古典が最強のビジネスエリートをつくる

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  • 毎日新聞社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620322513

作品紹介・あらすじ

『論語』、『武士道』、福沢諭吉、吉田松陰、デカルト、ニーチェ…ビジネスに役立つ!"生きた教養"を伝授。

感想・レビュー・書評

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  • 知識としてじゃない「自分の現実を変えるもの」として数々の古典が登場します。これがとてもよかった。「実質主義」とか「心に地下室をもつ」とかすごく面白い。というより、徹底して名著を自分に落としこんでる斎藤孝さんの解説と洞察がすごい。
    たしかに、古典の中の言葉に励まされたり、目を開かされることがある。自分の悩みや理不尽にもすでに答えが用意されていると思うことすらある。
    先哲がその知力を尽くして考え抜いた叡知が古典につまってることを感じました。とてもいい言葉の数々に出会えて文句無しの⭐5でした!繰り返し読み返したいと思います。

  • 読みやすい文章で、難しい古典作品の内容を説明してくれる。知らない本、歴史として知ってるけど読んだことのない本がたくさん。興味が湧いた。
    尊敬する偉人くらい言えないといけないという言葉が1番響いた。

  • 著者の文章はいつでも読みやすい。そして、私に古典を読むきっかけを与えてくれた。方法序説、君主論や孫氏の兵法、論語、変身、氷川清話、史記など多岐にわたり、かつ思想が相反する様な図書も紹介されている。
    個人的に頭に残ったのは、菊と刀における忍者の記述。実態ではなく、受け手の期待に合わせてアウトプットしてみようと思うきっかけとなった。

  • 実際の古典書の中で、本当にビジネスにつながるエッセンスを筆者がピックアップし、わかりやすくコメントを追加してくれた本。もちろんそんなに目新しい見解、見方はないが、そんなことは百も承知で読むべきであろう。

  • 古典を読みたいとか、エリートになりたいと思って読んだわけではなく、Kindleで無料で読めたのでたまたま読んでみましたが、とても面白かったです。
    古典は難しくて読みにくいし、何を伝えたいのかわからない、と思って全く手を出していなかったのですが、
    普遍的、かつ、生きていく上で大切な教えが詰まっているものなのだと知りました。

    また、著者の名前はよく聞きますが、どんな内容の本を書いているのか全く知らず、この本が初めてでした。
    書籍の数が多すぎて商売っ気が強い人だな〜と思っていましたが、「40代からやっと努力が報われた、それまでは地獄のような日々だった。心の「地下室」でずっと自分と向き合ってきたからこそ、内面から色んな思いが爆発し、書きたいことが山ほどあって今こんなに本を出しているんだ」というエピソードに、感動しました。
    あぁ、きっととても苦労されてきた方なんだろうなぁ・・・と感じました。
    鬱屈した思いでいっぱいになった時も、きっと、古典の存在が著者を支えてきたのだろうな、と。
    だからこそ、古典を読むべきだという主張に、とても納得させられました。

    おわりに、の方では、1人で考えたりじっくり内省する時間が減った若者のことを嘆いておられ、批判めいたことも中には書かれています。
    でも、その姿勢がかえって、1日中あれこれ考える私のような根暗な人間を励ましてくれているようで、嬉しかったです。

    私にも、いつか内面の思いが爆発する瞬間が訪れるのでしょうか。その時は、誰かに影響を与えてみたいし、あっと驚かせてみたいですね。
    古典を読むことを勧め、そして、自分がどうありたいか、物事にどう向き合うべきか1人でじっくり考えることを全肯定してくれる、良い本でした。
    元気が出るし、勉強し続けようと思える本で、おすすめです。

  • 齋藤孝による古典のレビュー。

    古典といっても古今東西色んな書籍があり、とても勉強になった。

  • 読んでいて非常に心を揺さぶられた本であった。色んな本をこれで読んでみようと思う。

  • 古典を紹介しつつ、部分的にそのエッセンスを紹介してくれる良著。ビジネスエリートかは不明であるが、確かに古典は人生の大事なことを教えてくれると思う。自分の知らなかった本に出会えるという意味で、良い本でした。
    <メモ>
    ・古典を読む際には一冊の本をどれだけ吸収できたのかがポイント。どれだけ実際に使えるようになったかが大事。うまく引用できなければ、読んでいることにはならない。完全に理解していなくても引用を心がけてみるといい。
    ・古典は自分に引き付けながら読むことが大切。マイ古典にしなければ意味がない。
    ・仕事の種類よりその仕事を自分がどう思うかということが重要。
    ・私はできることとできないことを知っている。ナポレオンはただ戦っているのではなく、常に状況を分析し、冷静に先行きを予見する。熟慮とは徹底的に考え抜くこと。考え抜いて考え抜いて、これだと思ったら、果断に行動すること。熟慮断行という四字熟語は大切に。自分の中に熟慮する自分と断行する自分を持つこと。
    ・自分はこれで勝負していくんだ!というものを見つけた時に、人は強くなる。
    ・親しみの中でも恐れられている。恐怖心でなく、畏怖心を抱かれるオーラがある、それが上に立つものの心得。加害行為は一気にやってしまわねばならない。これに引き換え恩恵はよりよく人に味わってもらうように、小出しにやらなくてはいけない。
    ・人を評価するのには一芸に秀でた人を賞揚しなければならない。側近が有能で誠実であれば、その君主は聡明だと評価して間違えない。
    ・幸福と不条理とは同じひとつの大地から生まれた二人の息子である。この二人は引き外すことができぬ。シーシュポスの気分で不条理が基本なんだと覚悟して受け止めましょう。それが英雄になれる道です。
    望んだ結果ではなかったかもしれないけど、自分で選択できたじゃないかというという真理に気づくこと。意識を自ら撰び取ることで降りかかってくる不条理を運命として自分のものにできる。私たちの幸福や不幸というのは、振りかかってきた運命がラッキーかアンラッキーかによっては決まりません。アンラッキーなものを受け止めて、そして自分の運命として押し上げていくのが本当の幸福。
    ・職業の強制する必要が、世界を改変し、世界を豊富にする。自分がこの仕事をしているからこそ、こんなことが経験できたということ、それが自分の世界を豊かにすると考えても良い。目標はじこを完成させること。そういう名も知らない人たち、生きている灯火たちと心を通わせること。
    ・モヤモヤを3つのポイントにまとめて、言葉にし、図にしてみる。これをやってみると自分が感じているモヤモヤしたもの、伝えたいけれどうまく言えないものがだんだんきちんと言えるようになる。世の中を見る目が鋭くなり、想いが他人に伝わるようになる。

  • 自分にも一生ものとなる古典を見つけたいと思う。

    一度しか読んでない本もあるので、再読してみたい。
    この本を見てから、再読をするとまた違った印象を受けることができそうだ。

  • 古典から学ぶ重要性がわかる一冊。
    紹介されている古典はどれも参考になりそうなので、順番に読んでみることにします!
    まずは「論語と算盤」から。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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