日本の課長 名もなきサラリーマンたちの奮戦記

毎日新聞経済部

• 毎日新聞社 (1997年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[telさんの感想 · 2007年1月3日]

数人の「課長」が仕事に向かって悪戦苦闘するさまをコミカルに書いたものかと誤解してた。しかしそんな日常、誰も読みたくないかな。
毎日新聞に連載されたエッセイを再構成。50人ものさまざまな分野を取り上げたため、内容が薄めなのは否めない。成功者だけにスポットを当てない編集は多様性あり。とはいえもっと人数を減らし、深堀りしてほしかった。コンセプトの根幹が異なるから、無いものねだりだが。
とはいえ本書の狙いがわからない。成功譚には物足りない。実務の社会人がこれ読んで、共感や気分転換、ともニュアンス違う。学生向けでもなさそう。ターゲット読者は誰だろう。新入社員あたりへの応援歌か？