モリでひと突き 遊びも研究も刺してなんぼである

  • 毎日新聞社 (2011年9月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784620320748

感想・レビュー・書評

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  • 魚突き、という原始人のような遊びを、とことん著者の目線で楽しめるノンフィクション・体験記。出てくる魚の名前や道具の名前が全くわからなくても、これでもかというほど楽しげな筆致のせいでどんどん読み進んでしまう。魚突きだけでなく、遠征先でのザ・アウトドアーな暮らしぶりについても書かれており、(特に突果(釣果でなく突くので突果である)で賄う贅沢な男料理の数々についての描写はすばらしい)自然の中でのびのびと過ごすことへの憧れを抱かずにいられない。とにかく著者の魚突きへの愛が文字となって踊る様を眺めるのが楽しかった。

  • 海に行って銛突きしたくなる。

  • 素もぐりで海に入り、銛で魚を獲る。
    原始的な営みを仕事にしているひとがいる。

    大学時代趣味で魚を突いていた人が博物館の研究員になり
    やはり銛で採集している。
    より大きな魚を、獲ったことのない魚をひたすら獲る。
    獲って獲って獲りまくっている。

    どういうところにどういう時間に魚が現れるか考え、戦略をねり、体全体を使って漁をしている。
    もぐって 耳抜きをして 魚に気づかれないように近づいたり、あるいはまた音を出して魚の興味を引いたり、銛を打つ角度を考えたりいろいろなことがあることがわかる。


    人間の始原の姿がある。
    余分なことはあまりかかれていないが、浜辺でキャンプし、獲物で食事をとり、時間をおいてまたもぐるという描写が臨場感たっぷりに描かれている。
    こういう生き方もあるのですね。
    鼓膜が破れてももぐるのか。
    一本 筋の通った本。

    一般の読者には もう少し銛の構造や漁の話を噛み砕いて書いて欲しかった。ちょっとわからない記述が散見されたのが残念。

  • 男のだったら、絶対にワクワクすること間違いなし!

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