志の輔の背丈

著者 :
  • 毎日新聞出版
3.21
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本棚登録 : 66
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620323244

感想・レビュー・書評

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  • 立川志の輔さんが新聞に連載していたコラムをまとめたものです
    もっと志の輔さん自身についての本かと思ったのでちょっと残念でしたが書き口や言い回しから志の輔さんらしさが伝わってくる不思議な感覚で結構楽しめました。
    それぞれ2〜3頁の短い話で読みやすく、その中にウィットに富んだシャレを含ませるあたり流石といったところ、多くの人に読んでほしいのですが志の輔さんを知らない人にはちょっと退屈かもしれません。

  • 20年近く続けた新聞連載のコラムを編集。一気に読んでもつまらないので家の中の某所に置いて1編ずつ読む。結果,読み終えると一つ一つの話はとても憶えてはいないのだが,さすがに志の輔は目の付け所が違うなあ,人情というものを大事にするんだなあと感じ入る。振り返って面白かったのは「羽咋のスーパー公務員」,「ペレストロイカが変えた笑い」,「携帯はないけど、松茸はある村」,「師匠談志の斬新なお歳暮術」。

  • 毎日新聞に連載されていてたものをチョイスして再編集したエッセイ。
    広範囲の読者層を意識してか、平たく書かれいて読みやすいが、もう一つ捻りが足りないような読後感。大好きな落語家で新作落語も唸らせるものが有るので著作も期待して読み始めただけにちょっと残念。
    文字数も時間も制約のある新聞連載だから、まあこんなものか。
    師匠、上から目線でごめんなさい!(笑)。

  • マクラの原稿集といった感じ。志の輔の語り口がそのまま文章になっている。

  • 【引用メモ】志の輔の背丈/立川志の輔 著
    2016年9月刊。1996〜2004年の新聞連載エッセイのより抜き版。

    ◆【引用メモ】(ノリが悪い会場で)いきなり会場が真っ暗に。停電です。客席からは「おおおー」という驚きの声があがり、次の瞬間、私の口をついて出た言葉は、「何だ、ここは北朝鮮か!?」これに反応してどっと全員が笑ったとたん、客席が一つになりました。(中略)「落語に最も必要なのは、ライトでもマイクでもないことがよくわかりました」と言い終え、高座を降りましたが、いつまでも続く笑いの余韻…。落語に必要なのは、そう、集中力。(p.58: 2005年)

  • 立川志の輔は落語界では良い意味で異端であり孤高の天才ともいえる人物。

    その卓越した話術は落語の好き嫌いに関係なく誰もが引き込まれしまいます。

    そんな志の輔のエッセイ。

    語りと書くのは違うと言ってもやはりそこは言葉。

    こんな面白い文章をかけるのなら文筆家としても成り立ってしまいそうです。

    非常に小気味の良いそれでいて思わずくすっと笑ってしまう落語のまくらのようなエッセイです。

  • 志の輔の毎日新聞コラムをまとめたもの。

    志の輔らしい、軽いタッチで書かれているのでどこから読んでも楽しい。

    ただ、志の輔らくごファンの私。この軽さだけでは満足できません!
    入口の敷居が低いのに入ってみたら広いし奥深いというのが志の輔らくご。

    入口にどうぞ。

  • 最近あまり見なくなったカンフー映画。2015年の公開ということで現在でもつくらているのが嬉しい。今回は最後にこれまでのカンフー映画のレスペクトを意味するシーンが流れ、カンフー映画に対する熱い思いを感じることができる。
    作品も武闘派連続殺人事件という形でいろいろなカンフー技を見ることができるように作られており、場面設定もいろいろ練られている。特に最後の戦いは高速道路という意表をついたもので、トラックの止まっているレーンの幅の中での戦い、その両側は車が時折通るという設定になっている。ワイヤーアクションがやや不自然さがあった以外は永久保存版にしたいようなアクションの数々でした。

  • 最近、志の輔さんのファンになりました。慌ただしい育児の生活、赤ちゃんが眠りについてから、イヤフォンで聞く噺の一つ一つが心を潤してくれています。ありがとう、志の輔さん。
    私には落語のことはよく分かりませんが、志の輔さんの芸に対する愛や、人間性がたっぷり伝わる1冊です。何気なく聞いていた落語が輝き出します。マクラから、志の輔さんが大切にしている、空間の気まで思う存分味わい尽くせる。今までメインディッシュだけを楽しんでいたんだなー。
    読んでよかった!

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著者プロフィール

富山県生まれの落語家、司会者。1983年、立川談志に入門。90年、真打昇進。古典から新作まで幅広い芸域で知られる。新作落語「歓喜の歌」が映画化。芸術選奨文部科学大臣賞受賞、紫綬褒章受章。

「2022年 『大河への道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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