつ、そうと悟られないよう隣を歩く著者。おでんの具を選ぶひととき。布の小銭入れをさっと出しお金を払うお父さんの姿が好きという。
年をとった両親を気遣う益田さんの優しい眼差し。
穏やかな気持ちになるエッセイでした。 -
益田ミリさんが、叔父や父が亡くなる前に側にいて感じたこと、亡くなった後のふとした感情などを綴ったエッセイ。
自分の母が亡くなった後の感情とかぶって、泣けた。
文庫あとがきの、"どんな言葉も時間ほどの力は持っていなかった"という言葉は重い。
それでもやはり、大切な人には日頃から想いを伝えたいと思った。 -
沁みました、とっても
ミリさんのお父様が亡くなったその前後のエッセイなのですが、切なくあたたかい気持ちで胸をじわ〜〜っとさせながら読みました
ミリさんのお父様さ典型的な昭和の人で、素直に言葉を言わない不器用かつカッとしたらすぐ怒鳴るところが私の父と似ていて…
定年退職後日に日に老いていく自分の父と重ねながら読みました
私自身父に腹が立ったり些細なことで喧嘩したりするのですが、もっと優しく楽しい時間を過ごしたいなと
母にももっと休日の時間を使っていろんな所へ一緒にお出かけに行こうと思いました
一緒に見なかった桜並木と買ってきてあげなかったケンタッキーの後悔を、父からの最後の教訓と捉えてる感性が素晴らしいと思った
酒井順子さんの引用も良かった
「このカレーはおそらく、母親が永遠の外出をする前に、子供に対して残してくれた、最後の『作り置き』なのではないか、と。」
私の両親はまだ健在ですが、親を亡くした人が読んだらより強く色々感じるんだろうなと思います -
私もつい最近義理の父を亡くしたので
共感が沢山あった。
小さなきっかけで急に鼻の奥がツンとする感じ。
わかるなぁ -
父親の「永遠のおでかけ」を見送ったミリさん…
ミリさんと同じ経験をしてからまだあまり間がない自分には少し心が痛く、辛く…このエッセイを読むのはまだ自分には早すぎたかもしれないと思いながらも1ページ1ページ捲り続けてしまった。
寂しいエッセイ…でもミリさんの、お父さんに寄り添う姿や気持ちに心打たれ、あまりにもリアルタイムすぎて全てを自分と重ね合わせ、その当時を思い出しながら、切なくなりながら、気持ちの正解を探りながら…少しの後悔(いや、かなりの後悔かもしれない)と共に親の死を噛み締めての読書タイムでした。 -
お父さんとのお別れを
淡々と書かれている中に
思わず感情が溢れ出す箇所もあり
寂しさが伝わる
今の生活がいつまでも続くことはないということは
分かっているけれど分かっていないこと
毎日を大切にしようと思わせてくれる一冊 -
いつもそばにいてくれる人が、突然いなくなってしまったら?
コミカルでふんわりと優しいコミックやエッセイが多い益田ミリさんですが、本作品は、叔父さんや父との別れの話です。
何気ない日常のワンシーンを、キラリと光る言葉で綴る珠玉のエッセイ。
どのエッセイもグッと来ますが、最後の『コロンの記憶』もウルウルです。
皆さんに読んで欲しい一冊です。 -
2021年5冊目。#読書好きな人と繋がりたい
優しい言葉だけど甘くなくて、ベタベタされない程度に寄り添ってくれる「ちょうどいい」文章。父親の死は当然悲しいのだけれど、あくまで私や母の時間の流れの中で捉えているのが面白い。生きてるんだから甘いものが食べたくなったりするじゃない。そういうありのままが包み隠さず表現されていて、だからこそ父の死という心にぽっかり空いた穴が余計にフォーカスされる。
余談だけど、結構序盤でお父さん亡くなるのは衝撃だったし、役所や銀行での件は共感しかないw
そういえば以前、学生時代の友人とのオンライン飲み会で健康の話題で盛り上がったこと思い出しました。歳取ったかなとも思うが、皆どこかで残り時間を意識してるから、これからどう生きるか生きていくかをそれそれれが考えているようにも感じた。友人はもちろん、親や子どもとの関係を深く深く考えさせられた極上エッセイ。 -
お父様が亡くなる前後をつづったエッセイ集。
今当たり前にいる家族やねこもいつか私の前から居なくなってしまうのだ(もしくは私が先に逝く)と思うと、どうしようもなく悲しく怖いような気持ちになる。
その時後悔しないように、日々素直に言葉で気持ちを伝え、面倒くさがらずに行動すること。日常を過ごしているとついつい忘れてしまうこういったことを再確認した。 -
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推薦書籍『永遠のおでかけ』 | 私のBunkamuraドゥマゴ文学賞 | Bunkamura
https://www.bunkamura....推薦書籍『永遠のおでかけ』 | 私のBunkamuraドゥマゴ文学賞 | Bunkamura
https://www.bunkamura.co.jp/bungaku/mybungakusho/article_sp.html
【書評】『永遠のおでかけ』益田ミリ - 横丁カフェ|WEB本の雑誌
https://www.webdoku.jp/cafe/katayama/20180315135214.html2023/03/17
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お父様を亡くされた益田さんが、それからの日々のことや、お父様がいらした日々のことを綴ったエッセイ集。
思い出して鼻の奥がツンとなりそうになると、慌ててそこで思い出すのをやめる、というような記述が所々に見られるように、感傷的な文章ではありません。が、温かくて優しい文面からお父様に対する愛情が読み手にはしっかり伝わって、ほろほろきます。
サラッと読めますが、読みながら「大事に生きよう」とか「気持ちは素直に伝えよう」とか、じんわり思います。
たぶんこれから何度も読む本になりそうです。 -
この本を去年の年末に買ったのだけど、買った時にはこんな気持ちで読むことになるなんて想像もしていなかった。今読めてよかった。益田ミリさんのお父さんが病気になり、亡くなってからのことを描いたエッセイ。家族との思い出が溢れていて素敵な文章だった。「永遠のおでかけ」という言い方は、酒井順子さんの作品にならった言い方なのかな。
『振り返ってみれば、どんな言葉も時間ほどの力は持っていなかった。』私も家族も、いつかそう思えますように。 -
夜中にふと目が覚めて、なんとなく読み始めたら止まらなくて、気づいたら一気読み。
読みやすくて、じんわり共感できる話がたくさん。
叔父さんのこと、お父さんとの思い出、お母さんとの旅行…。
家族と過ごした日々が、静かにやさしく語られていて、心がふわっとあたたかくなった。
なんでもない日常こそ、宝物みたいに大切なんだなって、改めて思えた一冊。
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父が亡くなったときにわたしが感じていたこと
考えていたこと。
そのほとんどが、この本の中にあった。
父が好きだったものを見たときだけでなく
前触れもなくふと父を思ったときに感じる
父への感謝と悔い。
いままで言葉に表せなかった思いや心の揺れを
ミリさんは、ぴったりの言葉と表現で
代弁してくれた。
あなたもきっとこうだったんじゃない?
