ホンのひととき 終わらない読書

著者 :
  • 毎日新聞社
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本棚登録 : 167
感想 : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620322506

作品紹介・あらすじ

偏読、雑読、併読、積ん読-楽しみ方いろいろあります。年間300冊の本を読み、読書家で知られる女優の初エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 女優としての中江有里さんを見たのはもうずいぶん前のこと。
    ちょっとシャイで知的な、綺麗なお嬢さんという印象だったが、この本では親戚の優しいお姉さんのように、様々なジャンルの本をそれは分かりやすく、優しい語り口で紹介してくれている。
    その多彩なラインナップにはやや衝撃を受けるほど。年間300冊というのも頷ける。
    積読本が多いひとは気をつけてね。
    読後、読みたい本がどどーんと増えることになるから(笑)。

    全体は3部に分かれている。
    『ホンのひととき』という、毎日新聞に11年の11月20日から連載されたエッセイの部。
    次は、週刊エコノミストに11年の10月から載せられた『読書日記』。
    そして、『書評の本棚』では13冊の本が登場する。

    どの部分にも、きらりと光る素敵な言葉が散りばめられていて、それがもう「本が好きで好きで」という気持ちから来たものだと分かるので、読んでいる間共感の嵐に巻き込まれてしまうのだ。
    こんなにも前向きに本に取り組むひとも、珍しい。
    それはもう、読書日記とか書評などと言わず、一冊丸ごと本への熱いラブレターのようだ。
    当然こちらも幸せな気持ちにどっぷり浸ってしまうというもの。

    2002年にラジオドラマ脚本懸賞で最高賞を受賞した『納豆ウドン』が高校の入試問題になった時の話がある。
    作者の中江さん自身も、その読解問題に答えられなかったのだとか。
    そして『文章をどう理解するかはその人しだいです』と続く。
    勉強と試験はセットだとしながらも、こういう言葉を用意してくれるところが、なんとも粋なはからい。
    また、本というものは完成するまでにそれぞれの物語があるというところでは、これまで気づかなかっただけに眼から小さなウロコが何枚も落ちた。
    そうか、そうなんだな。もっと大切に読んでいかないと。
    敬愛する児玉清さんとの思い出もたくさん語られている。

    私も、『本は友だち』と言えるくらい前向きに読んでいるだろうか。
    『もっと知りたい』というあのワクワク感を、もう一度取り戻せるだろうか。
    子どもの頃のように、心から楽しんで読んでいけたらと、反省もこめて数回読了。
    僭越ながら中江さん、私はあなたと友だちになれた気でいます。

    • nejidonさん
      denmameさん、こんにちは♪
      フォロー&コメントありがとうございます!
      おお、探してくださったのですね。
      ありがとうございます。
      ...
      denmameさん、こんにちは♪
      フォロー&コメントありがとうございます!
      おお、探してくださったのですね。
      ありがとうございます。
      実はこちらの図書館にもなくて、カウンターでリクエストして、
      他図書館から取り寄せてもらいました。
      人気らしく、結構日にちがかかりました。
      待った甲斐のある、とても良い本でした。
      denmameさんのお手元にも、いつの日か届きますように。

      denmameさんの本棚は魅力的ですね。
      『春にして君を離れ』があって驚きました。
      あれは、私にはしみじみと怖い本なのです。。
      2014/08/22
    • はぴさん
      nejidonさん、こんばんは。
      これからよろしくお願いしますね!

      この本、知りませんでした!
      中江有里さん、とても好きな方です^...
      nejidonさん、こんばんは。
      これからよろしくお願いしますね!

      この本、知りませんでした!
      中江有里さん、とても好きな方です^^
      以前BSで放送していた「週刊ブックレビュー」も大好きでした。
      ぜひ読みたいと思います。
      2014/09/15
    • nejidonさん
      はぴさん、コメントありがとうございます!

      中江有里さんは、時々報道番組のコメンテーターもされてますね。
      熟慮して、言葉を選びなが...
      はぴさん、コメントありがとうございます!

