その話は今日はやめておきましょう (毎日文庫)

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 144
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620210353

作品紹介・あらすじ

一人の青年の出現で揺らぎはじめる夫婦の日常。直木賞作家が描いた定年後の誤算。
「第35回織田作之助賞」受賞作品、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • わずか半年期間の出来事であるが、3人の主人公の心情が豊かに表現され、最後まで結末が気になる内容。実際に有りそうで無さそう、無さそうで有りそうな、絶妙なバランスが良い。

  • 日頃あふれていそうな話で、だけどヒトの気持ちの中で『ここまでやってしまったら…』『あの子は良い子なはず』『このぐらいは平気だろう、気づかないはず…』などなど、毎日出くわす環境はちょいとしんどいと感じました。
    ヒトを信じさせなくなることは、やはり生きていく上でも厳しいものなのだ

  • 嫌な話だ。だから、タイトル「その話は今日はやめておきましょう」なのだろう。今日はではなく、多分、明日も話さないだろう。いい子だと思っていた。困っている者がいたらごく自然に助ける子だと思っていた。ぽんと1万円を渡してしまった。騙されているかもしれないと思ったが、疑うのがいやで、確信も持てなかったので、違うと自分に言い聞かせていた。疑わないですむ理由ばかり考えていた。わかる。自分をごまかす、自分の都合のいいように考えて、認めたくない。わかる。わかるから、今日はその話をしたくない、また今度。

  • 一樹の不安定さ、流れ。普通に人生に起こるいろいろと

  • 面白かったです,みにつまされる気がしました。人間の弱さ、頼りなさ、若者と老人の格差、夫婦の関係の微妙さ、妻の逞しさ、おっとの情けなさなどなど。しかし自転車で10キロ走れる人達に、家政婦はいるかな、?ともおもいました。

  • 4・5

  • もうすぐ50歳になる私の心に
    とてもしっくりくるお話。

    歳を重ねて自信がなくなり
    若者を逞しくも怖くも感じ

    まだまだ楽しめる。
    楽しむよ。
    頼ることも増えてくるけれども。

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著者プロフィール

1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞しデビュー。2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞を受賞。08年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を受賞。16年『赤へ』(祥伝社刊)で第29回柴田錬三郎賞を受賞。18年『その話は今日はやめておきましょう』で第35回織田作之助賞を受賞。

「2020年 『ママナラナイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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