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- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621075012
作品紹介・あらすじ
奇跡的に物置で見つかった古いノートが、マリー・キュリーの知られざる一面を明るみに出した。マリーは1907年、自身が発案した「共同授業」の一環として、娘イレーヌを含む子供たちに基礎物理の授業をしていたのだ。生徒のひとりイザベル・シャヴァンヌがとったノートの全貌を、本書に再現してある。マリーが10歳前後の子供たちに行った授業は、「質問」と「実験」を基礎とし、明快かつ独創性にあふれる楽しいものだった。一世紀を経てなお新鮮さと適切さを失わないマリーの授業は、いまの親、教員、そして好奇心ある老若男女すべての心を奪うにちがいない。
感想・レビュー・書評
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キュリー夫人が仲間の子弟のために行った実験授業を、生徒のノートの復刻を通して明らかにしている。ぶっちゃけ、当時のノートをまるまる掲載されても、フランス語なんか知らん私には微妙にボッタクリくさい気もするのだが、日本語での監修がすばらしくキュリー夫人の授業の進め方が今日においても有効であるように思われる。この本で取り上げられている実験のうち、いくつかは自宅でも実践可能と思われるので、ぜひやってみていただきたい。
ファラデーの「ロウソクの科学」もそうだが、演示実験も一種のパフォーマンスであることを考えた場合、美術的な方法論を応用することには大変に有効であると思われる。私自身もそう思って美大の展示をうろうろするようになったのだが、監修者の方の紙芝居を使うというのもまたすごい。これはチェックしておくべきであろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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