家族の哲学

著者 : 坂口恭平
  • 毎日新聞出版 (2015年9月24日発売)
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  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620323220

作品紹介

生まれた家族がよかっただの悪かっただの、いったい何を言ってるのか。住まいや国のあり方を問い続ける、『独立国家のつくりかた』の俊英が辿り着いた、"家の族"であることの意味。生き延びるための家族小説。

家族の哲学の感想・レビュー・書評

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  • 躁鬱病を患う著者とその家族の物語。
    動じることなく受け入れてくれる妻の存在があるからこそ、書斎に籠り、鬱状態になる事ができるんだと思った。子供二人の存在も、鬱から抜け出すきっかけとなるアプローチをしている。

  • 聞き流す。それは無視することではない。
    聞き流す。それは意味ではなく、音楽として受けるということだ。
    聞き流すという行為には、積極性がまったくない。判断せず、決断せず、ただ受け入れるのみだ。

    P.214

  • 初めてこの著者の本を読んだ。家族という共同体について悶々と考えていた時に読んでしまったもんで、震えた。心の奥底にあった感情を思い出したような感覚だった。ビックリしたな。自分にとって大切な一冊。

  • 繰り返し死の衝動に襲われる男。

    辛い、と人が言いだすとき、親身になって助ける必要はない。〜聞き流す。それは無視することではない。

    聞き流す。それは意味ではなく、音楽として受けとるということだ。聞き流すという行為には、積極性がまったくない。判断せず、決断せず、ただ受け入れるのみだ。

  • エッセイととらえるべきか、小説ととらえるべきか。
    何が足りないかわからないが、好きな作品というには紙一重な感じ。

  • 「独立国家の作り方」から3冊目の坂口本。今までで一番明瞭な語り口でスピーディに読み終えた。鬱症状で死にそうな筆者をフーの無関心な優しさとアオとゲンの存在が救う。躁鬱は才能だと豪語する坂口だが、彼のその自由な生き様は家族がいてこそのものだと感じさせる。少なくとも、死にそうな時に死なせてくれない人がいるのは心強いものだと。生々しい性描写も、子供の頃の嫌な思い出も、すべてリアルな家族の肖像。目をそらしてはならない本だ。

  • よくわかりません!!
    躁鬱や解離性や双極性障害などの
    著者の日常や家族とのかかわりが書かれてあるの
    だと思いますが。理解できないので、なんとも感想を
    述べるのは非常に難しいのですが。
    私個人的にはあまり共感はできませんでした。

  • p57
    毎年季節がめぐってくるとかならず咲く野花のようにひっそりとしていたが、ちゃんと地に足をつけて生きている。

    p181
    調子が悪いときはゆっくり寝ること。
    物事は、引き延ばせるだけ引き延ばして、また調子が戻ってから、再考し、決断すること。

    p213
    変化は他社の変化を呼び起こしてしまう。しかし、人間は変化ほど面倒くさいものはないと心底思っている。
    絶望は絶望と見せかけて、体を停止させ、その間に、新しいからだの動きを知覚した細胞たちが、ひっそりと身を隠しながら、訓練をし、改良を重ねるという時間なのだ。整備中なのだ。パソコンで言えばインストール中だ。インストール中にキーボードをぱちぱち打ち込む人間がどこにいる?

    p214
    辛い、と人が言いだすとき、親身になって助ける必要はない。ここにいるフーが一番参考になるかもしれない。この女はすべてを聞き流している。聞き流す、それは無視することではない。

    p241
    それが自分なのだし、それ以外にはありえないし、それだからこその機能があるはずだと思えている。

  • フーの存在がとてもとても羨ましい。あなたは考えてることが好きなのよ。今は落ち込んでるけど、必ず元気になるんだから、そのままでいいよ。なかなか、そんな発言はできない。共感はとてもできたが、読んでいて辛くもなった。
    2015.11

  • 形のないまま読み始め、読み終わっても形がない。自慰的といえば、それまでかもしれない。死と隣り合わせの苦しみの中にあるようなのに、私には幸福にみえる。意味や目的なしには何もしてはいけないような気になることがあるが、ただする。いいと書いてくれてありがたい。新しい人間、新しい家族というのはなんだか胡散臭いけれど、今までとは違うよくわからないものが出てくるのは確かだ。

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