僕たちの時代

  • 毎日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620321622

作品紹介・あらすじ

六本木事件、橋下徹、新宿ゴールデン街、AKB48、関東連合、死刑、原発、バブル、特捜検察…僕たちはこんな時代に生きている。気鋭のジャーナリストが徹底討論。

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフで見つけて購入。
    もう10年近く前の本なので、目新しさは期待せず。
    著者二人が自分と同世代という共通点と、なにが自分とは違うかを考察。
    「ある種」青木氏の見解に同意できる事が少なくなかったのが、ある種驚き?!
    久田氏は以前から言動には注目していたので、
    彼の思想や職業倫理のバックグラウンドが垣間見られたのは良かった。
    二人が強調していた、権力の「言葉」のレトリックにいかに大衆が騙されているのか、何の疑問も持たずに従うのか?
    その答えは、たまたま見たyoutube動画で宮台真司が、「人々は問題を解決するために制度を求め、結果として感情が劣化した、劣化した人間から真っ当な行動が起こる訳がない」と明快に解説していた。緊急事態宣言下で考えさせられる課題だ。

  • 芸能から政治まで「どうしてこんな真っ当なことが大メディアで言えないのか?」と思えることをキッパリ対談形式で進めていく構成が心地よい。

  •  1960年代後半生まれ、「バブル世代」の社会派ジャーナリストとアングラ系編集者の対談だが、「僕たちの時代」という世代論を連想させるタイトルは明らかにミスリードで、内容の大半は世代観とあまり関係のない現在のマスメディアの劣化状況に対する批判である。司法・警察の闇、やくざやアウトローの変容、死刑制度、芸能界タブー、原発などとメディアの構造的矛盾を突く。メディアの修復不可能なほどの堕落に戦慄を覚えるとともに、管理社会に進んで従うこの国の大衆の民度の低さを改めて突きつけられる。

  • 40歳代後半のジャナリストの対談。

    同時期に情報発信機関に飛び込んだ二人が語り合う。

    全共闘世代の影響も微かに受けながら、バブルの時代も経験し、40代後半を向かえ、日本のジャーナリズムの問題を色んな角度から語り合っている。

    いつの時代でも、それはそれなりに問題を抱えながら人間社会は動いていくものである。

  • 警察の情報集積能力はすさまじい。公安が本気になってあっという間にオウムを壊滅に追い込んだ。
    AKBは単純に楽しめばよい。何も考えてはいけない。
    関東連合という暴走族は何なんだろうか?私にはさっぱり理解できない。しかし杉並にも多いらしい。見たことない。

  • リベラルな感じの二人の対談での問題点は理解出来るが、単に批判ばかりな感じがした。正直面白くなく、今後の展望も期待出来ない感じ。

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著者プロフィール

1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。慶應義塾大学卒業後、共同通信に入社。社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、2006年に退社しフリーに。テレビ・ラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『絞首刑』(講談社文庫)、『トラオ―徳田虎雄 不随の病院王―』(小学館文庫)、『増補版 国策捜査―暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(角川文庫)、『誘蛾灯―鳥取連続不審死事件―』『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)、『青木理の抵抗の視線』(トランスビュー)などがある。

「2015年 『ルポ 国家権力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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