生きづらさについて考える

著者 :
  • 毎日新聞出版
3.84
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本棚登録 : 246
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620325989

作品紹介・あらすじ

今の日本の社会は本当に風通しが悪い。生きづらい時代だ。読むと気が滅入りそうなのに、生きる力が湧いてくるウチダ式ニッポン再生論!

感想・レビュー・書評

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  •  著者曰くとおり「これはさまざまな媒体に書いたエッセイのコンプレーション本です」。主に2018年~19年にかけての文章が多いですが,2011年や2015年ごろのものもあります。
     これまた著者も書いているように,今回の本に収められているのは政治問題が主なので,ちょっと先行きが暗くなります。日本は落ちるところまで落ちるのかなと…。
     興味深く読んだのは,「隣国に学ぶことを忘れた日本」「日本社会全体が株式会社化している」(特に教育界については「『教育』まで株式会社化したこの国の悲劇」にも詳しく説かれている)「天皇というフィクション『天皇主義者』宣言について聞く」などです。特に,著者の天皇制論については,なかなか興味深かったです。
     上にはあげませんでしたが,定年後のことについて書かれた「定年後をどう生きるか」での一文が気に入ったので紹介しておきます。

     リタイアすることの最大のリスクは,「現場を失う」ことです。メディア経由の情報しか触れることができず,加工される前の「生もの」の現実との接点を失うことです。それについて退職者は十分に危機感を持った方がいい。(226ぺ)

     われもまた退職組。現場との直接の関係は持っていたいものだし,持つようにしています。

  • 有り 304/ウ/19 棚:6

  • 作者が様々な媒体に書いたエッセイを纏めた作品集。読み進めるうちに、あまり展望が見えない日本社会の実態が見えてくる。

  • 3.8

  • 現在の天皇は「公共」というものを体現している、というお話が面白い。昔は「能力や実績さえあれば多少性格や行動がねじ曲がっていても」と思いましたが、社会を維持するには誰かが「公共」を体現して見せる必要があるのか…

  • 内田氏の本は、いいところを突いてくるんだよなあ。

  • これぞ、内田樹先生ッ✨

    この間読破した「負けない力」の橋本治先生と見事にお考えがリンクしてるところにも感動…ッ

  • この国の「暗さの原因」がわかれば、次に打つ手が見えてくる-。時代がどうあれ生き延びてゆくためのウチダ流哲学&ニッポン再生論。さまざまな媒体に書いたエッセイを集成。

    さらに生きづらさは続く。

  • 本のタイトルから読みづらい本を想像していたがコラムがいくつも掲載されている哲学書という形式で読みやすかった。
    内田節も炸裂していた。

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著者プロフィール

内田 樹(うちだ・たつる)
1950年、東京都生まれ。思想家、武道家。神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。著書に『ためらいの倫理学』、『レヴィナスと愛の現象学』、『他者と死者』、『私家版・ユダヤ文化論』(小林秀雄賞)、『日本辺境論』(新書大賞)、『日本習合論』など多数。伊丹十三賞受賞。

「2020年 『前-哲学的 初期論文集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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