- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620328263
作品紹介・あらすじ
人気の「秀和シリーズ」かつ渋谷区、駅歩4分。最高の立地のマンションでひそかに恐怖の独裁管理が敷かれていた。そこに立ち上がったのは一人の女性だった。ひそかに賛同者をつのり、自由を取り戻すまでの4年間の闘いを追ったルポルタージュ。
感想・レビュー・書評
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フィクションみたいなノンフィクション。
「渋谷の北朝鮮」と言われ、謎ルールに支配されたマンションが、体制瓦解するまでのお話。
以下ネタバレ含みます、注意。
全部読んで、旧理事会派の書かれようが、すごい。
引っ越しの荷物をチェックしたり、郵便受けをチェックしたり、みたいな規則も正直ダルいけど。
総会での、住民に対する罵詈雑言がなかなか酷くて、ある意味読み応えがあった。
しかし、ここまで勧善懲悪の図式になっていても、なお、理事長の「まっすぐな真剣さ」がズレているのに、ちょっと可哀想さを感じる。
それから、秀和幡ヶ谷レジデンスに今住んでいる方も、この本が出たことで、どんな風に受け止めるのだろうか……とも。
今こんな世の中だから、「悪」は滅せよとばかりに、理事長を叩く人たちが現れるだろうな。 -
作品紹介から興味深い内容で気になっていた!
普段なかなか手に取らないルポ‥!
読む手が止まらず、一気に読み進めた
すごく読み応えのある一冊
ここまで細かく書かれたルポ読んだことない‥
ほんとに熱い闘いでした。 -
大量の監視カメラと謎ルール、そして粗暴な管理人。異常な管理組合が支配するマンション。その自治を取り戻す住民たちの闘いを描いたルポ。長く静かな戦いの日々を手に汗握りながら応援する。巨悪は居ない。「無関心」がモンスターを生み出してしまう様はこの国の縮図か。昨年マンションを購入した身としては背筋が凍る思い。白紙委任の罪深さを知る。
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本当にこんなことあるの!?
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令和の住民運動。
前理事長のキャラクターが際立っているけど、彼を徹底的に擁護し続け、独裁体制の維持強化に協力してきた旧理事会のメンバーたちの存在が謎だ。 -
日本の北朝鮮と言われるほど、独裁的な管理状態にあった渋谷区にある秀和幡ヶ谷レジデンスというマンションの話。
同じ業界の話ということもあり、一般の方よりはなじみが深いので、ある程度私事として考えられることもあり、一気読みしてしまった。
ノンフィクションと言うこともあり、その話はいるかなぁと少し退屈になってしまったところはあるが、最後の総会についてのシーンはすべてを回収できるくらいよくできていて、半沢直樹かと思った。
この話は間違いなくドラマになると個人的には思う。
この爽快感とともに、マンションの管理組合について深く知ることができた。
ストーリーの面白さと知識まで与えてくれるなんてやっぱりノンフィクションが好きだ。 -
一気に読んだ。
ルポながらに熱い展開でした。
面白い -
実話とは思えない面白さ(当事者としては面白くはないだろうが)
私も古い割と規模の大きめのマンションに住んでいるので他人事とは思えず、一気に読み進んでしまった -
マンション統治の現在知りうる限り最悪例でもある。現在進行系で最高裁判決に従う様子もなく、最後は理想の統治に向かっているようでもある。
個人的にマンション投資はやめておこうと思う。