本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784621089378
感想・レビュー・書評
-
【電子ブックへのリンク先】
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000026666
学外からのアクセス方法は
https://www.lib.muroran-it.ac.jp/searches/searches_eb.html#mel
を参照してください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
混相流とは、気体・液体・固体が入り交ざった流れのことを言います。そう言われるとピンとこないかもしれませんが、例えばコップに向かって高いところから水を注ぐイメージをしてみてください。水がコップに流れ込むとき、周囲の空気を巻き込むことで泡が生じるかと思います。これはまさしく空気(気体)と水(液体)の混相流です。他にも、土に水が染み込んでいく現象は砂・砂利(固体)と水(液体)の混相流として捉えられます。このように、混相流は日常のいたるところで見られる現象であり、産業的にも重要な問題であることが知られています。しかしながら、単相流に対して、混相流の振る舞いは極めて複雑で、解析的なアプローチによって挙動を解明することは非常に困難です。そのような背景があり、1990年頃からは、数値的に混相流の挙動をシミュレートする研究が盛んになっています。数値(計算)工学分野において、混相流のシミュレーションは最も難解なトピックの1つであると同時に、花形的な分野でもあります。
本書では、単相流の基礎式を混相流に拡張するところから始まり、VOF法などの古典的なシミュレーション手法から比較的新しいDNS系の手法まで、余すことなく説明されています。数値シミュレーションの基本的な内容は理解しているという方であれば、きっと糧を得られる本だと思います。
(ラーニング・アドバイザー/構造エネルギー工学 OHMURA)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/3260352 -
請求記号 501.23/O 69
本棚登録 :
感想 :
