旅のことば 認知症とともによりよく生きるためのヒント

  • 丸善出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621089279

感想・レビュー・書評

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  • 母の言動に異変を感じてしばらくは
    訳もわからずただただ苦しかったが
    日が経つにつれて
    これは母(や父)との新しい関係のはじまりだ、
    と思うようになった。

    幼いころから母とはどうも相性が悪かったが
    とりあえずそうした感情は棚上げし
    母を混乱させない・不安にさせないことを
    最優先にしようと思った。

    *****

    本書は認知症となった後の生活を「旅」になぞらえ
    当事者本人・家族友人・その他の人々にむけて
    「新しい旅」をよりよく生きるための40のヒントを
    平易なことばで記している。
    シンプルでおだやかであたたかな1冊。

    認知症にかかわる人びとが
    本書からひとつでもふたつでも
    心に響くヒントを見つけることができ
    5%でも1%でも
    苦しい気持ちを軽くすることができるといいな、と思う。

    *****

    私は両親と旅をする機会を与えられた。
    どうせなら道行きを楽しもうじゃないか。

  • 新しい人生の旅に出る。
    認知症のとこを普通に話せる社会にしていきたい。
    まずは自分にできることから始めよう

  • 介護職として認知症当事者や家族の立場で書かれた本を読もうと思っても何が良いのか決められない。そんな中、新聞の書評で取り上げられていたのが本書でした。
    読者に寄り添うような文章で、仕事に疲れた状態でも読み進めることができました。発症したばかりの方、若年性認知症の方が対象かなと感じましたが、重度の方の対応でも忘れずにいたい視点がいっぱいです。

  • 本人、家族が認知症になったときどうしたらよいかのhowto本。どちらかと言うと軽度認知障害向けかな。中度〜重度の場合でも応用できるとは思うが。絵本的で読みやすいのでとっつきやすいと思う。

  • 認知症とともによりよく生きるためのヒントを得るために、パターンランゲージに基づき選ばれた40個のことばを使い、本人だけでなく、家族やより多くの人が利用できる本である。それぞれの言葉をつか、対話の場を持つことが本書の価値を一層高めるだろう。

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著者プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部教授。
専門分野:創造実践学、創造哲学、未来社会学。

「2023年 『総合政策学の方法論的展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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