- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620321264
作品紹介・あらすじ
原発震災の翌日から、フォトジャーナリストは福島に入った。世界の紛争地で戦争のむごさを報じてきた目が、いま、フクシマ元年の苦難と対峙する。未来への責任としてまとめられた、1年間の全記録。
感想・レビュー・書評
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原発災害による福島の人々の悲惨な実態が沢山の写真と共に語られている。
目に見えない恐怖。故郷を失った悔しさ。子どもたちを被爆させてしまった後悔。
この本は、同じ過ちをくりかえさないよう放射能の危険性を知らせ、警鐘を鳴らし続ける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これも、多くの人に手にとって読んでもらいたいと思います。
「原発さえなければ」
これが福島の人々の思い出はないでしょうか。
原発さえなければ、自ら命を絶つことも、愛する人と離れ離れになることも、被曝をすることもなかった人が数え切れないくらいにおられます。
「2011年3月11日以降、私たちの住む世界は確かに変わってしまった。変わってしまった世界でも変わらぬもの、それがここで母親たちが語る命である。しかし日本では、その命がいかに軽んぜられてきたことか。3月11日以降もいかに軽んぜられていることか。そして、命が軽んぜられることに対して異議を唱えることのなんと困難なことか。しかし、それを母親たちは実践しようとして、もがき、苦しみ、そして疲れ果てている。でも、やめるわけにはいかない。止まるわけにはいかない。命を守る闘いは始まったばかりなのだ。」
電気が足りるとか足りないとか、経済がどうのこうのというよりも、大切なことがあるでしょう。
人の命なんです。
もうこれ以上人の命を軽んじるようなことは止めろ、と言ってるんです。
そして、その一番の象徴が原発なのだと思います。
原発の原料となるウランを発掘する段階から、もう人の命の犠牲の上に成り立っているんです。
そんな人の命を軽んじるような、犠牲にしても平気な国の在り方を止めて、一からやり直せ、と。
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