- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620319544
作品紹介・あらすじ
名優になるようにと言われ続けた少年期。演劇界を揺るがす事件となった実父、松本白鸚と一門の東宝入り、そして自身で選択した松竹復帰。それ以降の苦闘の日々。魂の実録。波乱の半生。毎日新聞日曜版連載単行本化。
感想・レビュー・書評
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散々聞いたことのある話ばかりと思って買わなかったが、若い頃多くの名優達に教えを請いに行っていた話はどれも人となりを伺える内容で興味深い。
歌舞伎の役の話が多いので、知識がないとつまらないかもしれない。後ろの年表が、自分の観劇記録と重なり大変ありがたく懐かしい。
ネットオフ¥798で購入したが、しおりも挟まったまま、表紙の角が少し当たっていた程度のほぼ新品。買って良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉右衛門の、人柄が伝わってきます。読めば読むほど、今までの苦悩、生まれながらの宿命を感じ、哀しく感じてしまいました。
読んだ後は、吉右衛門の時代物の舞台が次々と浮かんできます。 -
鬼平犯科帳でおなじみの二代目吉右衛門の半生。大きな物を背負わなければならなかった運命の中で、重圧に負けず、真摯に芸道に向かっていった姿がすばらしい。
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若かり頃のやんちゃな吉右衛門さん。びっくりしました。
また、初代吉右衛門の人となりがわかりました。 -
2010/02/09
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中身濃厚!中村吉右衛門の人となり満載!!
読み応えアリ!(^^)! -
吉右衛門さんが今現在あるまでの、様々な思いがその重い口から語ってくれています。
周りにいらっしゃった大先輩達の姿も描かれていて、とても貴重なお話がいっぱいでした。
高麗屋さんたちが使っていた京都定宿に何回か泊ったことがあり、感動した思い出がよみがえりました。 -
中村吉右衛門の半生を描く。
松本幸四郎の弟、ということと鬼平犯科帳のひと、という程度の知識しかなかったが、舞台でみたら惹きつけられる演技をされておられたので、どんな人なんだろう?と興味を持った。
今では素晴らしく通る印象的な声をお持ちだが、若いころは声が難点と言われていたこととか、生まれながらに吉右衛門を継承することが定められていてそれが重荷だったこととか、知らないことがたくさんあった。
来月も吉右衛門が出演するので、これを踏まえて歌舞伎鑑賞したいと思う。