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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784620317885
作品紹介・あらすじ
確かな言葉でつづられた<人生の教科書>
前著『14歳からの哲学』では、かなり原理的なところから、ものごとの考え方を説き起こしたので、
本書は、もう少しやわらかく、ある意味では読みやすく、エッセイふうに書いてみました。(「あとがき」より)
なぜ人は生きるのか? 何のために、生きるのか? 混乱しきったこの世界で、君はどうやって生きていけばいいだろう。「友愛」「個性」「社会」「戦争」「言葉」……いま、考えておきたい16のこと。迷っている心に、自ら考える力を。
確かな言葉でつづられた<人生の教科書>
感想・レビュー・書評
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本作を今までに何回読んでいるのか。
色々なテーマについて考えさせられます。友愛、性別、言葉、宗教、お金など。特に、個性、自然、幸福の項目が良かったです。
本作のタイトルは
『14歳の君へ』
僕には、このくらいの年齢になる甥っ子がいるので、オススメしてみようと思います
池田さんが言うように
「受験には役立たないが、人生には必ず役立つ」と思うから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
14歳の頃の自分に読ませたい。皆そう思うだろうけど、40歳手前の自分でもそう思った。
「考える」って簡単に言うけど本当に奥が深いと思わせてくれる。
哲学入門系の「◯◯という哲学者は◯◯という考えを提唱した」というようなものではなく、日常の、誰にでも当てはまる事柄から、深く深く考えることの大切さを優しく説いてくれる。
「好きか嫌いか」ではなく「正しいか正しくないか」、これを考えていれば何を言われても気にしないはずだというところが深く心に残った。
周りとの比較ではなく「自分はどうしたいのか」「自分はどう考えるのか」をより強く意識して、でもきっとつまずくことをこの先もある。
人生の目標=幸福を追い求め、考え続け、でも道に迷ったらまたこの本を読もうと思っている。 -
p.43
人間はみな自由だ。不自由なのは、必ず自分のせいなんだ。
P.86
他人の言うこと、他人のすることを気にすることで、自分を不自由にしているのは、自分でしかない。なのに、自分が不自由なのはその他人のせいだと勘違いして、他人を責めることになってはいないか。
考え方の一つとして、わかりやすくとっつきやすく書かれてあった。
哲学ってややこしいんじゃないかと、敬遠していたけれど、最低限の範囲で、覗いてみたいなと思ってみたり。14歳はとうの昔に過ぎましたが、まだまだ私の人生に役に立ちそう。
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主体性を持ち、あるがままを受け入れ、事実と思考や思い込みとを分ち、知覚できるものとその本質を見極め、人生を通して自分の中の哲学を育てていくことの大切さとそれらの前提に立った上での学びの面白さについて書かれている。
14歳でこの本を読むとあまりにもスッキリとしないのではと思うけど、それが考えることの契機になると良さそう。
この本に書かれている言葉もすべて所詮は文字の羅列であり、その意味するところは著者という1人の人間の意見であるという少しメタな視点を持ちながら読むと俯瞰して読めると思う。 -
ヨシタケシンスケさんの表紙イラストにつられて読んだら、思いがけず(失礼)内容もガツーンと響いた本です。
この本の前に、吉田修一さんの小説「橋を渡る」を読み、「正しさや間違いとは何か」と考えていました。
それもあったせいか本書の「意見」の章は、自分の考えていた正しさと比べながら読めたので、とてもおもしろかったです。
こんな風に「本がつながる」経験ができるのも、読書の楽しみのひとつですね!
