原発と戦争を推し進める愚かな国、日本

著者 :
  • 毎日新聞出版
4.50
  • (8)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 45
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620323268

作品紹介・あらすじ

45年にわたって原発の危険性を訴え続けてきた信念の科学者が今、最も伝えたいこと。反骨の原子核工学者、京大退官後、初の書き下ろし。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 放射性物質の恐ろしさはもちろんのこと、ゴミ処理に途方もない時間とリスクがかかることを教えてくれる。いままで誰も教えてくれなかったことなので自分で調べるしかないでしょう。この様子では学校やテレビ、新聞など一般に目にしやすいメディアでは到底説明してくれることは今後もなかなかないと思う。

  • 福島第一原発が忘れられてきている、という恐ろしい事実。肌で感じていましたが、これはそのように仕向けられているからなのだと気づきました。これだけの大事件が起きながら、誰の責任も問わず、それでもまだ再稼働してしまった日本。救いがたいと筆者も指摘しています。常識も倫理観も何もないのが政府及び原子力ムラなのだと恐怖です。あきらめずに原発を止めるよう働きかけることしか、大人の責任を果たせないと決意しました。

  • 45年にわたり原発の危険性を訴え続けてきた信念の科学者が、原発を推し進める巨大権力に対し、残りの人生を賭けて闘う決意を綴った覚悟の書。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

元京都大学原子炉実験所助教。工学修士。
第2次世界大戦が終わった4年後の1949(昭和24)年8月、東京の下町・台東区上野で生まれる。中学生のとき地質学に興味をもち、高校3年までの6年間、ひたすら山や野原で岩石採集に没頭する。68年、未来のエネルギーを担うと信じた原子力の平和利用を夢見て東北大学工学部原子核工学科に入学。しかし原子力について専門的に学べば学ぶほど、原子力発電に潜む破滅的危険性こそが人間にとっての脅威であることに気づき、70年に考え方を180度転換。それから40年以上にわたり、原発をなくすための研究と運動を続ける。2015年3月に京都大学を定年退職。現在は長野県松本市に暮らす。著書に『隠される原子力・核の真実─原子力の専門家が原発に反対するわけ』(2011年11月/創史社)、『原発のウソ』(2012年12月/扶桑社新書)、『100年後の人々へ』(2014年2月/集英社新書)ほか多数。

「2019年 『フクシマ事故と東京オリンピック【7ヵ国語対応】 The disaster in Fukushima and the 2020 Tokyo Olympics』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小出裕章の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×