認知症患者安楽死裁判 事前意思表示書か「いま」の意思か

  • 丸善出版 (2020年12月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (162ページ) / ISBN・EAN: 9784621305805

作品紹介・あらすじ

NHK のスイスでの自殺幇助ドキュメンタリー番組放映後、「死ぬ権利」、「安楽死」を認めろという声が大きくなった。しかし、「死ぬ権利」があるからといって、安楽死が可能になるわけではない。本書は、「温室に並べられた鉢植え植物のようには生きたくない」と言っていた認知症のオランダ人の女性を取り上げる。その女性を主治医が安楽死させ、これがオランダで安楽死法成立後、初めて医師が訴追される案件となった。女性はこうなったら自分の命を終わりにしてほしいという医師への「事前意思表示書」を書いていた。医師はこの表示書に従った――にもかかわらず、検察はなぜ医師を訴追したのか。最高裁判所はなぜこの医師を無罪としたのか。現地取材を含め資料を丁寧に追い、オランダ安楽死法の原理を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • オランダの事情が分かる稀有な一冊

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著者プロフィール

富山大学名誉教授。1948年千葉市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程中退。研究テーマは実存倫理学、応用倫理学。著書『終末期医療を考えるために 検証:オランダの安楽死から』(丸善)、監修:『安楽死法:ベネルクス3国の比較と資料』(東信堂)、共編著:『生殖医療』『看護学生のための医療倫理』『医学生のための生命倫理』『理系のための科学技術者倫理』(以上、丸善出版)、『新版増補・生命倫理事典』(太陽出版)、『生殖医療と生命倫理』(太陽出版)、共訳書:クヴァンテ『ドイツ医療倫理学の最前線』(リベルタス出版)、『ハンス・ヨナス「回想記」』(東信堂) 、ヤスパース『真理について4』(理想社)他。



「2017年 『人受精胚と人間の尊厳―診断と研究利用―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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