日本語をつかまえろ!

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 231
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326115

作品紹介・あらすじ

新聞やテレビで活躍する『三省堂国語辞典』編さん者・飯間浩明さんの最新刊。
ふだんの生活で、ちょっと気になる言葉を楽しく解説!

感想・レビュー・書評

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  • 教科書っぽくなく、楽しくて発見がある日本語の話、をテーマにした「毎日小学生新聞」連載の書籍化。

    小学生向けだけあって、わかりやすく、平易な説明。

    言葉にまつわる興味深いネタがたくさん入っていて、楽しかった。
    知らなかった雑学もあり、面白かった。

    また、金井真紀のイラストがとてもよかった。

    本文の内容をただ絵にするのではなく、独自の感性で切り取った内容に。
    カバーに並べられているが、絵単体だけでも充分楽しめるものだった。

    続編があるようなので、そちらも読んでみたい。

  • ツイッターでこの本を知り読んでみた。
    かわいらしいイラストがふんだんに使われ、易しい文章。小学生新聞に連載されていた記事を単行本にしたものなんですね。
    でも、大人もとても楽しく読めました。普段何気なく使っている言葉の意味や成り立ち、読み方など、改めて考え知ることが出来ました。
    "続編"も出てるようなので、また追々。

  • 「日本語をつかまえろ!」読了。日本語をいろんな角度から捉えた一冊。小学生向けの新聞に連載されていたこともあり一つ一つが読みやすい。気になるものが見つかったらそこから日本語の沼にハマっていけると思う!やっぱり面白いよ日本語。

  • 国語は好きな教科より、嫌いな教科になりがち。
    子どもの時にこんな本に出会いたかった。
    響きとリズム、音で楽しみ、目で見て難しい漢字を紐解いて覚えてみたり、業界用語や日本の中でも西と東で微妙な違いがある言葉、慣用句やooさん、とつい言ってしまう言葉。
    相手に届ける言葉、新しく出てくる言葉の解釈、地名と万葉集と、とても幅広く、子どもだけでなく大人が読んでも、子どもからの質問対策にもなるかと!とても良い面白い。
    辞書の編纂者さん、ならではの解説が絶妙でたまらない!イラストもとても可愛く、理解を深めてくれる。ステキな一冊だ!


    身近な言葉は4音、樫野有香→かしゆか
    コンビニ、ファミレス、パソコンetc...

    日本語に「し」がつく言葉が多い訳は、中国では漢字が違うしがたくさんあるが、音の違いを日本人は区別できなかったから。

    見切れる、本当は「電柱が見切れてるよ!」舞台の袖から見えてはいけないものが見えてしまった時の言葉、から最近は、画面外になってしまった、などの時に使用

    学区 ⇄ 校区 
    外履き、下履き ⇄ 下ぐつ
    体育座り ⇄ 三角座り、体操座り(愛知、福岡、兵庫、岐阜など)

    長い、の反対派は、長くない、はダメ
    理由は、短い、普通、も含まれるから。
    反対言葉に普通、が含まれてはいけない。
    完全の反対は不完全。これはok 不完全は異常で普通ではないから。

    読めない漢字、きそば→生楚者 と書いてある!

    北海道の地名
    ベツが付くのは、アイヌ語のペッ が川を表すから
    江別、登別、芦別

    ナイは、沢の意味
    稚内、歌志内

    ポロは、大きい
    札幌

    万葉集 → 令和 by 中西進先生
    初春の令月にして 気淑く/きよく/風和らぎ…

  • 「どんぶらこ」はモモ専用なの? 五十音はどうやってできたの? 「おいなりさん」は食べ物? 「考えときます」って本心? 辞典の編さん者が、身近にあって気になることばの面白さを綴る。『毎日小学生新聞』連載を書籍化。

    分かりやすい。これの少し大人版も読んでみたい。いつかぜひ!!

  • オノマトペから最近の言葉まで。
    イラストを交え、面白くわかりやすい。
    小中学生が読めば絶対面白い。
    もちろん、大人が読んでもいいと思う。

  • 978-4-620-32611-5
    c0081¥1400E

    日本語をつかまえろ!

