喧嘩上等 (うさぎとマツコの往復書簡3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620321592

感想・レビュー・書評

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  • 最高です。
    好きな言葉たち
    ・無駄に生きる
    ・人生なんてものは無駄の連続
    ・「な〜んちゃって」の神様

    マツコさんのコンプレックスの中に「手術跡」というのがあって、初めてマツコさんが手術の経験があることを知った。そ〜だったんだ…!

  • 二人とも自分で考えた意見を持っているので、興味深かった。

  • 頭のいい二人の往復書簡。
    もっとばかばかしい話なのかと思いきや、政治の話や日本という国の話まで、かなり難しい話をしていたので、いい意味で期待を裏切られました。

    日本という国自体がもう成熟を迎え、世界のリーダーにはなれず、それでも職人気質を活かした職人としてあるべきだ、その為にはアニメなんかに力を入れると良い。という中村うさぎさんの持論には私は賛成だ。

    日本が世界を引っ張っていくなんて出来ないんですよ。だって日本ってリーダーになりたい人そんなにいないもの。だったら調停役として、補佐役として力を発揮すればいいじゃない。

    その辺ヨーロッパとか見習うといいんじゃないのかなと私は思っている。

    あと、マツコさんって、性同一性障害ではないのよね?
    男の体をもって、男である自分に違和感はなく、でも男性が好きで、女装が好き。なんだ、難しいようなそうでないような。

    今回この作品が3作目らしいのですが、この本から読み始めちゃったので、前の二巻をできれば読みたいと思います。

  • 読んでていろいろ考えさせられた。

    いろんな見方や考え方があるなぁーって。

    又、自分について気づいたこともあった。

    「なりたい自分」ごっこや「同一化願望」は

    まさにわたしにも当てはまって

    かなり気持ち的にもスッキリした。

    同一化願望で言えば

    たとえば昔だったら、Paris Hilton. 今なら、Camila Cabello.

    でも「永遠に手に入らない自分」なんだけどね。

    まるでこの本は自分についての説明書かと思うくらい

    共感できるところがあった。

    あとね、

    私の大嫌いな差別についての考え方も変わった。

    自分も気づかないうちに

    差別してるのかもって思っちゃった。

    だから人種差別している人たちも

    特別傷つけようとかそういう意識で

    言ってるんじゃない人もいるんじゃないかって。

    あとは、ある意味仕方が無いことなのかもしれない。

    だってそこはよっぽどのことがない限り変わらないって。

    そういう人たちに中にいる人で

    偽善者であるひとは

    ある意味では相手を傷つけないようにでたり

    または自分の気持ち的な問題でもあったりね。

    それがね、わたしこの前

    学校で耳が不自由な方が話しかけてくれたわけ。

    これってすごい偶然なんだか

    この前までね、アメリカのドラマで

    『Switched at Birth』というドラマがおもしろくて見てたんだけど

    その主役の1人は耳が不自由な子なの。

    その子は母親と話す時は

    手話を使ってるんだけど

    わたしこのドラマ観てて少しだけ

    アメリカの手話に興味持ったわけ。

    そして、こういう方たちの気持ちも

    ドラマを通じてだが

    どんな事が嫌かを学んでいたから

    学校であったその方にわたしは

    自然に対応できると思ったの。

    ところが

    その方はドラマのように

    口を読んで会話できる感じではないのね。

    だから紙に書いて会話したわけだけど

    その時の自分の感じが何とも…

    その方に限らず

    わたしって自分の一言一言が

    その人を傷つけてないか気になちゃうのね。

    がしかし、その反面

    なんだか自分が偽善者のように思えてならなかった。

    自分に嘘をついてる気までした。

    学校から帰ってきても

    ずっと気分が晴れなかった。

    なんだか優しんだか

    最低な奴なんだか自分の事がわからなくなったよ。

    いままで自分のこと

    嫌な奴だよなーって思ってたけど

    こんなに人のこと気にしてるなんて

    案外 優しいのかもっておもったり。

    自分でいうのもなんだけど。

  • 土曜の午後一気に読了。深い事は考えずすーっと読めた。私は彼女達のようにずっと思考し続けるという意志は持てないなぁ。考え続ける事は脳のスポーツだと考えていて、運動の嫌いな私は脳に関しても出来る限り休んでいたい、だから二人はすごい事を断言しているなぁと思った。また、マツコさんが同性婚に懐疑的なのは意外で驚いた。確かに、結婚でなくてもパートナー同士が実生活で現在不自由を強いられている事が解消されれば婚姻に固執しなくても良いかもしれない。現実に即した形に変化していくことが求められている時代なのかなぁと感じました。

  • 201312 やっぱり頭いいよね

  • 往復書簡の第1巻目の方がインパクトがあったかな?

