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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784621300190
感想・レビュー・書評
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都市問題や都市開発をグローバルに研究している専門家たちによる小論を集めており、経済、インフラ整備、ガバナンス、居住やコミュニティなど、様々な分野についてグローバルな視点で概観することができる本になっている。
特に、21世紀に起こる都市人口の増加についてはアジアとアフリカがその大きな割合を占める。本書ではその中でもアジアの都市を対象にした内容になっている。
本書の中でも何度も強調されているが、欧米の都市は産業革命以降数世紀をかけて都市化が進んできた。しかし、1970年代以降、21世紀にかけてのアジアでは、同じ都市化の水準に達するまでに50年程度しかかからないという、急速な都市化になっている。
この違いは、アジアの都市問題を考える上でベースとなる重要なポイントであると感じた。
また、アジアといってもさまざまな国家の体制、歴史的背景があり、それらを受けて都市計画制度も非常に多様であるということも、本書を読んで認識を新たにさせられた。
本書では、チェックリスト型とマスタープラン型という都市計画の計画手法の違いと、集権型と分散型という計画立案・実行のプロセスの違いの2つの軸に着目して、アジア諸国の都市計画制度を分類しているが、この各象限に当てはまる国があり、その多様性が感じられる。
これらの背景を認識しながら、交通や居住、環境、防災といった各分野におけるアジアの都市政策を見ることで、各課題への解決策も、必然的に多様にならざるを得ないということがよく理解できる。
また、政府など公的な機関によるアクションだけではなく、地域コミュニティによるローカルな課題解決が、即効性がありより的確な対応を取ることができるケースもあるということも、非常に納得がいく。
急速な都市化を経験したことからインフラが実際の需要に追い付いていない状況が多い中、それらによって生じる課題をローカルに解決しながら、中長期的に公共による政策的な整備と経済発展を実現していくというプロセスを取ることが、多くの場合には現実的なのではないかと感じた。
都市問題に対する視野を広げるのによい本であると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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