やっぱり食べに行こう

著者 :
  • 毎日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620325200

作品紹介・あらすじ

小説、アートと同じくらい美味しいものが好き! パリ、NY 、世界各地で食べた食の思い出をつづる絶品エッセー集。

感想・レビュー・書評

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  • 取材のために外国を飛び回るマハさんなのに、日本大好きな私には日本のエッセイがお好みらしい。

    原田マハさんの純喫茶の定義、「入り口に小便小僧、薄暗い、クラシックが流れている。」お父さんが子ども時代に連れてってくれたらしい。9時まで入ればトーストとゆで卵がつく!
    私にとっては、モーニングがある、薄暗い、ナポリタンが美味いかな?

    原田マハさんが牡蠣の生まれ変わりだとは。
    牡蠣フライ、牡蠣の土手鍋までは許せるが、生牡蠣は絶対無理だ。ニュージーランドに初めて行った時、最後のツアーディナーが生牡蠣だった時の落胆は忘れられない。

    礼文島の店、「海鮮処かふか」も面白い。
    私もカフカの変身にあやかったと思いきや、何と、、、地名とは。香深。
    ウニの踊り食い。これは贅沢!
    羨ましい。

    たくさん食べたくなったけど、
    豆腐納豆が一番かな。
    そうそう海外に行く時は
    梅干しと炊飯器だね!
    美味しいエッセイだった。

  • 日本中、世界中を駆け巡る、原田マハさんの、食に関するエッセイ集です。

    目次に、朝ごはん、麺、シーフード・肉、デザート、アートとグルメ、何度でも通いたい店、欠かせない一品。とありますが、読んでいて一番楽しかったのは、私はやっぱり「朝ごはん」です。
    「焼きたてバゲット」を読めばバゲットが食べたくなり、今度、行きつけのパン屋さんで買ってこようと思ったし、「朝食スタイル」では「そうそう、やっぱり旅先のホテルや旅館の朝食バイキングは楽しみだよね~」と激しく同意。
    パリではバターの種類もバラエティに富んでいるそうで、「いちじく入りバター」とか「スモーク」とかおいしそうですね!「マンハッタンのドーナツ」ではMOMAで働かれていた頃に、ドーナツとコーヒーの朝食を毎朝買っていたマハさん。『モダン』という小説の主人公、そのままですね。

    旅の目的のひとつは「旬のものを季節にその土地で食べる」こと。それこそが旅の神髄であると思っている。というところと「礼文島のウニ」という文章がありますが、マハさんも礼文島にウニを食べに行かれたそうですが、私も中学生の時に家族旅行で礼文島を廻り、地元の知らない方にとれたてのウニをわけていただき、その場で食べさせてもらったことがあります。あれって子供だったけれど、すごく贅沢な経験だったのだなあ。と懐かしく思い出しました。

    私は旅にはめったに行かないので、どこまで読んでも食べ物づくしのこのエッセイ集で、おいしい旅をさせていただいた気持ちになりました。
    ごちそうさまでした。

  • 美術系の小説を書くことに定評のある原田マハさんですが、食べ物エッセイがこんなにお上手とは!という新しい発見でした。
    高級料理からたこ焼きのような庶民レベルまで、パリにも拠点をおいていらっしゃるので、グルメ紀行も国際的。
    どれもおいしそうでうっとりしてしまいます。
    後書きを読んで気付かされたのが、確かに昔…昭和の時代は「旅行=観光」で、土地のおいしいものを食べるというのは"観光"にくっついてきたものだったな、ということ。
    今のようにおいしいものを食べるためにその土地へ行く、というのは、わりと最近…平成になってから?とか???
    まぁ平成を最近といってしまうあたり、おばちゃんだなぁと思うことですが…(笑)

  • 原田マハさんのグルメ紀行。でも、超一流店ではなく、実際擬自分で普段使いされているお店の紹介で、親しみを感じる。朝ごはんの章では、バゲット、ヨーグルト、コーヒー、そしてバターとシンプルながら美味しそう、私はパンは地元のシャンソニエの「クルミ食パン」の六枚切りを一枚だけをほぼ365日飽きずに食べています。ただ普段はヨーグルトは無しですが、今朝は早速嫁さんが買ってあるのを頂きました 。コーヒーもカフェオーレではなくストレートで、すぐに真似しごんぼです。


