人月の神話【新装版】

  • 丸善出版
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本棚登録 : 421
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621066089

感想・レビュー・書評

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  • この書籍は,ソフトウェア開発の中で,アーキテクト(と言う立場の人)の重要性について触れています.私自身,ソフトウェア開発を30年ほど経験して,ソフトウェアが大規模化,分業化が進む中で,このアーキテクトの存在は欠かせず,かつ大きいと感じます.
    この書籍は,1975年に初版が出たようで,2020年の今となっては古典とも言え,書籍の中で出てくるプログラミング言語は時代を感じますが,本書籍で著者が述べている本質は,2020年の今でも,そう大きくは変わらず通用するものと思います.
    この書籍は,ソフトウェア開発リーダ,マネージャが読むと良いと思います.若手リーダ,マネージャは,自分の悩みが独りだけの悩みではないと気づくと思いますし,ベテランリーダ,マネージャは,自身が体得してきたことへの,答え合わせになると思います.
    1回読んで終わりではなく,ソフトウェア開発実践の中で,繰り返し読むと良い書籍だと思います.

  • 40年前に(初版が)出版されながらも、未だに多くの示唆に富んだ内容が含まれている。読み度に新しい発見がある。ソフトウェア開発において「人」が大切、プログラミングの構造化と生産性の向上、文書化による情報の共有と隠蔽、アーキテクトの重要性などなど、しっかり言語化されていて良い。18章のN行まとめは定期的に読み返すようにしたい。

  • 主メモリ4MB時代の予測が、リソース千倍の現在でも大筋で当てはまっていて面白い。理由はおそらく論点の在処が、ソフトウェア自体ではなく、ソフトウェア開発者だというのが大きい。人間の性質を変えるには数十年じゃまったく足りていないというわけだ。

  • 何度目かの再読。やはり発見があった。最初に呼んだのは90年代、学生のころ。古典的名著。

  • ソフトウェア開発における古典。最初から真面目に読まず、あえて16章から読んでもいいのかもしれない。

  • 私が生まれるより前の書籍にも関わらず、いまもなおシステム開発の現場で問題になっている
    課題と同じ内容が書いてあったり、アジャイル・XPなどのノウハウと通じる概念が記載されている。

    以下、特に印象に残った内容を列挙します

    ・少数精鋭が理想だが、それができない大規模案件のジレンマ
    ・マニュアルは形式的定義で厳密さを、散文形式でなぜか?を説明する
    ・最初から実現不可能なプロジェクトをバベルの塔に例える
    ・有能な管理的能力と強力な技術的能力を兼備している人間は稀
    ・技術的騎兵隊としてトップクラスのプログラマの確保が重要。管理職のキャリアパスと技術職のキャリアパスを用意。両者は同一ランクなら同格。技術職から同格の管理職への移動で昇給されてはならない。
    ・ツール担当。マネージャーはツール製作の要員を出し惜しみしてはならない。
    ・分業と部分最適化の弊害。実装担当に対する利用者思想の啓蒙はマネージャーの責務
    ・ソフトウェアは本質的に難しいので万能策はない。偶有的(副次的)な難しさがほとんどなら銀の弾もありえたのであろうが。
    ・ソフトウェアの複雑性。規模の拡大は同じ要素ではなく、異なる要素が増えるためどんどん複雑になる。
    ・構文上の誤りは、システムのコンセプトの誤りに比べてとるにたらない
    ・人月の神話20年を経ての著者の意見。こんにちでも人月の神話が支持される理由。ソフトウェア開発が、正常に、適切に進化しなかった。 労働集約的なまま。

  • - なぜプログラミングは楽しいのだろうか。プログラミングする人は一体どんな満足を得ようとしているのだろう。
    - まず言えることは、物を作り上げる純粋な喜びがあるということだ。
    - 第二に、他の人々に役立つものを作ることの楽しさがある。
    - 第三には、複雑なパズルのような組立部品を完成させ、それが巧妙に転回するのを眺めるおもしろさだ。
    - 第四は、つねに新しいことを学ぶという喜びだ。
    - 最後に、非常に扱いやすいメディア(媒体)で作業する喜びがある。

    - アーキテクトは、最初の仕事では、自制して過剰なものを付け加えないことが多い。(中略)それは「次回」使おうと取っておく。
    - この二度目のシステムこそ、デザインする物のうちで最も危険なものである。(中略)一般的に、二度目のシステムをデザインし過ぎる傾向がある。

    - 変化を厄介で迷惑な例外としてではなく、日常的なものとして受け入れることだ。
    - J・コスグローブは、プログラマの仕事とは、目に見える具体的な製品より、むしろ利用者に対しニーズに適う満足を届けることだ、と鋭い指摘をしている。

    - ソフトウェアシステム構築で最も困難な部分を1つあげるなら、それは何を構築するのかを的確に決定することである。
    - だから、ソフトウェア製作者が顧客のために行う最も重要な仕事は、製品の要件を繰り返し抽出し、洗練していくことだ。実際のところ、顧客自身何を希望しているのかわかっていないものだ。

  • ネット上にあるブログの要約記事読んだだけ。

    ・「コンセプトの完全性」こそが鍵である
    ・人を増やしてもアウトプットは比例しない
    ・文章もまた製品である

    あたりが、特に印象的な示唆

  • 言わずと知れた名著。「銀の弾などない」はあまりにも有名。
    現代にも通ずる内容は多いものの、最初に刊行されたのは1975年という事もあって、いかんせん内容が非常に古い。
    今のIT技術者にはピンと来ない記述が非常に多く、読むのは大変だろう。

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