      中江有里さんは、時々報道番組のコメンテーターもされてますね。
      熟慮して、言葉を選びながら慎重にコメントする姿勢がとても好感が持てます。
      『週間ブックレビュー』も懐かしいです。
      この本が、そちらの図書館にあれば良いのですが・・
      そしてはぴさんのお気に召しますように。
      これから本の楽しいお話がたくさんできたら良いですね!
      2014/09/16
  • 朝の情報番組でコメンテーターをされてる中江さん。あ、今日は中江さん出てるって日は嬉しくなってしまいます。わたしが知ってる中江さんは
    この印象が強いのだけれど、いつの頃からかファンになってました。この本を読んでその理由が少しわかった気がします。。本が好き!その共通点があるからじゃないかと。そして類は友を呼ぶとでもいうのでしょうか。小学校の帰り道での空想癖とか作文が好きなところとか、お人形の服を端切れで作ったりとか、併読の仕方とか・・・その他諸々、一緒だわと感じるところがたくさん。 おこがましいのですが、幼なじみのような気持ちになりました。小学校からの帰り道、2人で歩いていたら、空想の世界に飛んで行ってるだろうなと。そんな勝手な親しみを感じながら読んだこのエッセイは中江さんの本への愛情が溢れています。こんな本あるんだけど、わたしはこんな風に思ったんだ。よかったら読んでみてね。なんて、まるで交換日記をしてるような気持ちになりました。

  • 児玉清氏を敬愛し、年300冊を読破するという著者の初エッセイ集。
    最近は、スマホに翻弄されるせいか読書時間ゼロという人々が増えているそうだが、やはり、本を読む女性は魅力的。
    文中に紹介された本が、どれも読みたくなる。巻末で著者順に記されており、便利。次は何を読もうか、という時の参考にしたい。

  • TV番組などでコメンテーターをされてて、え?脚本も書かれたり本も執筆されたりしてるんだ~と知った去年。
    読書家というだけで一気に親近感。
    思ってる事が似てる部分もあったりして、これから注目させて頂きます。

  • 買うつもりでなかった本屋さんで衝動買い。
    中江有里さんは特に知らなかったけど、写真がきれいだったので。

    はじめの方は、セミナーなど多くやっているのもあってか「〜してみませんか?」って言葉が多くてちょっと疲れる。
    自分も本好きと思っている自分にとっては、いまさらそんな風に諭されましても、、とうっとうしく思ってしまって。
    でも後半の読書日記になると、彼女がどんな本を読んでどう感じたか、どんなときに思いだしたかがメインになっていくから、彼女を好きになり、この本を好きになった。

    一気読みというより、毎日ちょっとずつ、いろんな世界を楽しめる。
    最近いそがしくて本をゆっくり読む時間がみつからないけど、この本は毎日そっと、小さく、読ませてくれた。

    「パリパリに乾いたふきんのような心が、文字の泉に浸り、徐々に柔らかくなっていくのを感じました。」
    衝動買いさせたのはきっとこの一文。
    わたしも、柔らかくなった気がする。

    「人は嫌なことや、嫌いなことからしか学ばない」
    「人生を大きく動かすには、自分自身の中の暗闇を動かすしかないってことだな」
    これは彼女の言葉でなくて彼女が引用した言葉だけど、これも響いた。
    引用元、読まなくちゃな。

  • 女優さんで、300冊読むって凄くないですか?

    毎日新聞社のPR
    http://books.mainichi.co.jp/2014/05/post-9752.html

  • 朝の情報番組に出てますね、中江有里さん。
    ぼんやりと「この人女優だよな~」なんて思いながらみていて、コメンテーター紹介みたいな文章にこの本のタイトルが。
    私はどんな芸能人の方でも、「本が好きなんです」「本をよく読みます」と言ったりしているのを見ただけで好きになってしまう傾向が。
    なので栗山千明さん、杏さんとか好きです。

    というわけで中江さんのことも好きになり、この本を読んでみました。

    「本を読むことは、趣味というより、生きがい」というのはすごく共感できる。
    私もいつも何かしら、本がそばにある。
    家族と旅行に行くときも、そんな時間はないのわかってるくせに必ず本は持っていくし。

    中江さんの、とにかく「本が好き」ということが伝わってくる。
    こんな人が近くにいたら、友達になりたいな。

  • 読書について私が抱いていることと重なる部分たくさんあって、それをうまく言葉に表現されていました。
    なんだか中江さんの本はいつもほっこりします。

  • 彼女を初めて知ったのは、NHKの『週刊ブックレビュー』という番組でだった。
    当初アシスタントだった彼女は、毎週、紹介される本を全部読んでから撮影に臨んでいて、その姿勢に感心したものだった。
    毎週3人のゲストが3冊の本を持参し、その中から1冊を紹介する。
    つまり毎週3冊は読まねばならない。
    その他、特集される作家の本もそれなりの量があるので、一日何時間読んでいるのだろう、一年に何冊読んでいるのだろうと不思議だった。
    どう頑張っても私にはそんな時間が捻出できなかったから。

