作品紹介・あらすじ

作家たちの心に刻まれた「わたしだけの思い出の一冊」とは?
絵本、小説、詩集、旅行記から哲学書まで盛りだくさん。
ながめてたのしく、読んで役立つとっておきのブックガイド!

感想・レビュー・書評

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  • 50人の執筆者による「なつかしい本」の紹介エッセイ集。海外作品を好む人が多いと思った。若い人達が読みたい本を探すのに参考になるのではないだろうか。

  • 50人の表現者が紹介する『わたしのなつかしい一冊』|好書好日
    https://book.asahi.com/article/14434410

    わたしのなつかしい一冊(啓文社本社がおすすめする本)|本、書籍の販売、ネットカフェを運営する啓文社
    https://keibunsha.net/details/recommend-detail.php?di=986

    わたしのなつかしい一冊 | 毎日新聞出版
    https://mainichibooks.com/books/essay/post-510.html

  • 毎日新聞の「今週の本棚」の中の「なつかしい一冊」というコラムを集めたもので、人気作家さんなど50人が紹介する50冊。

    大きめの文字表記に、寄藤文平さんの絵が素敵なブックガイドです。

    ちょっと難しそうな本もあったりして、共に懐かしく思う本は少なかったけど、好きな作家さんが、昔の記憶とともに懐かしんで愛おしそうに紡ぐ言葉に誘われて、読んでみたいな、と思わされたり。

    一番心に残ったのは、佐伯一麦・選『ヘンリ・ライクロフトの私記』ギッシング=作の

    〈人類を破滅から救いだす力の大部分は、静かにものを思う生活から生じる〉という言葉。

    〈静かにものを思う生活〉のなかには、心に問いかけや共鳴をもたらす〈読書〉というものも含まれているのではないかな、と思ったりしました。

  • 本を紹介するものは自然と手にしてしまう。
    読みやすい字の大きさが特徴の1つかな。

    難しい本も多かったけど、読んでみたい本も何冊か。
    私のなつかしい一冊は何かな?
    多分益田ミリさんと同じ「窓ぎわのトットちゃん」だ。

  • 読書案内の本。

    毎日新聞に連載された書評欄より。新刊書の書評じゃなく、選者の思い出の一冊を紹介している。まず読みやすい。上質な紙。藍色だけ使った文字と挿絵。字体も、誰もが手に取れる読みやすさ。センスがいいが、何よりも。池澤夏樹さんの序文からして、上手い。この方は当代一流の読み巧者のお一人だけれど、この読書案内の面白さは、そこで決まらない。

    選ばれている本は硬軟取り混ぜいろいろ。とにかくまあ読んでみる。という、その行動だけを促す。そういう読書に向いている。というのも、序文で、『一度読んだ本が、今なら面白く読めるよ、と戻ってくる事がある』旨を書かれているのだけど、こういうことって本当にあるからだ。

    権威的な名作主義はつまらないけど、スタンダードな本には、やはり長い時間を生き抜いてきたチカラがある。
    難しいのかと思っていた本も、こんなの読まないよと思っていた本も、読んだ人から『こんな本なんだけど」と取っ掛かりを付けてもらえば、あとは作品が面白いので、ぐいぐい読めたりする。

    選者の方のご経歴は錚々たる顔ぶれだけど、ご経歴は巻末にまとまっていて、主役は本そのもの。そして読書体験の共有そのものなんだという編集方針も心憎い。そういう意味で、まあ、良いから実際に読んでみるか。という気にさせる読書案内なのだ。

    スタンダードは、難しいんじゃないかという思い込みを外すこと。それさえ叶えば、むしろ自分で選ばない本が多かったので、まず立って本を手にしにゆこう。読めば人間の綴ったものだもの。先に読んだ人もいるのだし、私が読んだって絶対面白い。

    昔読んだきりの、あの本も。名前だけうろ覚えのあの本も。出会える。藍色の文字に導かれて、やあ、と手に取ろう。ダメだったら?時期見てまた会いに来たら良い。
    読書ってそういうものだ。

  • 毎週楽しみにしている新聞の書評欄の1コーナー。タイトル通り、書き手にとっての"なつかしい"1冊をエピソードとともに紹介するもので、往年の名作が登場することも多い。個人の体験や思いをからめて語られると、それぞれが唯一無二の光を帯びて見えるのがとても楽しく興味深い。
    執筆者は作家や学者、評論家、演劇や映画人などで、今の仕事に関連する本だったり、子供のころに読んだ本だったり。
    私が今読んでいるあれやこれやも、数十年経てば"なつかしい"ものとして何か書けるようなものになるのかなあ、と思ったりする。

