- Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621034835
作品紹介・あらすじ
ゴシック、バロックなどの時代様式が民族的・風土的に変形されながら見事に集積するウィーンの都市・建築を様式の回路を辿るように、ていねいに探訪する。ウィーンの魅力とは何か。街に、建築に読者を案内しながら、その魅力が説き明かされる。
感想・レビュー・書評
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難解な部分が非常に多いけど、だからといって避けてしまってはもったいない。
面白い内容がもりだくさんの本です。
自分としては古代ローマのことが、他のガイドブックではほどんどないから、ここで詳しく書かれていることを繰り返し読みました。
↓藤崎さんも同じような感想ですね。久しぶりにお会いしました。
(勝手にコピー、藤崎さんお許しください)
ローマ帝国が東方部族への備えとしての要塞を
築いた時から(ウィーンにもローマ帝国期の遺跡が
あります)ウィーンという街の歴史は始まりました。
この本もその流れに準じて、それぞれの時代
(やはりメインはハプスブルク家の時代)を代表
する建築物について解説しています。
ざっと書き出すと以下の通りです。
・シェーンブルン宮殿
・ベルヴェデーレ宮殿
・シュテファン寺院
・その他
巻末には「広く芸術文化に関心を持つ人々に
建築を見る楽しさ、知る喜びを案内するために
編まれた」と監修者は記しておりますが、専門
用語のフォローが一切無いため、建築・美術に
関する知識がない人々(私もです)には不親切と
言わざるを得ません。
が、写真・図版が多数(カラー写真だけで43枚
白黒写真や図版も入れると合計で100点以上はある)
収録されており、写真集や(旅行に向けての)ガイド
ブックとして割り切れば、それなりに楽しめる本だと
考えます。詳細をみるコメント0件をすべて表示