    2019/11/15 印刷
    2019/11/30 発行

    文:飯間浩明(いいま ひろあき)
    画:金井真紀(かない まき)

    発行所:毎日新聞社


    文を書いた、飯間浩明さんは国語辞典編纂者「三昭堂国語辞典」編集員

    画を書いた、金井真紀さんは文筆家、イラストレーター
    「多様性をおもしろがる」を合言葉に世界各地で人の話を拾い集めた、文や画にしている

    目次
    はじめに
     1 響きとリズム
     2 感じと仮名と
     3 集団内の言葉
     4 こんな言い方もできる
     5 相手に届く言葉
     6 国語辞典の楽しみ
     7 言葉は変わる
     8 地名は面白い
     9 令和と万葉集
    おわりに
    -------------------------

    手にした理由
    どこかで(ブクログユーザーさんの本棚だと思うけど確信はないw)
    見かけて、表紙絵に惹かれて、開きました。
    もくじを見て、「面白そう」と思い。文章を読んで、穏やかな口調でわかりやすい言葉を選んでいるなぁ。と喜びました。
    辞書の編纂をしている人のようなので、この人の作った辞書を選びたいと感じました。
    (たぶん、小学生向けの国語辞典なのかなと、後になって思い返したけど)
    とかくこの手の本は、書き手が偉い人もいて、雰囲気が高尚だったりして、平らな言葉ではなく、通じるけど、どうも上から目線な気がして、読み進めるにだんだん不快になっていくことがある。これは大丈夫だった。
    が、そのうち、なんだなんだということになる。
    学校 先生 友達 親 これらの言葉が出てきたときに、もしや…?!

    あとがきにその答えがありました。小学生新聞に掲載された記事の寄せ集めだったんですね。そりゃ~小学生向きのキャラづくりをして、小学生の世界観なので、学校、先生、友達 親ってのが大きい割合を占めていて当然です。

    でも、この本、Cコードが0始まりなので、読者の対象として一般向けなわけです。(発行する方はそのように考えている)決して子ども向けではない。こども向けならこの装丁は無いだろうなぁと素人は思うわけです。

    (内容は興味深いことが多々ありました。)

    子ども向けの情報が大人にとって必要になるのは、子ども相手に仕事をしている人、例えば先生、塾講師、等。
    その他、子ども(小学生)が家にいる家庭の大人。などで、私には向かなかった。

    これらのキーワードがらみの情報が無ければ、大人向けのCコード0番で「良い本」として読めたのに残念です。

    特におもしろかったのは 亀の文字 つい先日、書道展で「虎」を見てきました。立派なしっぽの有る「虎」で、面白いな。と感じましたからその影響かな。

    画もとっても素敵で、この方は文章も書かれているようなので、そちらも見てみたいです。
    旅行日記とか、ご近所お散歩マップとかなら面白そう。探求のターゲットが近ければきっと楽しめそうです。

    この二人の組み合わせで、万葉集の解説集があったら開いてみたい。

    P146に出てくる 生蕎麦の昔の文字?はどうやって印刷したのでしょう?生活の中にはあるけれど、蕎麦やうなぎなどの話も面白かったな。











    この本を楽しめたなら、こちらもお勧めです。(中学生以上限定)
    漢字の音、訓の謎、日本語の「おと」についても触れられています。
    母国語が日本語ですが、いろんな面で世界的なスタンダードからずれているのだと感じました。まー、他の言葉、よぅ知らんけどw。

    978-4-480-25134-3
    c0381\1100E

    ちくまQブックス
    漢字が日本語になるまで
    音読み・訓読みはなぜ生まれたのか?

    2022年7月15日 初版第1刷発行
    著者:円満字二郎(えんまんじ じろう)
    発行所:株式会社筑摩書房

  • 毎日小学生新聞の連載(2017年3月から2019年5月までの分)を元に編まれたもの。連載時のタイトルは「日本語どんぶらこ」。

    著者は三省堂国語辞典の編集者でもある飯間浩明さん、そして楽しいイラストは我らが金井真紀さん。
    章ごとにテーマだてされ、そのテーマに則した日本語、言葉にまつわるお話しが見開き1ページで納められています。

    小学生向けに書かれたものなので、とても読みやすく、楽しく言葉の知識を得られます。
    中村彝さんの彝なんていままで知りませんでした。
    そんたく、という言葉も昔は良い意味だったとか。
    なんで「いちごラーメン」が思いつくのか、金井真紀さんの絵に感心。
    また、苦しいのに「だいじょうぶ」、についてのお話しでは、著者の優しさが感じられて心がほっこりします。

    これは小学生に独占させておくのはもったいないです。

  • さくっと1時間くらいで読了。見開きで1つの話題、かつ言葉もやさしくて読みやすい。「龜」5回書いて練習した。これは書けると気持ちいい。令和、わかりみなど最近の話題もあってよかった。

  • 【所在、貸出状況の確認はこちらから↓】
    https://library.morioka-u.ac.jp/opac/volume/288351

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著者プロフィール

香川県生まれ。国語辞典編纂者。『三省堂国語辞典』編集委員。新聞・雑誌・書籍・インターネット・街の中など、あらゆる所から現代語の用例を採集する日々を送る。著書に『辞書を編む』(光文社)、『辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『辞書には載らなかった不採用語辞典』(PHPエディターズ・グループ)、『辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術』(PHP研究所)、「日本語をつかまえろ!」シリーズ(金井真紀・絵 毎日新聞出版)など。

「2023年 『けいごって しってる?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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