    彼女のすごいのは、興味を持ったことがない分野の本も、苦手分野の本も、きちんと咀嚼して自分のものにしていることだ。
    「無理」って投げ出さない。
    仕事だから当たり前か。

    でも、本を読むことが義務になったら、私は本を読まなくなるんじゃないだろうか。
    だって、義務になったら楽しくなさそうだもの。

    小説を書き、ドラマの脚本を書き、女優としてもコメンテーターとしてもパネリストとしても活躍する彼女は、それでも年間300冊(それ以上と私は睨んでいるけど)の本を読む。
    軽やかに。
    楽しそうに。

    私も負けていられないな。
    読書は決して競争ではないし、自分のペースで自分の好きな本を読めばいいのだけれど、彼女の読書エッセイや書評を読むと、猛烈に読書欲がかき立てられて、鼻息荒く、そう思う。

    先日ブログでちょこっと書いた星野博美の『コンニャク屋漂流記』が紹介されていて、びっくりした。
    これは、その本に呼ばれているっていうことかしら。
    そういう本との出会いも、読書本の楽しみ。

  • 「ホンのひととき」中江有里著、毎日新聞社、2014.05.30
    222p ¥1,620 C0095 (2019.09.04読了)(2019.09.01購入)

    【目次】
    終わらない読書―まえがきにかえて
    Ⅰ ホンのひととき(// )
    ひとりきりになれる場所
    ままごと遊び
    診療所の待合室で
    サプリメント
    ほか
    Ⅱ 読書日記 2011~2014
    ルーツを探して
    物語の神様に救われる
    母子相克―あまりにも濃密な
    物語と現実の間で
    ほか
    Ⅲ 書評の本棚
    美しいものは消えない―遠藤周作『砂の城』
    花火のように散る恋―井上荒野『もう二度と食べたくないあまいもの』
    不確かなものに惹かれ―百田尚樹『プリズム』
    あきらめなければ間に合う―有川浩『フリーター、家を買う。』
     ほか
    『本のひととき』 あとがきにかえて
    掲載書籍一覧

    内容紹介(amazon)
    ああ、もっと読みたい。
    偏読、雑読、併読、積ん読――楽しみ方いろいろあります。
    年間300冊の本を読み、読書家で知られる女優の初エッセイ
    子ども時代の読書体験、児玉清さんとの出会い――いつも、そこに「本」があった。
    遠藤周作、東野圭吾、村上春樹、山本文緒など、大好きな「物語」の世界で想像の翼を広げ、ときに「今を生き抜く」ヒントが詰まった話題のノンフィクション、ビジネス書など、実用書の数々を手に取り、現実をかみしめる。
    本書は毎日新聞本紙連載された読書エッセイと「週刊エコノミスト」に連載された3年半に及ぶ読書日記を中心に、選りすぐりの約100冊の本への想いを綴った。
    女優であり、作家、脚本家として物語を紡ぐ、著者の感性と日常がみずみずしい。
    「読書」という営みからあぶり出される女優の素顔が詰まった珠玉の初エッセイ。
    不安な時ほど、その存在がしみる
    大阪から上京して初のひとり暮らし。
    休日は、朝起きてから夜寝るまで一人きりで「あれ、今日一言もしゃべらなかったな」という日もありました。ある日、さみしさにたえかねて、すがる思いで本屋へ行き、 貪るように本を読みました。パリパリに乾いたふきんのような心が、文字の泉に浸り、徐々に柔らかくなっていくのを感じました。その時「本はわたしの心の友達」と確信しました。(まえがきより)

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著者プロフィール

中江有里

1973年大阪府生まれ。法政大学卒。89年芸能界デビュー。数多くのテレビドラマ、映画に出演。2002年「納豆ウドン」で第23回「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」で最高賞を受賞し、脚本家デビュー。NHK BS2「週刊ブックレビュー」で長年司会を務めた。著書に小説『結婚写真』、『ティンホイッスル』、エッセイ集『ホンのひととき 終わらない読書』、最新刊に『わたしの本棚』がある。現在、NHK「ひるまえほっと」(関東甲信越地域)“中江有里のブックレビュー”を担当、フジテレビ系「とくダネ!」にコメンテーターとして出演中。読書に関する講演や、エッセイ、書評も多く手がける。

「2019年 『トランスファー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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