一人から始めるユーザーエクスペリエンス

  • 丸善出版
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本棚登録 : 218
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621089514

作品紹介・あらすじ

ユーザーエクスペリエンス(UX)に取り組み始めたい人や組織への導入がうまくいかずに悩んでいるチームに向けて書かれた実践的なガイドブック。米国のスペシャリストがUXの全体像をわかりやすく紹介すると同時に、UXを進めるうえで組織ではありがちな「専門家のサポートが得られない」「時間がない」「予算がない」といった問題へ対処するためのノウハウを公開している。また、UXチームのつくり方から運営方法までを詳細に解説しており、入門的な内容でありながら専門家にも役立つ一冊。

感想・レビュー・書評

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  • UXを高めるための「手法」を紹介する本は数あれど、
    本書のように組織にUXを注入するまでの方法論ものは少ない。
    きれいごとに終止せず、泥臭く組織へ注入する必要性を説いているあたり非常にプラクティカル。
    個人的に気に入ったのは、どの章にも「ひとつだけやるとしたら?」のヒントが書かれていること。
    UXの観点を導入するにあたっての大きな障壁は「時間をとられるのではないか」という観念で、実際に時間はかかる。
    だから最初からフルに取り組むことはなかなか難しいだろう。
    そういった実際の問題に対し効果的な妥協案を提示できている本書は素晴らしい。

  • UXデザインの技法論やツールの使い方よりも、UXデザインのプロセスにチームを巻き込む方法に重点を置いて書かれたの本です。

    「使いやすいユーザーインターフェース」から一歩踏み込んで、そのシステムを使うユーザーの体験全体をデザインするという考え方を、どうやって実践・実装するか。 
    また、チーム全員がそういう発想で仕事しているわけじゃない場合に、どうやってチームを巻き込んで、ユーザー体験の良いシステムを作っていくか。

    そういったことを、実践重視で書いた本です。
    楽しく読めて、仕事にすぐ活かせると思います。
    私も、今度試してみようかなーと思えるようなヒントをたくさんもらいました。

  • UXをどう組織に浸透させていくのか、具体的なメソッド(Tips)とともに書かれていて、実践しやすそう。
    マインドセットと実践に分けて書かれているのがわかりやすい。これ、UXに関わらず、専門職の人(例えばデータ分析職)なら参考にできることがたくさんあるので良書だと思う。

  • 読んだ方がいい。少し古いけどユーザ体験とは何かを学べる

  • ■27のメソッド
    現状把握と計画立案
    1 UXセルフチェック
     製品・サービスについてどのようなことを知っているか?どのようなUXを提供しようとしているか?どのようなことを知っておく必要があるか?
    2 UXプロジェクト計画
     優れたUXを提供するために取り入れるべき手法は何か?
    3 リスニングツアー
     どのようなことがプロジェクトチームの優先事項か?現時点でUXについての気付きやサポートはどのくらいあるか?
    4 機会探索さークショップ
     UXの観点からもっとも改善が必要なのはどの部分か?
    5 プロジェクトブリーフ
     ユーザー中心設計で行うプロジェクトにどのような成果を期待されているか?
    6 UX戦略ワークショップ
     プロジェクトチームは理想的なユーザー体験に対してどのようなビジョンをもっているか?独自のUXを生活の中で実現するにはどのようなことに注力すべきか?

    ユーザーリサーチ
    7 ユーザーリサーチ計画
     どのようなことを知っているか?どのようなことを知らないか?知らないことをどのように調査していけばいいか?
    8 ゲリラユーザーリサーチ
     ユーザーはどのようなことをもっとも懸念しているか?実際にユーザーはどのような行動をとっているか?ユーザーは開発した製品・サービスをどのように利用しているか?
    9 プロトペルソナ
     製品・サービスを使うときのユーザーのニーズ、ゴール、課題をどのように共感しながら考えていけばいいか?
    10 ヒューリスティックマークアップ
     製品・サービスを体験する前から使い終わるまでのUXはどのようになっているか?
    11 相対評価
     同じような製品・サービスにユーザーはどのようなことを共通して求めているか?どのようなことを共通して求めているか?どのようなベストプラクティスがあるか?
    12 コンテンツパターン
     ユーザーが製品・サービスのどのようなコンテンツや機能を利用できそれらはどのように構成されているか?製品・サービス全体の品質はどうなっているか?

