待ち遠しい (毎日文庫)

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 548
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620210537

感想・レビュー・書評

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  • 【第57回】間室道子の本棚 『待ち遠しい』 柴崎友香/毎日新聞出版 | 特集・記事 | 代官山T-SITE | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設
    https://store.tsite.jp/daikanyama/blog/humanities/8957-1626210815.html

    Topics:柴崎友香さん・犬山紙子さん 小説『待ち遠しい』出版記念でトーク | 毎日新聞(2019/7/17 有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20190717/dde/014/040/019000c

    待ち遠しい | 毎日新聞出版
    https://mainichibooks.com/books/novel-critic/post-139.html

    待ち遠しい【毎日文庫】  | 毎日新聞出版
    https://mainichibooks.com/books/paperback/post-600.html

  • 久しぶりの柴崎友香さん。こんなコテコテ関西弁だっけと思いつつ、嫌いじゃないって、テンポ良くて物事が楽しくなっているって事。離れの見た目古い家の設定もいいかなあー、3人の掛け合いなんだけど、だんだんと仲が深まる訳ではなくて、ラストに春子がはっきり意思表示してる場面もあって、そこからどうこうする訳じゃない。天橋立旅行も沙希のむくれたしで、その後もゴタゴタして本音が黄色家に住む為にゆかりと上手く付き合うだけ、ドライだな、春子に押し付けた位を娘に?かなあーそんなでもないけど。事件のない無刺激の小説 こういうの好き

  • 単行本でも文庫でもカバーに3人の女性が描かれている。
    私は沙希を、きらたかし「赤灯えれじい」のチーコのド金髪で思い浮かべていたのだが、文庫カバーではゆるふわな黒髪だった。
    確かに直球ヤンキーな長距離トラックドライバーと、マイルドヤンキーとはいえ医院の受付とは、随分違う。
    解釈違いだった。

    柴崎友香の小説で私が好きなのは、カッコつきの「淡々とした日常」の中で、視点人物が町や建物や対人関係についてあれこれ考える、そのどこかのタイミングで日常がグニャリと変容するような気づきを得る……結果的に高度な都市論や記憶論が小説として展開されている、という点。
    その意味で本作はやや「淡々とした日常」寄りすぎるかな、とか、「毎日新聞」連載だから読者層を慮っているのかな、とか邪推したが、そんな自分の読書中の感想は、間違っているな、と読後気づいた。

    作中、様々な形で、「生きづらさ」や、性愛や生殖にまつわる「抑圧」が、押しつけられる。
    40がらみの男性として、アラフォー女性の「昨今のあるあるネタ」だろうと軽く見ていた、かもしれない。
    春子は、その都度、それこそ「グニャリとする」くらいの怒りを、覚えていたのかもしれないのだ。
    わかりやすい漫画なら「はい~このオッサンブッ殺す」と書いていたかもしれないレベルの抑圧が、たびたび差し挟まれているのだろう(5ちゃんねるのスレッドが思い浮かぶ)。
    しかもその「圧」は、年配男性からだけではなく、図式的にいえば同胞であってもいいゆかりや沙希からも、(ゆかりの場合)やんわりと、(沙希の場合)ツンケンと、齎される。
    ……非公開の読書メモ用に、誰が何をしたというあらすじをメモしながら読んでいたが、そこには反映しきれなかった、「春子はこう思った」という点こそが、作者のメッセージなのだろう。
    似た状況の読者にとっては、春子はある意味で救い主(日常生活と地続きの「ヒーロー」)のように感じられるのだろう。

  • 日々をていねいに。
    楽しみをたいせつに。
    わたしとあなたは違うから、
    わたしは、わたしが前を向けるように生きる。

  • 情景が思い浮かぶような物語でした。
    子育て中の私には3人の主人公よりも、
    直美の今の状況や、大変ながらも子供が小さい頃のことを思い浮かべることが多かったため星3としました。子供が巣立ったら、ゆかりの気持ちがわかるかなぁ、年代別に色々と楽しめる小説だと思います。

  • ゆるゆるっとした感じで、こういう小説好きだな。おせっかいなゆかりさん、こんな人近所に欲しい!
    サキはちょっとわがまますぎない?と思ってしまった…

  • 普通に生活する女性の日常を描いた小説。
    3人の世代の異なる女性3人が主人公であるが、その中の一人、3人のうち、ちょうど真ん中の年齢(アラフォーと思われる)である女性の視点で描かれる。
    何気ない日々の生活の中で感じること、思うこと、自分の周りの人たちに対する感じ方、感情を言葉にした作品で、女性にとっては、共感を感じる部分が多いのではないか。
    起伏が少ない作品なので、どんどん次に進んでいくという読み方はできないが、女性の日常の思いを著して、共感する。

  • ごめんなさい、あまり好みではなかったです…相手を受け入れ認め合う大切さを伝えたいのかなと感じたが、登場人物達の心情に共感できなかった。(特に沙希さん)

  • 登場人物が多いと聞いて、とにかく忘れないように毎日読むようにした。正直、おもしろくはなかった。こんな世間の声を、読書中にも聞きたくないと思った。でも、こういう本は自分でも読まないから、読んでよかったと思ったし、こういう世間に触れることも少ないから、特に自分には世間を知ることにつながったと思う。

  • 異なる立場の女性3人を中心に描かれる日常。
    年齢的にも一番近い春子に感情移入してしまう。ひとりでいると何かが欠けているように扱われる、自分で積み重ねてきたものを否定される、それが今の世間一般。でもきっと、それぞれが自分なりの理想や常識を持っていて、自分も逆に相手のそれらを否定してしまっている場面があるんだろうなと気付かされる。気をつけなければいけないなと思いつつ、そんな色々な考え方、生き方を持つ人と出会っていくことで、また自分も新たな気付きが得られるだろうと思うと、自分のペースで関わりを増やしていきたいなと感じました。

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著者プロフィール

柴崎 友香(しばさき・ともか):1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。

「2024年 『百年と一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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