- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620319896
感想・レビュー・書評
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3大発明家が、エジソン・フォード・バーバンク、育種家が発明家の1人という話がいちばん印象に残りました。
人が生きるって、食べることが外せないし、いかに多くの人たちを食べさせるかってことが大事な為政者の務めです。
植物は自分が育つ力があるから、「俺がつくった」というのは驕りだよというのも、なるほどだし、だから発明家としてあんまり知られていないのねとも納得しました。 -
朝顔の芽が最初ツルになって勢力拡大して、寒くなってくるとツボミになって子孫を残す。
育種家という職業についてと、植物雑学がいろいろ。
確かに、植物は、「きれいな花付けたるから、人間よ、品種改良して強くして、私の子孫を残せや」って思ってるかも。なんとなく品種改良って自然に手を加えるような良くないような印象があったけど。 -
読書録「植物はヒトを操る」3
著者 いとうせいこう、竹下大学
出版 毎日新聞社
p152より引用
“竹下 もともと芽に栄養はなくって、芽
の外側にくっついている胚乳にあるわけです。
つまり胚乳はエネルギータンクなんです。植
物の赤ちゃんである芽を育てるお乳でもある。
麦芽や発芽玄米が体に良いのは、その時期に
芽を育てるためのいろいろな酵素が活性化す
るから。種のまんま食べるより栄養的に優れ
ているからなんです。”
目次から抜粋引用
“植物の生命戦略
植物が日本人をつくる
この世にオスは必要か
植物は偉人を操る
権力と植物”
クリエイターと育種家の二人による、植物
と人間の関係を植物を中心として考えなおし
た一冊。
著者が植物と関わるようになったきっかけ
から花とヒトとの進化についてまで、対談形
式でかかれています。
上記の引用は、発芽状態にある植物の種に
ついて書かれた項での一節。
発芽しているその時だけにある栄養素がある
から、ビールを醸すことが出来たり、もやし
やかいわれなどの栄養価が高いとのことです。
食べることだけでなく、生きるため成長する
ためには、大事な時期を見逃さないようにす
るのが大切なようですね。
人間が生きていくために無くてはならない
のが植物です、上手いこと利用しているよう
に思っていても、いつの間にか利用されてい
るかもしれないと、本書を読むと思わざるを
得ないところがあります。
もし植物に上手いこと使われているのだとし
ても、現在の人口を養い続けるためには、操
られ続けるしかないのかと思うと、複雑な気
分になります。
まあでも、植物の種を食べてお腹いっぱいに
なったり、お酒を飲んでいい気分になったり
出来るのならば、操られ続けるのもそれほど
悪くないかもしれませんね。
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三葛館一般 470.4||IT
育種家という職業を知っていますか。植物や家畜の品種改良を行う職業です。植物にも造詣の深いいとうせいこうさんと、育種家である竹下大学さんの対談形式で、人間や動物、昆虫の進化や植物の進化、品種改良について、語られています。とても面白く、惹きこまれてしまいます。
(うめ)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=57923 -
人はなぜ花が咲くと嬉しいのか。
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男爵イモがどうして男爵なのか、
その理由を知る機会がえられるとはw -
いとうせいこうと育種家の竹下大学との対談。
「植物からみた世界史」なんてあれば読んでみたいと思った。 -
対談本。解りやすく興味深い会話から、育種というものを知ることができます。
とても面白く読んだのですが、所々に内容や流れをちゃんと汲んでいるとは思えないような図版があって、なんとなくいい加減な印象を受けてしまいました。
挿絵依頼時の内容伝達や、画像のレイアウト等にもう少し力を入れていただけたら、せっかくの内容がもっとひきたったのにと惜しい気持ちです。