ちょっと哲学的な本で、言い回しが独特なです。
しかし、哲学とはそもそも人間の悩みにこたえてくれる学問です。
本書も、「“私”ってなんなんだろう?」「なんで勉強しなきゃいけないの?!」なんてこたえがなさそうな質問に、哲学みたいな言い回しでこたえてくれる本、と思って読み進めてみるといいかもしれません。
今回私は、おとなとして社会に出てからこの本を読み、とっても響きました。
でも、まだ学生の方にはこの本はどう響くのかな?とちょっと気になります。
14歳だった私に、本書を読んでもらって感想を聞きたいくらいなのですが、そうもいかないので、現役学生さんの感想をぜひ読んでみてみたいなと思いました。
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問いはシンプルだが、日常をありのまま疑わずに生きている我々に考えることの本質を問いかけてくる。池田晶子さんですので、少年、少女に問いかけるのだが、語り口はいつものようにスパッと鋭い。幾度も自分の頭でなぜ、なぜと物事の本質を見極めろと問いかけています。
哲学者の難しく、苦行のような文章も、本書の軽妙な問いかけも本質を追いかける姿勢は同じ。 -
問題ばかりが山積していくこの世の中で
年々生きづらさを感じており、
ふと哲学にはまっている
父のおすすめの1冊を
思い出して、再読してみた。
再読もまだ途中までだが
特に戦争の章については
今まさに地球上に住む誰もが
読んだ方が良いかもしれないと感じた。
戦争とは何なのか。
史上のすべての戦争に共通する本当の原因とは何なのか。
とても分かりやすく書かれている。
以前も読んだはずなのに
全然記憶にないところをみると
読んでいた当時は
戦争についてまだ身近に感じられておらず
綴られている言葉にいまいち
ピンときていなかったのだと思う。
大人こそ今読むことで、
前に進むためのヒントに
なるかもしれない。
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「哲学」を勉強しことがないので、この本が哲学的なのかどうかはよくわからないけれど、何が大切かを考えさせられる良いきっかけにはなった。何が良くて何が悪いのか。なぜ良いのか、なぜ悪いのか。それをどれだけ”自分で”考えることができるか、ということなんだと思う。
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哲学的な本と知らずなんとなく手に取り…14歳に向けるメッセージってどんなものなのかな?と興味を持ったので。
うんうん、と思うところもあれば、著者の強い思いに気圧されるところもあり(笑)、迷子になるところもあり、という感じでした。
14歳の自分が読んでいたらどう思ったんだろう?素直に考えることをしたのだろうか。
頭の片隅に置いておきたい内容↓
不思議は楽しい。
言葉が自分をつくる。
意見より誰にとっても正しいことを考える。
一は全、全は一を思い出して鋼錬読みたくなりました。 -
「14歳からの哲学 考えるための教科書」と一緒に図書館で借りて読みました。こちらの方が「14歳からの哲学」よりはやさしめで、ボリュームも少し抑えめです。「14歳からの哲学」だと取っ付きにくい人はこちらをおすすめしますが、とはいえ読む人が考えながら読む必要があることには変わりません。
14歳とタイトルに入っているのは、「毎日中学生新聞」で連載されていたことを受けてのようで、決してティーンだけが対象ではなく、語り口がティーン向けなだけで、もちろん大人が読んでも考えさせられます。4章構成で1章につき4項目に分かれているので、毎日1項目読むだけでも、物事の考え方が変わる気がします。
「自分で考える力」をつけたい人に、この本と「14歳からの哲学」どちらもおすすめです。 -
本を読んでこんなに考えたのは初めてだ。
今までいかに考えずに本を読んでいたかを思い知らされた。
本著で著者が伝えたかったのは、考えることの
大切さなんだと思う。
「ほんとうの自分はなんなんだろう。」とよくきくけれども、本当の自分なんてそもそもいるのだろうか?
