空洞のなかみ

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 377
感想 : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326467

作品紹介・あらすじ

物書き松重豊、誕生!
軽妙洒脱な筆致で描かれる演者の心象風景。
連作短編小説12編+エッセイ25編を収録。

『孤独のグルメ』『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』『きょうの猫村さん』などさまざまな映画、ドラマで注目を集める著者の初の書籍。書き下ろし連作短編小説「愚者譫言(ぐしゃのうわごと)」と週刊誌「サンデー毎日」の連載エッセイ「演者戯言(えんじゃのざれごと)」の2種を収録。演者だからこそ描くことができた心象風景を、独自の軽妙洒脱な筆致で表現。「サンデー毎日」連載時から人気を呼んだ旭川在住のイラストレーターあべみちこによるイラストが彩りを添える。

「あ、そや、空っぽとな、無、ちゅうのは違うもんなんやで」
そう言って老人は烏丸御池のバス停で降りて行った。
二つの言葉がぐるぐる回る。
あの日からか、自分の仕事が分からなくなった。
         (『愚者譫言』プロローグ 「バスの中」より)

感想・レビュー・書評

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  • 「孤独のグルメ」松重豊さんが、
    40年近い俳優生活を元に
    「サンデー毎日」に連載したエッセイ
    そしてコロナ禍で急遽仕上げられた書き下ろし小説。

    「仕事がなくて家にいるしかない」経験があったり
    建設現場やラーメン配達アルバイトもあったそうです。
    やはり俳優目線のお話しは、面白かった。
    良かったですよ、五郎さん!

    それで小説の最後がわからなかったので、
    この後、他のかたのレビュー等で勉強するつもり。
    私の想像は、「この撮影は未録でした」と
    「この老人は弥勒(空洞の外側)でした」をかけているかなと。
    どうかな?当たってる??

  • 文章にはその人の性格が表れるというけど、
    松重豊さんの文章はまさにゆるくてシュールで、イメージしていた通りだった。

    シュールな役柄が多い印象の松重豊さん。
    好きな俳優さんの1人だったので見つけて思わず手に取った。
    ある役者が主人公であるフィクション(ですよね?)の短編連作集と、エッセイの2部構成。

    作る物語もシュールだった。
    最初は「何だこれ?」と思ったが、「そういうものだ」とわかってからはテンポ良く読めた。

    エッセイはたくさんあったけれどどれも2ページ半くらいで納まっている短いもので、読みやすかった。
    飄々としてて何考えてるかわからなくもある松重さんの内側が、見れるか見れないか、といった印象。
    文体も飄々としてつかめない感じだった。だけどゆるくて憎めない。ある意味想定通り。

  • 俳優だから書ける臨場感ある掌編。映像化されないかなぁ、と思いつつ。
    連載終了したというエッセイ。とても勿体ない、笑。あべみちこさんの挿し絵も素敵

    文章から、松重さんは読書家なのかなぁ、と想像しながら読了

  • 松重豊さんの短編集&エッセイ。って聞いて、へぇー、小説なんて書かれるんだ、へぇーと思いながら読み始めたのだけど、いやこれまいったまいった、めちゃくちゃ面白いじゃないか。
    「サンデー毎日」に二年ほど連載していた「演者戯言」というエッセイたちと、書き下ろしの「愚者戯言」という短編たち。うまいねぇ。こんなに書ける方だったとは、いやはや今まで存じ上げなくてすみませんすみません。
    短編たちのつくりもいいねぇ。これ松重さんだからこそ書ける世界。短い話の中にちゃんと物語とオチがあって毎回「くすすすっ」と笑っちゃうしね。エッセイも素直にするんと読めちゃう。
    寝る前の読書にぴったり、そして多分手元に置いて何度もぺらりとめくったところから読んじゃうタイプの一冊だな。

  • 松重さんのエッセイ集かと思ったら、前半は小説でした。
    うーんちょっとよくわからない話だったな~

    エッセイの方は面白かった。

  • 俳優業の知らない部分がユーモアたっぷりに書かれていて面白い!電車の中で読んじゃダメね。

  • 松重豊さんの短編小説&エッセイ集。
    前半の短編小説は、俳優さんならではな内容で楽しく読めました。
    後半のエッセイは、最近のお仕事から思いで話まで幅広い内容で興味深く読みました。京都の撮影所仕事の時期が、お若い頃の話なんだろうけどイメージよりかなり質素でびっくりした。

  • まさに「軽妙洒脱」という言葉がぴったり。
    松重さんの言葉運びがお洒落で柔らかく、上品すぎずで、とても心地よかった。
    なかなか知ることのできない役者さんから見る世界、興味深いです…

  • 面白い。登場人物Aは、あの人かな?と想像しながら読む。大林組の勘違いやどこまでがホント?な俳優業の現場の様子、色々クスッと笑える。また字が大きいので、サクッと読み終える。

  • 前半はフィクション、後半はエッセイというお得な1冊。松重豊さんは俳優として大好きなので先にエッセイから読んでしまった。おもしろかった。そして前半の小説。連作短編なんだけれどコミカルさと奇怪さが独特で、荒削りさは感じるけれどとても好きでおもしろかった。松重さんの書くものをまた読みたい。光石研さんとの会話が好きだから博多弁で書いてほしいな。読後ますます松重豊さんが好きになった。今後も楽しみ。

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