愛は魂の奇蹟的行為である

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  • 毎日新聞出版
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326757

作品紹介・あらすじ

反戦とエロスを貫いた孤高の巨星が、芸能の神秘的な力とは「愛」に他ならないことを説く。多数の芸能者による紙上お別れ会も収録。

感想・レビュー・書評

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  • キャッチコピー「反戦とエロスの孤高の巨星」を実感。テレビでしか知らないが、歌謡曲の作詞家というより得体知れない危険人物だと思っていたが、予想を遥かに超えていた。若い頃、7人の女性とかわるがわる遊んでいたが面倒になり一軒家に住まわせて暮らしていた話に笑ったが、人間的な妖しい魅力と構えが昔から尋常で無かったのだろう。
    特に唸ったのは、小林秀雄が戦争協力者であり狡猾な人物と見抜けなかった自己の愚かさへの言及、加藤周一の天皇制批判と『九条の会』への賛同、そして平成天皇の政権に対する抵抗を評価しつつ平和憲法の尊重と遵守の表明。芸能の中心人物が音楽はもちろん文学、絵画、映画演劇を縦横に論じ、その根底で正しい政治ときっちり通じている嬉しさは格別。そして、選び抜いた言葉がとてもわかりやすい。素直で親切な人だ。前にも書いたが、愛という感情を魂の行為と言い切る、わかったようでわからない標題(笑)が読後もさまよい続けている。

  • 毎日新聞に連載されたエッセイをベースになかにしれいの本質を表している。人を愛し戦争を憎む。国家を信用はしないという姿勢。平和であるからこそ女を愛せる、
     これから生きる人への希望を語っている。

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著者プロフィール

1938年、旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』『作詩の技法』等。2020年12月、逝去。

「2021年 『遺言歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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