    SNSはサークル活動か?それとも一度始めたら絶対辞められない新たなメディアか?

  • 久しくこのタッグから離れていたなぁ。

    数年前のある期間すんげー読んでたけどな。とくにうさぎさん。


    相変わらず、うんうん、って思えるところもあったけど、

    少し、離れたなって、思うこともある。


    めちゃハマったときには、わたしは自分の自意識の大きさに辟易としていたときだったかと思う。


     自意識の大きさが変わったわけではないけれど、

     「女から解放?された向かう先」を考えるうさぎさんを見て、


     あ、わたしはまだ、この段階じゃないや。

     わたしはまだ、考えなきゃいけないことがあるわ。

     と思ったのではないかと思う。


     この、「自分」というものが、ピクトグラムよろしくまっさらな人型のペラ紙みたいなもんで、そこに「二重パッチリ」「髪はロングのストレート。前髪厚くしてミステリアスに。」「服はシックに黒ベース」「バッグはプラダがいぃわぁ」「靴はヒールなしなんてありえない!」みたいなオプションをペタペタカスタマイズした「記号変換可能な存在」と化すことが当然となったこの世の中で、「そーは言っても、まだ自分、吠え声上げるくらいの気概は残っとりますから。」なんつう魂は売り渡してませんぜ的雰囲気すら「キャラ」という枠組みの中で「記号変換可能」な存在に成り下がってしまっている。


     流れに身を任せて書いてみたので分かりづらいですわね。

     バブリーな時代にはさ、(いや、今もいるけど)ヴィトンのバッグを持ってる私、みたいな「記号を着ること」がもてはやされていたんだけど、最早それが、「キャラ」という便利な言葉に身を隠しながら、「自分の内面すら記号化して着てしまう」現象が現れている。


     岡崎京子を読んだのは、「それでも生きる」っていうぎりぎりの結論にたどり着いた人なんじゃないかと、思ったからで、


     それを私なりにもう一度、「それでも前に進むためにできること」を、回顧主義とは違う感じのアプローチはできんものかと、考えてみたいと思ったんよね。


     自らを記号化して傷つくことも前に踏み出すことも先延ばしにしている私を含む若い世代が、どうやって次の一歩を踏み出すか、「生」に目を向けるかという課題を、

     「子を産む」以外の手段で見つけることは出来ないかと、

     考えてみたいのが最近の私の頭の中でございます。

     それは、「子を産む」ことを選ばなかったうさぎさんとは、
     多分違う形で見つけたい、と、私は思っているのだと思います。

  • 往復書簡の3冊目。
    私はさっぱり政治にも経済にも興味が持てないし、正直二人の話題についてゆけてはないのだけど。だけど、世間的には賛否両論なこの二人が何を考えてるのか、私はものすごく!興味があるのです。
    二人とも、とても賢いのだといつも感じる。何も考えずに生きててごめんなさいって、言いたくなります。

  • 書籍化3冊目か~。似たようなネタが繰り返されてる感も少しあるけど、それでもおもしろい!好きだな~このお二人のやり取り。

    前2作に比べると少しバタバタ状態で読んだんだけど、引用した文がほぼうさぎさんのコメントだったことにびっくり。なんでだろう。
    自分自身の変化なのか、マツコさんはTVでよく見たり話を聞いてるからなのか・・・?

    いつかまた前作含めて読み返したいな。

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著者プロフィール

1958年2月27日生まれ。
エッセイスト。福岡県出身。
同志社大学 文学部英文学科卒業。
1991年ライトノベルでデビュー。
以後、エッセイストとして、買い物依存症やホストクラブ通い、美容整形、デリヘル勤務などの体験を書く。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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