ソフト・エッジ: ソフトウェア開発の科学を求めて (丸善ライブラリー)
- 丸善出版 (2013年3月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621053836
感想・レビュー・書評
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社会とかかわりが深くなって来たソフトウエアの本質を、正確に、分かりやすい文章で、新書としてまとめた。内容の正確さ、文章の分かりやすさは保証できる。しかし、易しく書こうとも、内容自体が難しいので、想定読者が正しく理解できるかは疑問である。
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期待した内容とはちょっと違った。
興味をそそるトピックもあったけれど、
ちょっとまとまってない感じがする。
情報科学の視点と開発の視点が
混ざってて結局何が言いたいのかが分からなかった。 -
つまらない。浅く変なとこ広くでどこをターゲットにしてるのかわからない。中高の情報科の先生?と思ったらウォーターフォールモデルがーとか出てくるし
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784621053836 -
俯瞰、上っ面が過ぎて、ターゲットがわからない。官僚へのレクチャーのようだが、当然出てくる「ここはどうなっているのだ?」「では、どうすればいいのだ?」の質問には答えてもらえない。
誰にでもわかる企業名を匿名にする及び腰も含め、役に立たない本の典型。
巻末「恐れず蓋をせず」の漠然とした表現が象徴的。 -
勉強になりました。
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システム障害を開発段階で防ぐための方法を「問題を抽象化して科学的に考えよう」という内容。ただ途中の科学と技術に関する部分は難しくてよくわからず(^^;
システムはどんどん周りとつながって障害時のリスクが増しているけど、なかなか良い方法はなく、これからも研究が必要ということかなと。 -
ソフトウェアのリテラシーを身に着ける本ということだが、ちょっと欲張り過ぎた感じが否めない。科学的なアプローチの部分では、ブール代数とか不完全性定理とかある程度基礎知識がないとチンプンカンプンになりそうな気がする。
みずほ銀行の統合時の事故をはじめ、ソフトウェア障害の事例が多数解説されている部分は面白い。ソフトウェアが完璧じゃないのは、よく考えれば当たり前の事実だが、ふとすると忘れがちになる。そのリスクをどう生活上考えるのか、そんなことを考えた。 -
各項目の説明がはしょりすぎて、何だかよく分からない内容なのが、残念。
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ソフトウェアについての、リテラシーを身に付ける本です。
昨今では、(コンピュータ関係の仕事に従事せず)普通に生活している人も、ソフトウェアについて正しい理解を持っておくことは非常に大切なことです。
私は、「第2章 頻発するソフトウェア障害」の章が一番気に入りました。
この章では、
・ 人工衛星打ち上げロケットアリアン5の事故
・ 福島原発後に分かった内部被ばくを計測するWBC(ホールボディカウンタ)のバグ
・ 大手3銀行の統合時に発生した障害
・ フラッシュ・クラッシュ(株価の「瞬間暴落」)事件
・ 株の大量誤発注問題とその裁判
・ T社リコール問題とNASAでの調査結果
の6つの事例を分かりやすく分析しながら、ソフトウェアでは、どのような問題が起こるのかについて、正しい認識を与えてくれます。
★★★
3章以降は、ちょっと話題が盛り込みすぎの感もあり、とくに、「4-2 計算神納を科学する」といった節は、私は面白かったのですが、リテラシー本としては踏み込んだなぁとも思います。
ヒルベルト、ゲーデル、チューリングの流れを押さえておくことはコンピュータサイエンスの基礎ですが、本書の読書対象者には難しいように思いました。
ただ、話題は面白く、IEEEの倍精度を使っていると必ずおかしな結果が出る数式、つまり、Rump's Exampleが載っていたりします。
F(a,b) = (333.75 - a^2)b^6+a^2(11a^2b^2-121b^4-2)+5.5b^8+a/(2b)
という式のaとbに
a = 77617.0; b = 33096.0
を代入して計算すると、1.172604という値が得られるのだけれど、実は、-0.82739603が正しい値であり、符合すら変わってしまうという話。
また、コラッツ・プログラム(こちらはコラッツの問題としてWikipediaに載っています)の話など、とても興味深く面白く読めました。