    それと、地方でのお気に入りのお店も紹介。そういえば、私も関西を中心に出張で楽しみにして何度も足を運んだ店があります。忘れないうちに記録しておきます。


    ・鹿児島の「こむらさき」、もう一軒行きつけがあったのですが思い出せないです。熊本「紅蘭亭」の太平燕、・熊本の「はま屋」の天ぷらそば、久留米の「想夫恋」の日田焼きそば、・長崎の「思案橋ラーメン」の皿うどん、博多の「大地のうどん」のごぼう天おろしぶっかけ、天神の「武膳」のごぼう天ぶっかけ、・折尾の「東筑軒」のゴボ天うどん、小倉の「ふじしま」の天ぷら定食、別府の「手打ち蕎麦処・にはち」のざるそば、広島の「むさし」のおうどんと天むす、尾道「?」の平麺のらーめん、姫路の「赤心」のとんかつと豚汁、三宮「赤萬」の餃子、「赤ひょうたん」のレバーステーキ、桑名の「新味覚」の餃子、馬喰町の「東京バッソ」のざるそば、馬喰町の「はしや」のとんかつ、馬喰町の「三福亭」のハンバーグなどですか。京都、名古屋、金沢、仙台も、札幌などがすぐに思い出せないのは行くたび毎に違う店で食べていたんでしょうな。


    あとは、ゆっくり思い出してみますわ。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    本町の会社の近くで通った店も思い出して書いときます。


    【本町】、「重己」の肉わかめうどん、「UdonKyutaro」の炙り豚うどん、「がんちゃん」の肉うどん、「きりん家」のぶっかけうどん、「本町製麺所」の鶏天ぶっかけうどん、「きうち」のマグロ丼とぶっかけそば、「つるとんたん」の卵とじうどん、「ひろひろ」の肉きつねうどん、「KONA×MIZU×SHIO」の変りうどん、「うさみ亭マツバヤ」のおじやうどん、「青空Blue」のざるうどん、「憩家」の生じょうゆうどん、「第六感」のかき揚げぶっかけうどん、「麦清」の天ぷらうどん、「うどんや匠」のとり天ぶっかけ、「無常うどん・ま」の肉きつねうどん、
    ですか。

  • 美味しいもの好きの原田マハさんの食の思い出エッセイ集。
    本書文中でも『フーテンのマハ』からでもかぶるものがあるんですが、本当にお熱なのねと感じます。心のはじけ具合が伝わってきます。私も美味しいものを食べ、美術館巡りをしたいものです(あ、先立つものがありませんね)。マハさんにはもっと美味しいものを食べ、作品に力をより一層入れていただきたく思います。餃子とか牡蠣のお話は惹かれます(私も好きなのさ)。謎のピンチョスは見てみたいかな。

  • 読んでてお腹がペコペコに♡
    やっぱり旅行に食べ物は、外せないですな(^o^)

  • 「フーテンのマハ」で原田マハさんの、食べ物と旅へのただならぬ熱意を知り、こちらも拝読。ひとつひとつのエピソードが程よい長さで、写真もないのに頭の中でいろんなグルメが色鮮やかに踊る。
    牡蠣へのとんでもない愛情、パリのグルメ、海外でなかなか手に入らない日本食のありがたみ…ラストスパートは、カレー5連続。かと思えば、最後は、ほっと心温まるおにぎりの思い出。
    アートとグルメの章もとてもよかった。美術館を楽しむオプションがたくさんあると、母や友人を誘って楽しむ時間を豊かにしてくれるし、味と記憶が結びついて末永く残る。
    いつかパリ、行ってみたいなぁと強く思った。
    蓼科も、一度行って本当に気に入ったので、また訪れたい。

    私の中のベストグルメをたくさん見つけておくことは、心を豊かにするひとつの手段。好きなもの、食べておきたいグルメがたくさんある人生、わたしも歩んでいきたいな。

  • 私は食べることが大好きだ。
    元気がないとき、落ち込んだとき、
    がんばったなぁと思ったとき
    なにか美味しいものを食べたくなる。

    旅行へ出かけたときも、
    なにを食べるかを一番楽しみにしている気がする

    おいしいと感じること、
    おいしいと言い合えること、
    そんなおいしいものに出会えること、
    どれも素敵なことだなと改めて感じました!

  • 旬の食材は旬のうちに
    本場で食べれる料理は本場で味わう。

    国内外問わず行うことは中々難しいけど
    旬の食材は旬に食べたいと思わされた一冊。

  • アート小説で有名な原田マハさんの食べ物エッセイ。

    著者の作品「ハグとナガラ」のモデルにもなった旅友さんとの旅についても綴られています。
    作品から受ける印象と違って、マハさんたらおもしろいなぁ♪素のマハさんを知ることができて嬉しい。
    熱い食べ物愛があふれていてホッコリ。
    前世トークがおもしろかった。

    世界での美味しい体験とマハさんの思い出に触れられるうえ、作品の取材旅も絡んでいて二重に楽しめました。
    そして、マハさんにちょっと親近感もわきました。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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