動き始めたゲノム編集 食・医療・生殖の未来はどう変わる?

  • 丸善出版 (2020年1月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784621304693

作品紹介・あらすじ

<b>ようこそ、素晴らしく時に心配なゲノム編集の時代へ</b>


生命の設計図を自在に改変できるゲノム編集は、驚くべき速さで実用化が可能になった。

流通間近とみられるゲノム編集食品をどう捉えるのか、どんな難病治療が新たに実現するか、改変したDNAは将来世代にも受け継がれていくのかなど、ゲノム編集への不安と期待は現実のものとなって私たちのすぐそばまで来ている。

本書では、医療応用と安全、特許と製薬コスト、人口増加と食料問題、農地砂漠化、感染症予防、外来種対策、生殖医療と倫理、障害と環境など、人類が抱える様々な課題を、ゲノム編集によって拓かれる可能性と絡めて取り上げる。

この画期的技術をなかったことにはできない以上、受け入れて有効に利用し、すべての人にとって安全でより平等な世界をつくるとしたら、どんな選択肢があるだろうか?

ゲノム編集をめぐる世界の現状を知り、私たちの未来を考えるための新たな視点を与えてくれる1冊。

感想・レビュー・書評

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  • ・ヒトのゲノム30億文字は解明されている
    ・たった1文字が重要な意味を持つこともある
    ・2012年の大発明・クリスパーキャス9(編集したいガイドRNAをDNAに狙い撃ちでくっつけ、タンパク質でカットする!1文字レベルで!)
    ・食料問題解決へ。例、イチゴ(エルサンタ)、量産に最高だが味がない→ゲノム編集で味だけ改良することに期待
    ・コメやトウモロコシなど、通常なら何十年かかる品種改良を長短期間で実現できる
    ・動物もしかり。人への臓器移植では、豚の心臓や肝臓が使われるかも。ウイルスを不活性化させることにすでに成功している。倫理面などハードルは多いが研究は進んでいる
    ・人のゲノム編集も当然、研究や臨床実験の対象に。バイオハッカーとして自己で編集する人もいるが意味がなく成果なし。中国は規制緩く進んでそうだが情報なし
    ・ジャガイモの遺伝子組み換えによる影響の話は最初の間違った論文のせい、のちに撤回されたがそのイメージは根付いてしまった。ゲノム編集はその正確性が価値なのに。
    ・ふつうは人間の味方であり重要であるはずの、異常な細胞を修復する機能を持つ『p53』というタンパク質が、ゲノム編集の邪魔をする
    ・異常のないミトコンドリアを別の女性からとる、三人の親を持つ胚の例。倫理と規制から3カ国をまたいで実現。(ミトコンドリアDNAは母系からしか遺伝しない)
    ・杯のゲノム編集は誰に権利がある?本来一番影響を受け資格があるはずの本人はいない
    ・疾患を運ぶ蚊の対策に自殺遺伝子を組み込んだ蚊を放つ、大幅に減った
    ・特許の争いもなかなか大変
    ・日本では令和元年に外来のないゲノム編集された食品に表示義務なしと決定(アメリカ同様、自然と区別できないため)

  • 私には難しい内容でした。

  • <閲覧スタッフより>
    ゲノム編集は驚くべき速さで進歩しました。治療できなかった病が治癒したり、食糧問題が解決する技術なのかもしれません。しかし、それに対する安全性や環境への評価や考え方は様々です。どんな技術もどのように用いるかが大切です。本書は未来を考えるための新たな視点を与えてくれています。


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    所在記号: 467.25||キヤ
    資料番号: 35003558
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  • ゲノム編集の簡単な説明と課題がまとまっている。
    おそらく、コロナのワクチン開発にもこの技術が使われているはずで、まさに世界を救う技術と言える。
    ただ、デザイナーベビーや遺伝子ドーピング等の問題はあるので、早く世界的な規制を設ける事が必要だ。

  • 技術的な解説から、食品から医療分野への応用、生命倫理に至るまで、幅広い知見を示して考える材料を与えてくれている。この分野の技術的な現状と課題を抑えておくにはうってつけ。科学読み物としても面白い。

  • 9月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311480778

  • ネッサ・キャリー「動き出したゲノム編集」読了。ゲノム編集に関する総括としてコンパクトにまとまっており読んでいて理解しやすいと思った。昨今の情勢や今後の課題についても整理されており、また、比較的中立な立場で書かれていて好感が持てた。

  • ゲノム編集の社会実装動向について知るため、読みました。本書の内容を一言でいうと「ゲノム編集でDNAを任意に操作できるが、社会実装には技術的、倫理的課題が山積している」です。大きなブレイクスルーであることは間違いないですが、それを実社会に活かすにはもう少し時間がかかるかもしれません。

  • 請求記号 467.2/C 17

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