老いてさまよう 認知症の人はいま

  • 毎日新聞社
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本棚登録 : 31
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620322865

作品紹介・あらすじ

「太郎」という仮名のまま施設で暮らしていた男性の家族との劇的な再会、線路に迷い込み轢死した男性の家族にのしかかった巨額賠償請求…。大反響を呼んだ、さまざまな人間ドラマとともに、「認知症のいま」をあぶり出し、社会を動かした渾身のキャンペーン。2014年度新聞協会賞・菊池寛賞ダブル受賞!!

感想・レビュー・書評

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  • 介護事業者が経営する低家賃の賃貸住宅に囲い込まれた単身高齢者たち。

    「ロック音楽や映画が好きらしい。CDコンポとDVDプレーヤーが並んでいる。」(p14)

    「本棚にICT関係の本が100冊近く並んでいた。2台のパソコンはパスワードが思い出せず動かせない」(p25)

    いまどきの高齢者はこういうふうである。
    つまりわれわれの世代の趣味や感覚に近い。

    というより、私が高齢者と呼ばれる世代に近づいているわけだが。

    精神病院の閉鎖病棟の実態はかなりショッキング。
    介護の世界では原則として禁止されたはずの身体拘束が、高齢者に対して堂々と行われている。

    高齢者をめぐる医療の世界は、どうも怪しい。

  • 民間集合住宅での介護報酬目当ての高齢者囲い込みの実態、介護老人保健施設の実態、精神科病院の閉鎖病棟の実態等、認知症にまつわる過酷な現状がルポされており、実態は想像以上に逼迫している。
    制度をいじったり、方向性を決めるべき立場の人が、介護にあたる人のことも含めてよく知る必要性を痛感。
    もはや手遅れといってもよい現実の改善対応は絶望的なところまで来ている。

  • 賃貸住宅に要介護者を集め、年金や生活保護から介護報酬の上限で最低限のケア、リハビリもなく孤独に暮す事例。行方不明になる認知症高齢者、県境越え、情報公開の制限やミス、新聞報道をきっかけに家族に出会えた事例。

    高齢者問題に、認知症というファクターが大きくなりつつあることを認識し、今後の社会的な対応をすべきということ。

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