毎日かあさん9 育っちまった編

著者 :
  • 毎日新聞社 (2012年12月19日発売)
4.10
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本棚登録 : 424
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620770895

作品紹介・あらすじ

連載10周年。息子の背が私を超えました。傑作描き下ろし「贈り物」と松本ぷりっつ「うちの3姉妹」とのコラボも収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「大人になりやがって さみしいです」

    あ~まったく本当に実際その通りだなあ。
    でも、その寂しさはじんわりあたたかくもあるんだよね。これから先もきっと、ずーっとほんのりあたたかいんだろうなと思う。

    子供が小さい頃よく行った公園とか、小学校なんかを通りかかったとき、ふっとあそこにまだいるんじゃないかなと思ったりする。

    あのちっちゃかった子供はどこに行ったのかな。いや確かにでかくなってここにいるんですが、なんだかそれはもう別物で、だって「お母さんのもの」ではないもの。


    サイバラの一番いいところというのが、子供を描くととてもよく出てくると思う。ギャグの切れ味と、豊かな叙情性が見事に同居している。

  • 息子さんが中学三年になり、
    表紙のようにかあさんより大きくなりました。

    私立中学ってこんななのかなあ。
    偏差値が超高い学校は違うだろうけど
    のんびりしていて楽しそうでとても良いなあと思いました。

    私が小学六年のとき、まわりに受験する子が結構いて
    「先生が、あなたは公立でも大丈夫って。
    私立は公立についていけそうもない子が行くのよ」
    と母に言われて、素直に公立に行った私。

    振り返ると大変だったなあと。
    戻りたくない中学時代。
    高校時代も。

    母が先生に騙されたのか
    私が母に騙されたのか。

    まあ、とにかく、息子さんの高校以降を楽しみにしています。

  • 9巻目にして初購入。「うちの三姉妹」とのコラボ読みたさでしたが、買ってよかったな~~~と心から思うほど大満足。
    たまに実家の毎日新聞で読んでたけど、しばらく間があいたので、子供ら大きくなったなぁとしみじみ。男子の豪快なアホっぷり、女子のこまっしゃくれたおしゃまっぷり、いや~かわいい!!
    てんこもりのはっちゃけぶっちゃけエピソードの中に、しんみりするセリフがちょびちょびと混じっている。さり気ないからこそ、余計に印象に残る。ページのあちこちで、涙がごぼっとわいてきました。全力だよなぁ、サイバラも、家族も、サイバラの友人らも。
    よくサイバラの絵は雑とか汚いとか言われるけど(そりゃ、好みはあるだろうけど)私は大胆な描線と愛嬌のあるキャラクターが大好きで(赤ちゃんがかわいい)カラフルでありながらやさしい色遣いにもすごく惹かれるのだ。
    9巻の個人的なツボは、子供達も担当したシュールなミニカット、
    岩手の被災地に住むオカマの友人を訪ねた時のエピソード。(岩手の根性を描いてくれてありがとう!)
    「喜」「怒」「哀」「楽」が見事に振り切れているから、読んでいて爽快!

  • こうすけくんに涙。
    巻数が進むごとに胸にグッとくる場面が増えている。

  • かあさんも、子供たちも変わってない・・・のになんか少し寂しい気持ちになるのはなんでだだろう。やっぱり「育っちまった」からかな。

    きっといいことばかりではなく、(鴨ちゃんとの別れも含め)悩んだり辛いこともたくさんあると思うけれど、それをガハハと笑い飛ばしてしまうサイラバ母さんに勇気をもらう。

    最後のギフトは私はよかったなって思う。赤ちゃんはお父さんがいなくたって、たくさんの人に愛されてる。みんな幸せになってほしい。

  • ごめんなさいとありがとうは
    タダやから、何回でも言うとけ

    大阪の保育園砂場
    ままごと用たこ焼きセットがあるのがフツー
    鶴橋で焼肉
    お好み焼き、焼きそば、ご飯のセットメニュー

    ガーナの話、ちらり
    アメリカからルーツ探しの高校生たくさん
    全員が太鼓買う、ホテルのロビーで叩く

    巻末マンガは「贈り物」
    なんか無理やりイイ話にしている感が・・・・

  • 毎日新聞紙上で大人気連載中の育児マンガ『毎日かあさん』の9巻です。ここでは『育っちまった編』と称して自分の身長を追い抜いてしまった息子と、日々女子力が赤丸急上昇中の娘とのやり取りが収録されております。

    毎日新聞にて大人気連載中の『毎日母さん』その9巻目となります。実を言うと、僕は彼女の連れ合いであったカメラマンの鴨志田穣氏が他界された際、そのお別れ会に出席し、なんと途中で遺族席に何の間違いか座ってしまったことがあり、ここに描かれている娘さんとご子息と、そしてサイバラ女史のご母堂と丁度向かい合う形で座っていたことを読みながら思い出しました。

    そんな彼らも時が流れてサイバラ女史の背丈を越えるようになって来た頃に描かれたのが本書と相成ります。肉を好んで食し、ラップやヒップホップにのめりこみ、家には彼の友人が多く押しかけるまでになった息子さんと、おませなところは相変わらずで、時にはサイバラ女史のフォローまでするようになった女子力急上昇中の娘との掛け合いは相変わらずで、そこにここでは少々薄めていはするものの、それでも強烈な彼女独特の『毒』が相まって、今回もまた『サイバラワールド』全開の1冊で、大満足でございました。

    それに加えて、おなじく「子育てマンガ」というジャンルで大人気を博す松本ぷりっつ「うちの3姉妹」との大反響コラボや、巻末のほうに書き下ろしで収録されている引きこもり少年の再生を描くサイバラ渾身の描き下ろし「贈り物」も収録されており、これが15ページながら、『叙情派』といわれる彼女の部分を前面に押し出したなんとも泣かせる作りでございました。相変わらずサービス精神旺盛な彼女に(良い意味で)翻弄されてしまいそうです。

  • 男の子はおバカなお子様に見えて実は、女親は成長を見守るしかない。一方女の子は女親と腹を割って話せるけど男の子より先に親の手を離れてしまう。一見奔放に見えて本当の所は色々考えて子育てしているサイバラさんと、中3と小6に成長した子供達の今回の物語を読んで、そんな事をしみじみ考えています。
    初期の頃の子供達が幼かった頃や鴨ちゃんが健在だった頃よりはちゃめちゃな笑い話は減っているけど、その分親子関係が成熟して良い感じになってきたなあ、と思います。
    そして描き下ろし「贈り物」の家族の絆。全ての家族がこういう絆を持てるわけではないにせよ、どんなに順風満帆でない出来事に見舞われても、絶望するのはまだ早いよ!ひとかけらの希望と誰かの幸せを守る為に踏ん張ってみ。と言われたように思いました。

  • 相変わらず、愛があふれている。

  • 育つんですよね、子供って。
    私の周りのちびっこたちもすくすく生意気にすくすく健やかに、育っております。
    それは私たちが老いてきている証拠でもあったり。
    西原さん、今すっごく幸せそうだ。
    いいことだ!!女性はどこまでもたくましく元気で明るくなくっちゃね。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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