あなたの言葉を

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 1801
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620328058

感想・レビュー・書評

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  •  辻村深月さんの『図書室で暮らしたい』には、日本経済新聞の週刊エッセイが収められていました。本書は、毎日小学生新聞に約4年間毎月連載した記事をまとめたもの。その新聞のコーナー名をそのまま本書のタイトルにしたのだそうです。
     4章立てで全43編。平易な文章で読みやすく、いつでもどこからでも紐解けます。

     温かく優しい筆致で、語りかける言葉・文章が読み手に染み渡ります。何よりも上から目線ではなく、子どもの目線に立って共に考えてみましょう、というスタンスが心地よいです。
     借り物でない自分の言葉をもつことの大切さを説き、それが将来の自分を支えて気持ちを伝える武器になるのだと‥。共感以外の何ものでもありません。 
     友だち関係で悩んだり、集団の中での自分の立ち位置に迷ったりしている子たちには、心に響き気持ちが軽くなるでしょう。

     大人が読んでも頷ける部分がかなりあって、我が身を振り返り、どれだけ自分の言葉をもち、どれだけ書いたり伝えたりできていたか、全く心許ありません。「内なる言葉」はコミュニケーション以前の言葉で、考えを深めるために大事ですね。年相応の「内なる言葉」をもちたいと思う此の頃です。

  • 辻村深月さんが毎小新聞で連載しているエッセイをまとめた一冊。小学生を対象に書かれたものですが、年齢に関係なく理解できる•感じられる何かがたくさんあると思います。

    丁寧な言葉のひとつひとつが、するりと胸の内に入りこみ、暖かな気持ちになれました。著者の小説ではいつも緻密な心理描写に驚かされ、「どうすればこんな風に考えられるのだろう?」と不思議に思っていましたが、本作を読んで辻村深月さんの視点が少し垣間見えた気がします。

    これからも一読者として作品を楽しみにしています!

  • 辻村さんの言葉が子どもへの愛情にあふれていて、読んでいてすごく癒された。子どもに向けてのメッセージなのだけれど、自分の子ども時代にまでさかのぼって、過去の傷やモヤモヤしたことを優しく包み込んでくれる。

    また、辻村作品の小話や、本を書くこと、本を読むことについても語られているのも魅力的だった。
    『この夏の星を見る』は、このエッセイが新聞に連載されているときに執筆・発表されたもので、私はまだ読んだことがないので(積読本をなんとかしてからになるけれど)読みたいなと思った。

  • すごく丁寧に言葉が紡がれています。自分が小学生の時にこの本に出会っていたら、心の拠りどころになっていたに違いないでしょう。もちろん大人が読んでも、あなたはそのままでいいんだよ、自分の気持ち・言葉を大切にねって温かく背中をおされているような本で、読んで良かったと思いました。

  • 今月から大学生の私が読むには少し遅かった気もしますが、読みました。
    この本は、毎日小学生新聞の連載記事をまとめたものです。短いエッセイが40以上収録されていてとても読みやすかったです。
    この本を読んで、人の意見=自分もそうであるという前提でしか今まで考えてこなかったことに気づきました。「自分の言葉で」の大切さを知ることのできる本です。
    苦手だけど好き!があってもいいという考えには感動しました。苦手=嫌いと思って私は本を避けていたのかも…そして、お話にもあった、『大人からの「本を読め」に無意識の期待が込められていること』に気づき反抗したくなったからかも笑
    最近、私は学びたいことを決めて将来を見据えた行動を取らなきゃ!無駄なことなんてしてる暇がない!と思っていたけれど、「何かのためとか役に立つ、立たない」とかで物事を決めてはいけないというお話にはハッとさせられました。焦りすぎもよくないですね、、
    主に小学生向けに書いているお話ですが、大人になっても思わぬ気づきに出会える素敵な本だと思います。
    生き急いでしまう時に心を落ち着かせるために読みたいです。

  • 辻村さんの言葉は本当に癒されるし、自分の中で言葉に出来なかった想いを的確に掬い出してくれる。
    読んでて『そうそうそれなのよ!』とか『分かるーーー…』と何度もなった。
    共感もあれば、辻村さんの物事を捉える視点って凄くいいな…いいお母さんだなと感じ入る事も沢山あった。

  • 『かがみの孤城』『この夏の星を見る』の2作しか読んでいないけど、どちらもすごく夢中になって読めた相性のよさだった。本作は小学生新聞の連載記事集、楽しめるか確認したい

    #あなたの言葉を
    #辻村深月
    24/4/2出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

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  • #あなたの言葉を
    #読了
    素晴らしすぎる一冊。辻村さんの思考や寛大な心がこの一冊に濃縮している。

    読了した後でも、ここまで考えや、気持ちを言語化できるの本当に凄いの一言。

    そして『言葉は人類最大の発明』だと改めて思いました。

  • エッセイだけど、泣く人いるんじゃないかな。ずっと幼稚園の先生とお話してるみたいだった。私にとっての信頼出来る大人は、幼稚園の先生だった

    私が辻村さんが好きだからと、母が届けてくれた本。そうやってこの言葉たちが誰かにプレゼントされるといいな。この本はみんなの未来を思ってる本だから

  • 毎日小学生新聞で連載されていた辻村さんのエッセイ。小学生を対象とした文章ですが、かつて小学生だったすべての大人にもぐっとくる言葉がたくさん詰められています。辻村さんの小説もエッセイも根本が優しいから好き。わたしも、子どもも自分の気持ちを大事にしてねと思える本です。、

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻村深月の作品

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