針と糸

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 183
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620325538

作品紹介・あらすじ

ベルリンで学んだゆとりある生活の知恵と工夫。母親の死で受け入れた辛い過去・・・木の葉のように気ままに、生きることが心から楽しくなるエッセー集。

感想・レビュー・書評

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  • 『キラキラ共和国』『ツバキ文具店』を読んだので、
    小川糸さんは鎌倉に住んでいるのだろうと思っていました。
    じつは一年のうち多くをドイツで過ごすそうです。
    そんなドイツの生活、楽しく読みました。

    でもこの本のメインは「母との確執」でしょうか。
    私は数年前この手の本をたくさん読みました。
    女流作家に多い気がする。
    たまたま私がたどり着いた?
    そういう人が女流作家になりやすい?
    普通にたくさん存在するけど、
    女流作家が文にしているだけのこと?

    彼女たちはーそれ以外の一般の人たちもー母親と物理的に距離をおきました。
    私の場合そうすることができないので、
    「とにかくその場で理路整然としかし怒りを込めて言い返す」ことにしました。
    母はずっと「あなたのために言っている」と思っていた。
    「娘を傷つけている」と知らなかったのです。

    この数年、母との関係は非常に良好。
    大嫌いなときは事故で幼い子が亡くなったニュースを耳にすると
    「母なら良かったのに」と思ったくらい。
    でも今は本当に心の底から、母にずっとずっと生きていてほしい。
    年賀状にも「親孝行したい」と書きました。(純烈か!)

    私が『キラキラ共和国』を読みたいと思ったきっかけの文章がここにもありました。
    〈今生のお別れをした後、私は悲しくて悲しくて仕方がなかった。
    あえて心を不感症にしておかないと、ふとした拍子に涙がこぼれて、止まらなくなってしまう。
    私はふだんハンカチというものを全くといっていいほど使わないのだが、その時は、手元にハンカチがないと困るので、常に持ち歩かなくてはいけなかった。
    その後、メールボックスを整理していたら、「たからもの」と名付けたフォルダーから、十年ほど前に母がくれたメールが百通ほど出てきた。
    自分でも忘れていたので、驚いた。
    そこには、私が見過ごしていた母の姿があった。
    私たちにもこんなにいい時代があったのだ。
    今はそのことに感謝して生きていこう。

    なくしたものを嘆くのではなく、
    今、手のひらに残っているものを、
    大事にして生きていこう。
    母も、きっとそれを願っている〉

  • 日本では考えられないベルリンでの生活。

    いいなぁと思いますが、日本では無理ですね。

  • 2019 1/12

  • 久しぶりに小川さんの作品を読みました。

  • 素敵な日々を自由に謳歌してて、凡人の日常とはかけ離れた生活を送っているような糸さんだけど…。

    平凡とか、フツーって、退屈かもだけど、有難いことで、感謝すべきことなのよねー。

    やーね、歳とるとそんなふうに、しんみり思っちゃったりして!ww

  • 20190105 糸さんの人柄が偲ばれる静かでしっかりとした内容。やろうとする意志ではなくやってみて結果を受け入れる強さなのだろう。又、観察力が凄い。作者の希望のように、日を改めてどこでも良いので読み返ししたい本。

  • 小川糸さんのエッセイは初めて読んだ。

    フットワーク軽くいろいろなところで生活されているライフスタイルに驚く。

    水のように流れ流れてそのときどきによって形を変えながら生きる、
    子のない女性の生き方としては最上級に素敵。

  • 2019.01.01読了 1

  • 図書館で借りたもの。
    ベルリンで学んだゆとりある生活の知恵と工夫。母親の死で受け入れた辛い過去・・・木の葉のように気ままに、生きることが心から楽しくなるエッセイ集。
    毎日新聞で2016.10~2018.3まで連載されていたもの。

    ベルリンで暮らす糸さんが綴るベルリンでの日々が興味深かった。
    平日と週末をきっちり区別し、特に日曜日はしっかり休むベルリンの人たち。
    ヨーロッパ全体がそういう動きになっているらしい。
    どんなに大きなスーパーだってお休み!
    すごいなぁ。
    日本もそうなってくれないかな。
    せめて元日とかね。

    母との関係に悩んでいた糸さんは、大人になってからはほとんど連絡をとっていなかったらしい。
    親と上手くいってないのを他人にはなかなか言いづらいよね。。
    『血縁というのは、時に厄介で、手ごわい。絆にも、呪縛にも、両方なりえる怖さがある。』

    納豆にオリーブオイルと醤油は試してみたいなぁ。

    装丁がすごくおしゃれ!特に遊び紙がモスグリーンなところが好き♡

  • 糸さんのお母さんとの関係が、エッセイの端々にでてくる。切ないBGMのように。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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