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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784621303702
作品紹介・あらすじ
『プリンキピア』、『種の起原』、『二重らせん』……
タイトルは一度は聞いたことのある科学の名著。
それぞれの書籍は執筆した科学者の業績とともに教科書に載るほど有名なものも多く存在する。
では実際にそれらの本には何が書かれていて、科学者たちはどのように自分の研究のことを書いているのか、までは案外知らないのではないか。本書では科学の一大転換点である16世紀からはじまり、現代へつながる科学史において重要な名著を35冊取り上げ、その内容と書かれた時代背景、刊行後にどのような影響を与えたのかを解説。
案外知らない名著の内容を知るだけでなく、科学の歴史の表舞台とその裏側にあった、科学者たちの人間らしい一面も垣間見える、科学の名著の世界を案内する。
感想・レビュー・書評
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402/コ
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背ラベル:402-コ
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【請求記号:402 コ】
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前から科学史の本を読んでみたいと思っていたのだが、本屋で探してみると広範的でかつ読みやすそうな本が意外と少なく、この本は入門としてピッタリだった。
科学者の名前は知っていても、その具体的な業績や、研究成果が時代の流れの中でどのように位置付けられるのかはあまりよく知らない。その辺りを、様々なエピソードを交えながら平易な言葉で解説しているので、スルスルと理解できて良かった。
特に、ある程度過程に沿って解説が進むので、科学が近代的な学問として体系化されていく経緯がよく分かったな。革新的な宇宙論を提唱しつつもキリスト教的世界観を持ち続けたコペルニクスや進化論を否定したケルビン、電磁場の理論を確立しつつエーテルの存在を疑わなかったファラデーなど、どんな大科学者であっても、当時の普遍的な価値観から逃れられない側面があった。しかし時代が進むにつれて、理論の発展や実験的事実の発見に伴い徐々に現代の学問体系に編み込まれていく様子が見え、それが印象的だった。 -
配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01436930 -
科学史家として有名な著者による、ブックガイド形式の科学史入門。
各章が短く、文章も読みやすい。その分体系立った記述はされておらず自分で章ごとの繋がりを意識して読む必要があるものの、特に16〜20世紀初頭までの古典力学、電磁気学については大まかな成立・発展の眺めが掴めて勉強になった。アインシュタインの功績の大きさに改めて脱帽。
反面、化学・生物学分野についてはラヴォアジエやダーウィンの紹介程度に留まり、目新しい内容は少なかった。著者が物理学畑出身のためだろうか。
また20世紀以降の章については、学問自体が細分化したためか、通史的な記述は諦めて文字通りのブックガイドに徹している。
時代が近い分、実際に読み通せそうな本もあり何冊かは積読リスト行き。 -
↓本学OPAC確認はこちら↓
https://opac.nara-ni.ac.jp/opac/volume/744994 -
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請求記号 402/Ko 97
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目次をメモ。最後のコラムにあった『マリス博士の奇想天外な人生』も気になるぅ。
近代科学の誕生/バターフィールド
天球の回転について/コペルニクス
宇宙の神秘/ケプラー
星界の報告/ガリレオ
天文対話/ガリレオ
新科学対話/ガリレオ
哲学原理/デカルト
光についての論考/ホイヘンス
プリンキピア/ニュートン
ミクログラフィア/フック
光学/ニュートン
哲学書簡/ヴォルテール
人間機械論/ラ・メトリ
フランクリン自伝/フランクリン
化学原論/ラヴォアジエ
摩擦によって引き起こされる熱の源に関する研究/ランフォード
確率についての哲学的試論/ラプラス
自然認識の限界について/デュ・ボア・レーモン
火の動力についての考察/カルノー
ビーグル号航海記/ダーウィン
種の起源/ダーウィン
力と物質/ファラデー
ロウソクの化学/ファラデー
エーテル/マクスウェル
X線からクォークまで/セグレ
運動物体の電気力学について/アインシュタイン
原子/ペラン
銀河の世界/ハッブル
サンバガエルの謎/ケストラー
光子の裁判/朝永振一郎
二重らせん/ワトソン
ロザリンド・フランクリンとDNA/セイヤー
白亜紀に夜がくる/パウエル
ピルトダウン/スペンサー
ルーシー/ジョハンソン、エディ
ワンダフル・ライフ/グールド
フルハウス 生命の全容/グールド
著者プロフィール
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