「戦争は良くないこと。」これは当たり前のことに思うが、そもそも「戦争」とはなんなのか。
子供の頃から言われ続けたから、なんとなく当たり前だと思って鵜呑みにしてはいけない。
「なぜ生きていかなければいけないのか」「どうやって生きていけば良いのか」答えは自分の心にしかない。
だから、自分で考え続けることが重要なのだ。 -
永年気になっていながら読む機会がなかった本や作者、というのが私にはいくつかあります。池田晶子さんとその著作はそういう存在の一つでしたが、先日、偶々縁あって本書を読むことになりました。
哲学者(学者というより、哲学について考え、書く人)である池田さんが、中学生に向けて、人間にとって身近な16の事柄をテーマに、考える事、生きる事について語りかけたものです。
中学生を対象にしているため、語り口はいたって平易ですが、内容は全く簡単ではなく、
読み応え、噛み応えがあり、読むほどに、考えさせられます。
それぞれのテーマで、共通して繰り返されているのは、とにかく自分の頭で考える、考えて、考えて、考えつくす事。答えを出す事自体に意味があるのではなく、考える事自体に意味があり、それこそが人間の人間たる所以である、という事です。
日々の身の回りの出来事に追われ、自分の頭で本質的な事を考えることを蔑ろにし、既成概念や周囲の考えに染まる事も多い自分を顧みる良いきっかけとなりました。
本書は図書館で借りて読んだのですが、手元に置き、折に触れ、時々読み返したい、と思います。
中学生の頃にこの本を読んだらどう感じただろう、と考えると、中高生のお子さんに贈って読んでもらうのも良いかと思います。 -
哲学者・池田晶子氏の著書
以前、池田さんの「14歳シリーズ」を読ませて頂きました
その時も今回もやっぱり難しかった
私の理解力の問題だな・・・
自分が14歳の頃、こういう問いを投げかけられて、ちゃんと答えられるだろうか?
いや、意外に真剣に考え答えるのかも知れない
当時は何だか小難しいことを真剣に考えていた気がする
「好きってどういうこと?」とか、今考えるとアホらしいことを延々と学校の帰り道
友達と話しこみながら帰ってきた
この本は2006年に書かれています
池田さんが亡くなったのは翌年です、きっとご自分の命と向き合いながら
読書にあてて書かれたものなのでしょう
そう思うと「人生」の章は胸に迫るものがあります
・人間は、必ず死ぬ。年をとってから死ぬんじゃない。生きている限り、すべての人は必ず死ぬのだから
それは明日かも知れないし、今夜かも知れない。中略
生きている君は、絶対に死ぬ。この事実をしっかり受け止めることこそが、しっかりと生きてゆくことを
可能にするんだ。(p181)
「友愛」から始まって、「人生」の章が一番最後の章となっています
きっと池田さんが一番伝えたかったことが「人生」の章に詰まっているのかなと私は感じました
哲学は難しい、難しいから何度も読んで、何度も考えて、自分なりの答えを見つけていくものなのかも・・・
私もこの本をしばらくしてからまた読み返してみたいと思います
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素晴らしい本
14歳と言わずに、皆に見てもらいたい
「好き嫌い」ではなく「善い悪い」こそが自由の基準であると書ている
とても感動した
知識は本で学ぶ、まさにそうだ
今は学校で「記号」を教えるだけ
大切なのは「自分で考える」ことを教える事だろう
学校はその考える自由を与え、その自由の善悪を教えるのが大切なのではないかな?
「生きる」
その答えがわかりやすく書いてある -
大人が読んでも響く内容を伴う,とてもよい本なのだが,ともするとパラドクスに感じられたり,結局は何なのか,どういう意味なのかを掴みきることができるかと問われると,不可能である面も孕んでいるので,こと,"評価する"という点においては,なかなか難しい一冊。
内容は『毎日中学生新聞』に掲載されていたものをまとめて書き下ろしを加えたというだけあって,基本的には子どもたちをターゲットにして書かれたものとなっている。
その分,哲学における専門的な内容,具体的な哲学者やその考え方には一切触れずに,平易な物言いで諭すような文体で書かれたエッセイ,あるいは語りかけとでもいうべき形式になっている。
(※もちろん私自身がそうであるように,哲学をある程度学んだことがある人にとっては,ここの部分はソクラテスの考え方と同じだなとか,これはまさにデカルトじゃないかとか,プラトンのイデア論に通じているな…みたいな発見はあるので,また違った楽しみ方として読むことができる場合もある。)