そう言われてるような気がした。
大事な人が旅立ってしまったとき。
自分とその場を包み込んでしまう空気や感情は
ほんとうに独特だと思う。
すごく悲しくて、絶望感でいっぱいなのに
泣いていたかと思うと、集まった親戚たちと冗談言って笑ったり。
「あー…こんなときでも笑うんだなぁ」
そんなことを、何度も思ったのを覚えてる。
悲しみとは別のところで日常の感情もあって
あのときは、そういうものがぐちゃぐちゃに混ざったり、離れたりしながら
目の前の現実と変わらず続いている日常をいったりきたりしてたんだって、いまだからわかる。
父との、なにげない日々のやりとり。
自分の命が長くないと悟りながら、最後まで闘うことを諦めなかった父。
その現実を受け止めても、それでも一発逆転を信じたわたしたち。
旅立つ瞬間、そのあとのこと。
そして、いま。
父が旅立ったことで
わたしの中でなにかが確実に変わった。
以前のわたしにはもう戻れない。
でもそれは、悪いことじゃなくて。
この本に出会えてよかった。
ミリさんがこの本を書いてくれてよかった。
いまでも写真立ての中で笑う父に向かって
わんわん泣くことがたまにあるけれど
そんなときは、ミリさんの言葉を思い出そう。
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作者の父との別れが書かれているエッセイ。
「このカレーはおそらく、母親が永遠の外出をする前に、子供に対して残してくれた、最後の『作り置き』なのではないか」って文が心に残った。
冷蔵庫の中身って家族で共有しあってる日常的なものだからこそ、存在を感じる大切なものなのかもな -
お父さまの余命申告〜亡くなった後までの記録。
ご本人の希望で、病院での治療はせず、自宅で過ごすことになった。ご家族でその意思を尊重して、残された時間を一緒に大事に過ごされた様子が書かれている。食べたいものを食べて、やりたいことができるようにお手伝いして、短期間ではあるけれど、思いの外楽しそうな雰囲気が印象的だった。特にいいなと思ったのは、お父さまの昔話を聞くところ。歳をとるほどに、話したくても聞いてくれる場なんてなかなかないから、これは嬉しかったと思う。誰しも自分が死ぬ前にやってほしいことのひとつなんじゃないかな。私にはちょっと難しいけど…笑
娘として、すごく丁寧に、父親の最期を迎えられていて、お手本のようだなと思いながら読んでいたけれど、そんな著者ですら、見送ったあとは、もっとこうすればよかった、と後悔がいくつかあるようだった。
もし私がいま親を亡くしたら後悔ばかりなんだろうな… -
何度も涙がこぼれてしまいました。
1番初めのお話を終えて、次の章に入った瞬間に、1話目の波がどっと押し寄せて、涙が溢れてきました
私の両親はまだ健在で、益田ミリさんと同じ経験はしていないけれど、だからこそ両親との少ない時間を大切にしなきゃとか、いつまでも今が当たり前ではないこと わかっているけど、わかっていないこと 教えてもらいました
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タイトルからして、悲しいお話であることは覚悟していた。やはり悲しく切ない気持ちになった。しかし、どこか温かくほっこりする部分もあった。
ミリさんは、やっぱりどこまでもミリさんだなと。故人に対する思いは、その時々によっても変わってくるだろうし、色々な感情が混ざり合うものなのだと思う。後悔などももちろんあるけれど、「あの時ああすれば良かった」ではなく、それも含めてわたしなのだ、と当時の自分も丸ごと受け入れているのが、素敵だと思った。
辛い時や悲しい時も、この後デパ地下でおいしいフルーツや食べ物を買うんだ、と思ったり、習い事にいつも通り行ったり一人旅に出かけたり、そういう息抜きの仕方も上手な人だなと改めて思った。 -
益田さんのお父様の亡くなるまでのこと亡くなってからのことが書かれてある
多分、益田さんは私より少しお若いが親の年齢は大体同じぐらいだと思われます
なぜだか納得できるような内容ばかり私はまだ両親とも健在だが
例えばどちらも亡くなったとしたら父親の思い出話の方がいっぱいできるだろうなと
思う それは子供にとって強烈的だからそれは家族にしかわからないことですが(笑)
それが益田さんのように語れるようになればいいなあと深く思った作品でした
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