    デザイン
    13 デザインブリーフ
     製品・サービスのコンセプトをどのように説明するか?それらはどのような機能や特徴をもっているか?それらは誰のためにデザインしているか?それらはユーザーのどのような活動をサポートしているか?それらはユーザーのどのような活動を可能にしているか?
    14 デザイン原則
     製品・サービスはユーザーにどのような体験を与えるべきか?
    15 スケッチ
     製品・サービスはどのような形をとることができるか?
    16 スケッチボード
     製品・サービスの全体像はどのようになっているか?それぞれの箇所にどのようにアイデアを適合できるか?
    17 タスクフロー
     ユーザーが製品・サービスを利用する際に体験はどのように展開されていくか?
    18 ワイヤーフレーム
     製品・サービスの見た目と詳細な機能はどのようになるか?

    テストと検証
    19 ペーパープロトタイプとインタラクティブプロトタイプ
     意図した通りに製品・サービスは機能するか?
    20 ブラックハットセッション
     どのデザイン領域を改良できるか?
    21 クイックアンドダーティーユーザビリティテスト
     意図した通りに製品・サービスを使用できるか?
    22 5秒間テスト
     製品・サービスに含まれる特定の画面、手順、瞬間はどのような印象を生むか?
    23 UXヘルスチェック
     UXの基本的な品質の計測と長期にわたって変化する品質を評価できるか?

    普及させる
    24 バスルームUX
     ユーザー中心設計の認知を促す。また、自分の取り組みへの同僚の興味を維持する。
    25 ミニケーススタディ
     取り組みの成果をまとめて魅力的で共有しやすい短いストーリーにする。
    26 対等な関係の学習コミュニティ
     興味をもっている同僚たちのコミュニティに支援と知識をもたらす。
    27 ピラミッドエバンジェリズム
     組織の中で人間関係とUXを適用する潜在的な機会を育てる。

  • ( ..)φメモメモ
    UXデザイナーの多くはさまざまな職種や業界からこの分野に来ており、デザイナーとしてのバックボーンを持っていない場合が多い。
    ——かれらは最初にデザインする時、ページのデザインを簡単にできるソフトウェアを使うが、自分自身がソフトウェアの使い方に溺れ「ページをレイアウトする行為」だけに満足してしまうことがある。それはユーザーやビジネス、チームが想定している成功に結びつく最も良い方法とはいえない。逆説的にいうと、美しいデザインはただの紙のスケッチやホワイトボードに書くなど、魅力的ではない作業から始まる。

  • 仕事で少しUXをかじる機会があり、手に取った

    手法の紹介だけでなく、組織にUXを浸透させる方法にも言及しており読んでてわくわくした

    今後UXに深く携わることになったときに間違いなく読み返したくなる本

  • この本ではUXに関する「マインドセット」と「実践」の2軸で記載されています。
    周りからの理解はSpeeeでは得られやすいと思いますのでまずは「実践」から読み進めることをオススメします。
    最後にメソッド一覧に関して記載されているページがありますので、そこでUXに関して一通りどんな作業、どれくらい時間がかかるかが把握できます。
    その上で詳細を読み進めていくとよいでしょう。
    一回試してから読んだ方が理解に繋がりそうです。

  • 数年ほど前からよく聞くユーザーエクスペリエンスについての本。実はUIと区別がついてないし、本書にもそういう人が多いということが書いてあったのだけど、本書を読む限り、もっとマーケティングに近い概念な気がした(といっても、本書に書いてあるユーザーリサーチとマーケティングリサーチは違うようだけど)。
    そのユーザーリサーチは5人でいいとのこと。なんとなく分かる気がする。何十人もいたところで、意見が大きく異なるとは思えないし。

  • WAYはたくさん詰まってるんだけど、今じゃなかった。
    とはいえ、きちんとユーザーに聞きに行くことはやらなきゃだ。

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