オブジェクト指向のこころ (SOFTWARE PATTERNS SERIES)
- 丸善出版 (2014年3月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621066041
感想・レビュー・書評
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オブジェクト指向そのものに対して懐疑的なのだけど、それでもこの本は面白く、有用でもある。昔々オブジェクト指向について真剣に考えていたときに読みたかった。かなりバイアスがかかっているところもあるが、許容範囲内だった。
デザインパターンについては長らく誤解されているところがあった(る?)。デザインパターンを身に着けてしまえばすぐに正しい設計技法が使えるようになると勘違いな風潮が広まっていた。この本はそういう誤解を改めてくれる。確かに何もない混沌としたところからスタートするよりはずっと楽な道を歩めるようにはなる。それでも優れた設計技法を身につけるには長い時間がかかるし、本を読んだり、適当に使ってみるだけで身につくものでもない。この本はパータンの直接的な活用法よりも、むしろそういった分析の指針を与えてくれるところの一面を強調している。この点については完全に同意する。オブジェクト指向の入門書としても、パターン自体の解説書としても、ありがちなコードを提示しただけのものとは一線を画している。即効性はあまり高くなくとも良い本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オブジェクト指向の初学者向けのようだが、それにしてはわかりにくい。
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プログラムにおける,デザインパターンとオブジェクト指向を結びつける本。「リーダブルコード」とかと並行して読むとより目的意識がもてるあ。
オブジェクト指向とは何なのかというよりかは,オブジェクト指向がどのように適用できるかを知るための本だと思う。なので基本用語については知っている前提と見たほうがよい(1,2章に説明はある)。
各論については,文章が冗長なのが欠点(?)だが実例に従っているので,個人差でわかりやすいと思う人もいるだろう。 -
ただのデザインパターンの説明にとどまらず、デザインパターンを活用して実装詳細に囚われない概念的な設計方法について解説してくれる書籍。
この本を読んで、伸び悩みを感じていた自身のプログラム設計能力が向上できそうだと感じるいい本だった。文句無しで星5。 -
オブジェクトの本質を突いている。
マイクロサービスの設計に活用できる。
これからの三年間、実践していきたい。 -
一言で言うと、非常に有益な本だった。読んで良かった。
この本で語られている考え方が非常に参考になりました。
- カプセル化の考え方
- 今後の変更や追加に強いオブジェクト指向設計の方法
- どの部分をカプセル化すれば良いかの分析方法
- 具体的なデザインパターンに対する考え方
などが載っており、非常に有益な本でした。実践して血肉にしていきたい。
また、今まではデザインパターンを、「これ今回使えそうだから使ってみよう」と単純に考えていたが、この本では、
パターンが解決しようとしている問題をしっかり把握し、
自分の解決しようとしている問題と一致しているかを見極めてから使う
と書いてあり、デザインパターンに対する考え方が変わった。(今までは本質を見れていなかった。) -
むつかしい