- Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620325361
作品紹介・あらすじ
Twitterの人気連載がついに書籍化! カメルーン生まれ、関西育ちの"元"少年が描く 笑いと涙のコミックエッセイ!
第1章 おもちゃ箱的日常編
第2章 ドタバタ成長日記編
第3章 故郷アフリカに帰った結果編
第4章 家族とルーツ編
第5章 アフリカ少年の行く末編
感想・レビュー・書評
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星野ルネさんの目を通して見る世界。
私とは全く見え方の違う世界。
とっても楽しく、そしてほほえましくルネさんの体験を伺い知ることができます。文化、生き方の違いってこんなにも刺激に溢れている!と同時に、自分の無遠慮や無知による偏ったものの見方をしてはいないだろうかと思わされます。
一貫してルネさんは優しく(日本語がぺらぺらなのに、頑張って英語で話しかけてくる日本人に合わせて日本語を話せない設定で接してあげたり笑)明るく(巧みに関西弁やツッコミを操り)自分のふれるもの、出会うものに接し、分析し思いを巡らし自分のものにしています。しかし、その優しさにふれるたびに、自分も含めた多くの人の狭いものの見方を思い知るのです。
今の世の中で国と国を切り離して考えることはできません。これからもますますグローバル化は進むと思います。そして、今もこの国にはたくさんの外国人が生活しています。外国からの人々とともにこの国を作っているといってもいいと思います。
ルネさんのお父さん(日本人の方)の問いかけに私たちは何と答えるでしょうか。
「日本文化って何?」
星野ルネさんはこう答えます。
「日本文化とは古来より日本列島に生きていた祖先達が築き上げ今もなお残っている言葉、風習、儀式、建築物など…」
お父さんはこう答えます。
「文化っていうのはモノなのかな?
その言葉を作ったのは誰?
その儀式を考えて行ったのは誰?
あの立派な建築物を作ったのは誰?
全て、その時代に生きた普通の人達が作ってきたんだと思うんだ
文化というのは、モノではなくその時代に生きている全ての人間の営みなんじゃないかな」
いま日本で紡がれている文化を、ここに生きている一人の人間として、支えていきたいと思うのでした。
この漫画は、決して自分一人では見ることのできなかった世界を見せてくれます。でも読ませ方はライトに、楽しく、面白く!とっても素敵な漫画でした。ルネさんの人柄が伝わってきます。たくさんの人に読んでみてほしいなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4歳でカメルーンから日本にやって来たルネくん。友だちと遊ぶうちに日本語を覚えてペラペラに。でも、その見た目からいつも外国人扱いされたり、驚かれたり。
自分は、なに人なのかを問い続けたルネ君の半生。
カメルーンの人々の生活も垣間見れて、面白い一冊でした。 -
カメルーン生まれ姫路育ちの作者、某新聞で紹介されていたので読んでみました。なかなか奥が深い、続編も読みます!
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カメルーンと日本と、二カ国の文化にふれて育ったルネさんのエッセイコミック。
どちらの親戚も、おおらかで良いな!
お墓のエピソードは、なるほどと思った。
当たり前は当たり前ではないのだ。 -
ネット上であれこれ接しているので、まったく初めて読むエピソードはほとんどなかったけれど、子らが気軽にまとめて/つれづれに読んでくれるといいな、と思って入手。
広いアフリカのカメルーン出身者の話ではあるけれど、アフリカ系に共通したエピソードも少なくはないだろうし、日本生まれ日本育ちの日本人が気が付かないマイノリティの気持ちっていっぱいあるものだなと思う。 -
カメルーン生まれの著者は、母親がカメルーンにやってきた研究者の日本人と再婚し、4歳で共に日本にやってきた。時々母親とカメルーンに里帰りすることもあるが、日本の学校教育を受けて育った。そんな著者が見た日本とアフリカ(カメルーン)の違いや思い込みを本人のマンガで伝えてくれる。
一つ一つのエピソードに、日本人ならそうなるだろうと勝手に共感してしまった。 -
漫画なのでサラッと読めて面白かった。
今や街中で外国人(特にアメリカや欧州の方)を見かけても、珍しいと思うことはほとんどない。でも、アフリカ人が日本語ペラペラだったり、英語が苦手だと知ると驚いてしまうと思う。これが無意識の勝手な思い込みなんだなぁと実感。
読んでいて、あぁ〜確かに私もこういう反応になるだろうな、というエピソードがたくさんあって楽しかった。 -
面白かった。もっといろいろ知りたいなって感じ。
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図書館で借りて読みました。
日本人の養父と、カメルーンのお母様との結婚で来日した少年の話。
感覚は完全に日本人なのに、外見からは日本人扱いされない中で、明るく楽しく暮らしていらっしゃる。考えさせられるし、カメルーンの文化も面白いし、続きがあれば読みたい。 -
軽いタッチで描かれてはいるが、日本社会で黒人の男の子が生きていくことは、それはたいへんだったと思う。