日本語をつかまえろ!

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326115

感想・レビュー・書評

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  • 国語は好きな教科より、嫌いな教科になりがち。
    子どもの時にこんな本に出会いたかった。
    響きとリズム、音で楽しみ、目で見て難しい漢字を紐解いて覚えてみたり、業界用語や日本の中でも西と東で微妙な違いがある言葉、慣用句やooさん、とつい言ってしまう言葉。
    相手に届ける言葉、新しく出てくる言葉の解釈、地名と万葉集と、とても幅広く、子どもだけでなく大人が読んでも、子どもからの質問対策にもなるかと!とても良い面白い。
    辞書の編纂者さん、ならではの解説が絶妙でたまらない!イラストもとても可愛く、理解を深めてくれる。ステキな一冊だ!


    身近な言葉は4音、樫野有香→かしゆか
    コンビニ、ファミレス、パソコンetc...

    日本語に「し」がつく言葉が多い訳は、中国では漢字が違うしがたくさんあるが、音の違いを日本人は区別できなかったから。

    見切れる、本当は「電柱が見切れてるよ!」舞台の袖から見えてはいけないものが見えてしまった時の言葉、から最近は、画面外になってしまった、などの時に使用

    学区 ⇄ 校区 
    外履き、下履き ⇄ 下ぐつ
    体育座り ⇄ 三角座り、体操座り(愛知、福岡、兵庫、岐阜など)

    長い、の反対派は、長くない、はダメ
    理由は、短い、普通、も含まれるから。
    反対言葉に普通、が含まれてはいけない。
    完全の反対は不完全。これはok 不完全は異常で普通ではないから。

    読めない漢字、きそば→生楚者 と書いてある!

    北海道の地名
    ベツが付くのは、アイヌ語のペッ が川を表すから
    江別、登別、芦別

    ナイは、沢の意味
    稚内、歌志内

    ポロは、大きい
    札幌

    万葉集 → 令和 by 中西進先生
    初春の令月にして 気淑く/きよく/風和らぎ…

  • 毎日小学生新聞の連載(2017年3月から2019年5月までの分)を元に編まれたもの。連載時のタイトルは「日本語どんぶらこ」。

    著者は三省堂国語辞典の編集者でもある飯間浩明さん、そして楽しいイラストは我らが金井真紀さん。
    章ごとにテーマだてされ、そのテーマに則した日本語、言葉にまつわるお話しが見開き1ページで納められています。

    小学生向けに書かれたものなので、とても読みやすく、楽しく言葉の知識を得られます。
    中村彝さんの彝なんていままで知りませんでした。
    そんたく、という言葉も昔は良い意味だったとか。
    なんで「いちごラーメン」が思いつくのか、金井真紀さんの絵に感心。
    また、苦しいのに「だいじょうぶ」、についてのお話しでは、著者の優しさが感じられて心がほっこりします。

    これは小学生に独占させておくのはもったいないです。

  • 日本語のことばについてのあれこれが、可愛いイラストともに紹介されている。
    「分かりみ」や「インフルエンサー」、「令和」など、最近のことばについての解説が面白かった。

著者プロフィール

香川県生まれ。国語辞典編纂者。『三省堂国語辞典』編集委員。新聞・雑誌・書籍・インターネット・街の中など、あらゆる所から現代語の用例を採集する日々を送る。著書に『辞書を編む』(光文社)、『辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『辞書には載らなかった不採用語辞典』(PHPエディターズ・グループ)、『辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術』(PHP研究所)、「日本語をつかまえろ!」シリーズ(金井真紀・絵 毎日新聞出版)など。

「2023年 『けいごって しってる?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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