  • 自分の懐かしい本とはさて?
    皆さん、長年手元に愛蔵してる方も多くて感心する。

    紹介された中で、読んでみたいのは「さむけ」と「窓際のトットちゃん」。トットちゃんは知っているけれど、実は読んだことがなかったのだ。

    あと、星新一もたまに読みたくなる。

    懐かしい本、子供のときに読んだ本をもう一度読んでみよう、心に余裕があるときに。

  • 新聞のコラムを纏めたもの。自分にとって忘れられない一冊を様々な人が紹介する。
    児童書が度々顔を覗かせるのにニコリとし、難しい本を読んで難しいことを考える人が多いなと難しい顔をする。娯楽小説を挙げる人は少ない。
    寄藤文平による挿絵が秀逸。

  • こういう誰かにとってのなつかしい一冊や大切な本について書かれたものが好きなので、とても楽しく読めた。

    有名な一冊もあれば初めて知る本もあったけれど、本の紹介とともに語られる選者である作家の方々の思いを読んでいるうちに、一緒に記憶を辿っているような感覚になり、胸の奥がすーんとするような気持ちになった。

    特別な本との出会いというのは、一回読んだだけで心を鷲掴みにされる場合もあれば、気がつけばいつの間にか心の奥にあったと後から気付く場合など様々だと思う。だけどそれは出会おうと思って出会えるものではなくて、いつどんな本が自分にとっての特別な一冊になるかわからないところが、素敵だなと思った。

    それにしても、魅力的な本が多くて読みたい本が増えたけど、私にとってのなつかしい本もまたゆっくり読み返したいし、時間が足りなくて今とても焦燥感に駆られています。

    • 村上マシュマロさん
      こんばんは、そよ子さん。ご無沙汰しております、村上マシュマロです。夜分遅くに申し訳ありません。
      そよ子さんの感想の中で、『いつどんな本が自分...
      こんばんは、そよ子さん。ご無沙汰しております、村上マシュマロです。夜分遅くに申し訳ありません。
      そよ子さんの感想の中で、『いつどんな本が自分にとっての特別な一冊になるかわからないところが、素敵だなと思った』というフレーズが私からみて素敵な感想だと思いました。
      私は相変わらず、全く読書の時間を作ろうとしない日々の時間を過ごしております。そよ子さんの素敵なフレーズをもとに特別な一冊に出会えるよう読書する時間を作りたいと思いました。
      そよ子さん、ありがとうございます。
      梅雨入りされているかと思いますが、どうぞご自愛下さいませ。
      2022/06/20
    • そよ子さん
      村上マシュマロさん、こんにちは!
      いいね!とコメントをありがとうございます。
      とても嬉しいです。
      本だけでなく映画や音楽など何でもそう...
      村上マシュマロさん、こんにちは!
      いいね!とコメントをありがとうございます。
      とても嬉しいです。
      本だけでなく映画や音楽など何でもそうですが、やっぱり自分が好きだと思う感覚を大切にしたいですよね。
      おすすめの本もいいですが、どちらかというと私は誰かの大好きな本にとても興味があります。村上マシュマロさんのブクログの本棚にも村上マシュマロさんの「好き」と「気になる」がたくさん並んでいるので、興味深く、よくこっそりとお邪魔して本棚を眺めております!
      これからも宜しくお願いいたします。
      2022/06/20
    • 村上マシュマロさん
      そよ子さん、こんにちは。
      いいねと私の本棚のご訪問ありがとうございます。
      こちらこそこれからもよろしくお願い致します。
      追伸 私もやはり本だ...
      そよ子さん、こんにちは。
      いいねと私の本棚のご訪問ありがとうございます。
      こちらこそこれからもよろしくお願い致します。
      追伸 私もやはり本だけではなく映画や音楽など好きな事を大切にしたいと言う気持ちに共感です。
      2022/06/20
  • 窓際のトットちゃん、ドクトルマンボウなど有名な児童文学作品が著名な作家さんらに紹介されている、紹介文の文集です。懐かしく読みました(^^)

    時代を巻き戻して、窓際のトットちゃんを、今度は書く側から考察してみようと思いました。

    • Fiftyさん
      児童文学作品以外の紹介も含まれました(>人<;)
      児童文学作品以外の紹介も含まれました(>人<;)
      2022/04/15
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著者プロフィール

1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞。他の著書に『カデナ』『砂浜に坐り込んだ船』『キトラ・ボックス』など。

「2020年 『【一括購入特典つき】池澤夏樹=個人編集 日本文学全集【全30巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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