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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784620210537
感想・レビュー・書評
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久しぶりの柴崎友香さん。こんなコテコテ関西弁だっけと思いつつ、嫌いじゃないって、テンポ良くて物事が楽しくなっているって事。離れの見た目古い家の設定もいいかなあー、3人の掛け合いなんだけど、だんだんと仲が深まる訳ではなくて、ラストに春子がはっきり意思表示してる場面もあって、そこからどうこうする訳じゃない。天橋立旅行も沙希のむくれたしで、その後もゴタゴタして本音が黄色家に住む為にゆかりと上手く付き合うだけ、ドライだな、春子に押し付けた位を娘に?かなあーそんなでもないけど。事件のない無刺激の小説 こういうの好き
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待ち遠しいってどういう感じかな。
主人公は1人で無理もせず、多きな欲もなく平凡に過ごしていた。そんな中に、新しい大家さん、今まで隣にいたのに関わりのなかった若い夫婦が入り込んでくる。
私なら少し鬱陶しいかもと思うけど、昨今の隣の人も知らない中、少しだけならいいのかもと、読み進めるうちに感じた
「人と一緒にいるのはエネルギーがいるから、1人の時間にそれを貯めてる」主人公
「1人でいるのは寂しいから、賑やかな時間に力を貰う」ゆかりさん
私はどちらかといえば主人公寄りかな
と、咲希さんは今どうなんだろう、1人でいるのは辛いのか?と言うことが謎のまま思った。それが、ちょいと心残り。 -
好みじゃなかった。登場人物が嫌いなタイプが多かった。結構ページ数が多く、途中から飛ばし読みになってしまった。あまり、男性が読んでも共感できない作品なんかなあ。
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日々をていねいに。
楽しみをたいせつに。
わたしとあなたは違うから、
わたしは、わたしが前を向けるように生きる。 -
情景が思い浮かぶような物語でした。
子育て中の私には3人の主人公よりも、
直美の今の状況や、大変ながらも子供が小さい頃のことを思い浮かべることが多かったため星3としました。子供が巣立ったら、ゆかりの気持ちがわかるかなぁ、年代別に色々と楽しめる小説だと思います。 -
誰にでも事情がある。だからと言って他人を傷つけていいわけではないけど、そのことをふまえて付き合うことで、「白か黒か」ではない関係が続くのかなと思った。
悪口や強い言葉を浴びせてくる人でも、(SNS上ではなく)生身の人間なら、ほんのちょっと、逃げたり見限ったりするのを待ってみてもいいかもしれない。 -
みんながそれぞれに持っている「普通」が、描かれている。年代、性別、もちろん人によって違う「普通」。春子が思う他人にあまり踏み込めない気持ち、よくわかる。
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タイトルの「待ち遠しい」に惹かれて、手に取りました。主な登場人物は世代が違う三人の女性。なのに、色違いのユニクロのカーディガンを着てる。(この表現が何だか刺さりました!)
皆、様々な事情を抱えて生きていて昔だったら違っただろうけど、時は令和。人との関わりは薄くあれ。。
でも、パンデミックを経験して人は、人との繋がりを欲した。
「気にかける」くらいの距離感って、すごく心地良い関係なのかもしれない。
著者プロフィール
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