そしてだからこそ,それが故に,一長一短でもあって,一見すると「読みやすい」とも「分かりやすい」とも言えるのだが,逆に言えばとても抽象的な言い回しにならざるを得ないという面もあって,そのことが,「本当の意味で理解する」困難さを生み出してもしまっている。
これはたとえば,「本当に在るもの」と現象や構造など,「人間が勝手に思い込みで作り上げたもの」との差異についてや,「思う」ことと「考える」ことの違いなど,一読しただけでは分かりにくいことについての説明が,抽象的にならざるを得ないということを意味していて,さらに分かりにくいものになってしまっているということだ。
そもそも,まさにこの本にも示されている通りに,人生がそうであるように,この世には答えが導き出せるわけでは無いことの方が多いし,突き詰めてしまえば「完全な理解」は無理なのかもしれない。
しかし,だからこそ問い,考え続けることの大切さを私たちに示し,導いてくれる本書のような存在は,無窮の時を越えて必要であり続けるのだろうと思う。
そのことを何となくでも感覚で掴み,分かり,知ろうとしない限り,この本は本当に何の意味をもなさないものになってしまう。
受け手側にどこまでも委ねられている,この"意義の所在"に対する人それぞれの価値観の違いこそが,本書を評価しにくいものにしている根本にある原因であろうと思われる。
私個人としては,前半の社会や性別などの項目に関しては,さすがに"思い込み"と捉えるには無理がありすぎるのでは…?と感じさせられる部分があり,なかなか理解が難しいところもあった。
(だって,認識がどうであるかはひとまず置いておくとしても,身体的性差は確実に存在はするわけだし,社会——もっと細かく言えば「家族」,「親」という存在がなければ,「私」という個人がこの世に生まれてくることができないのは,紛れも無い事実なのだから,それを人が作り上げた思い込みだと捉えるのは,行き過ぎだと思う。確かに区分する必要性に関しては,よくよく検討する必要性があるとは思うけど,この世の全てが所詮は「個が寄り集まっているだけに過ぎない」と考えるのは,さすがに無理があると思う。)
反対に,宇宙や自然,人生や幸福など,そもそもテーマそのものが壮大で抽象的なものについての言説は,心臓の鼓動や血液の流れは,自分でコントロールできるものではない,人智を超えたものなのだから,自分の身体自体も,人にはコントロールすることができない自然の一部であるという考え方や,まだ生まれてもいない何億光年も前に光っていた星の光を,現在生きている私たちが見ることができるということに対して,科学によってだけで説明しきることはできないという説は,非常に刺激的で,個人的にも納得できたし,新たな気づきを促してくれるような,示唆に富んだ内容に感じられて面白かった。
最後に,子どもを産まないという条件で結婚した著者が,癌により亡くなる4ヶ月ほど前に書き終えたものがこの作品であったことは,必然であったのだろうし,そこにこそ本書の意義があるのだろうと思う。
私としては,人が生きて,死ぬ前に次の世代に対して何かを残すということ,それこそが人が生きる意味であるだろうし,人が存在する理由なのではないかと,そう思いたいし,そうであれば「よい」なと願っている。 -
中学生向けに書かれた哲学の入門書。タイトルにあるようにどう考えながら人生を送るのかについて、中学生向けの言葉で書かれています。仕事柄、悩んでいる中学生と話をすることは多いので、何かの参考になればと読んでみました。哲学は、気持ちが健やかな時に読むべきかもしれません。それぐらい、パワーと破壊力を持っていることを感じました。「考えられる」中学生を育てるために、「考える」日々です。
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28歳を目前にして「14歳の君へ」を読んだ。
池田晶子さんの本は初めてだが、本書は語りかけるような口調で読みやすく書かれていたように思う。
「友愛」から始まり「個性」「勉強」「戦争」「人生」など、一度は漠然と考えたことがあるであろうテーマが並ぶ。どの章にも「気づき」があった。
自分の頭で考えることの面白さ、重要さを学ぶことができた。
・誰にでも好かれることより素晴らしいのは、誰かを好きでいること
・本当に正しいこととは、誰にとっても正しいということ
・夢は諦めても、「人生の目標(幸福になること)」は諦めなくていい
また時々読み返していきたい。 -
簡単な哲学のテーマを、いざ説明しろと言われたらできない
でもこの本を読んだ後はできる気がする
言葉の表現で納得いくところが多く、哲学的思想と語りがゆっくり寄り添って話が進むのでわかりやすい
著者プロフィール
池田晶子の作品
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